保健センター
麻しん(はしか)
症状等について
- 麻疹ウイルスによって、空気・飛沫・接触感染することで発症します。
- 感染後、38度前後の発熱で発症し、2~4日間続き倦怠感、咳、くしゃみや結膜充血などの症状が現れます。
- 熱が下がり始めると、口の中に白い斑点が現れます。
- 約半日後、再び熱が上がり始めると赤い小さな発疹が顔、手足、耳などに出現し広がります。
- 発疹出現後72時間程度持続します。これ以上長い発熱が続く場合には二次感染の疑いがあります。
- 重症の場合、肺炎や脳炎などの合併症が起こることもあります。
潜伏期間と感染期間について
- 感染から発症までの期間は10日~12日間であり、発疹が現れる5日前から発疹出現後4~5日間までの期間に強い感染力があります。
予防方法について
- 空気・飛沫・接触感染しますので、手洗いとうがいの励行、及びマスクの着用を心掛けてください。
- 罹患歴がない者やワクチン接種がない者、抗体価陰性者は、麻疹(はしか)ワクチンの接種により予防効果が期待できます。
- 麻疹は特効薬がありません。重症化することがあり、予め定められた期間に予防接種を受けることが非常に大切です。標準的な接種期間・回数は以下のとおりです。予防接種を受けていない場合は、かかりつけ医等にご相談ください。
・1期:1歳以上2歳未満(1回接種)
・2期:5歳から7歳未満で小学校就学前1年間(1回接種)
・3期:中学1年に相当する年齢の方(1回接種)
・4期:高校3年に相当する年齢の方(1回接種)
なお、3期・4期は平成24年度までの時限措置となっています。予防接種についてはお住まいの区市町村にお問い合わせください。
治療等について
- 特効薬はありません。咳止めや解熱剤など症状に合わせた治療になります。
- 細菌の二次感染を引き起こしやすいので、抗生物質を服用することもあります。
- 脱水やビタミン欠乏になりやすいので、水分や栄養の補給を十分にしましょう。
- 学校保健安全法では、第二種の感染症に指定されており、解熱した後3日を経過するまで出校停止となっています。