学生サポート

飲酒して授業に来ていると思われる学生がいたら・・・

お酒を飲んで授業に来ている学生がいます。赤い顔をしていて、日によっては明らかにお酒の匂いがします。周りの学生への影響も気になりますが、何か問題を抱えているのでしょうか?

大学生ですから、サークルや友人と飲みに行って朝まで飲んでいたということもあると思います。また、恋愛などでうまくいかず、ヤケ酒を飲むということもあるでしょう。
お酒が朝まで残っているような状態が、何日か見られるだけで通常の様子に戻るようでしたら、大きな問題はないと思われますが、頻繁かつ1か月以上続くとしたら、飲酒行動に問題があるのかもしれません。飲酒の問題は本人に自覚がないですし、医療機関などの治療にも繋がりにくいので厄介です。
明らかにお酒の匂いが強いときには、率直に飲酒について尋ねた方がいいと思います。「何時まで飲んでいたのか」「どのくらいの量を飲んだのか」「誰と飲んでいたのか」などの詳細を確認していくといいでしょう。その内容から本人の飲酒行動の様子が見えてくると思います。また、何らかの悩みがあるようでしたら、それも聴いていくと良いでしょう。飲酒の背景にある問題が解決したら、飲酒行動も改善されるかもしれません。
明らかに通常の飲酒行動とは異なるような状況があるとしたら、医療機関に繋いでいく必要があります。まだ授業に出られているうちはいいですが、授業に出られなくなる、テストも受けられないなどになってくると、大学生活もままならなくなります。一人暮らしの学生であれば、保護者と連絡をとることも必要でしょうから、学部事務室との連携も必要になってきます。
学生相談室には精神科の医師もいますので、状態によっては繋いでください。アルコール依存症の傾向が強く認められれば、専門の医療機関への紹介なども可能です。