ダイバーシティセンター
活動報告書(2020年度)
日本語
中央大学ダイバーシティセンター2020年度活動報告書(日本語)(1.6MB)
テキスト版は以下のとおりです。
中央大学ダイバーシティ宣言
1 学びは、良き生き方を探し実現するうえで、たいへん大切なものです。人びとには学びたいという気持ちがあります。学んだことを生かして良き生き方を実現したいと願っています。そうしたなかで、これからの社会は、どんな背景をもつ人に対しても、学びのための平等な機会を提供できなければなりません。大学を始めとする教育機関は、良き生き方を実現するための学びの機会を提供するための最も重要な場です。それゆえそれらの教育機関は、障害、病歴、経済状況、家庭環境、性別、性自認、性的指向、年齢、国籍、人種、言語、信念、宗教などによって、学びの機会が損なわれることがないような環境を整えなければなりません。
2 私たち中央大学は、豊かな感性と人間力を備え、高度な専門性をもって国際社会に貢献できる人材の育成に取り組んでまいりました。いま私たちは、すべての人びとに学びの機会が平等に開かれることの重要性を認識しています。そして、私たちとともに学びたいという希望を持つすべての人びとが差別なく集い、のびのびと学ぶことのできる学修環境を提供します。すべての人びとが相互に認め合い、力を高め合える学修環境を提供します。さらに私たちは、多様な人びとが教育と研究のためにともに働く職場環境づくりをめざします。
3 そのために私たちは、以下の取組を進めていきます。
第一に、障害、病歴、経済状況、家庭環境、性別、性自認、性的指向、年齢、国籍、人種、言語、信念、宗教など、多様な背景をもつ人びとが、ともに学び、ともに働くことのできる環境をつくります。
第二に、ともに学ぶ人びとが個人の能力を最大限に発揮できる職場環境をつくり、またワーク・ライフ・バランスの実現をめざします。
第三に、障害のある本学構成員に対する合理的配慮を推進し、さらに社会的障壁の除去に対する理解の醸成をすすめます。
第四に、あらゆる人びとの人権を尊重し、偏見にもとづく差別や人権侵害が生じることのないようにします。
私たちは、人類社会を構成する一員として、社会とともに、以上の取り組みを着実にすすめてまいります。
2017年10月
学校法人中央大学
2020年度のアクションプラン
中央大学ダイバーシティセンターは2020年4月に発足し、学校法人中央大学が2017年10月に公表したダイバーシティ宣言の理念を具体化するために活動しています。 2020年度は4つのアクションプランを策定し活動しました。
中央大学ダイバーシティ宣言の周知
ダイバーシティの尊重される学園、キャンパスを実現するためには、ダイバーシティに関する構成員の十分な理解が必要です。その第1歩として、ダイバーシティ宣言の周知に努めます。2020年度は、ダイバーシティセンターのHPでも公表したほか、センターのリーフレットに宣言の主旨を掲載し、さまざまな事務室や大学のエントランスで配布しました。2021年度もオリエンテーション期間などを利用して、新入生を中心に周知します。さらにダイバーシティウィークなどのイベント時にも、宣言の周知に努めていきます。
中央大学におけるダイバーシティの実態把握と改善策の推進
これまでも学生の皆さんの協力のもと小規模なヒアリングを行ってきました。今後は学生や教職員がダイバーシティについてどのように意識しているかに関するデータを得ることを目的とし、2020年度から2021年度にかけて、全学意識調査(学生・教職員)の実施を、回答者の安全性にも配慮して検討しています。将来的には調査の継続実施から学生等の意識変化やダイバーシティ環境の状況変化をモニタリングしていく予定です。
ダイバーシティセンターの活動にリンクする居場所の整備
多摩キャンパスにおいて、2021年4月からOpenする新棟「Forest Gateway CHUO」内に、ダイバーシティセンターの事務室を移転し、あわせて、学生の居場所となるスペースを開室します。マイノリティの学生や誰でもが尊重され、安全、安心に憩える場所、相談・支援や、啓発活動のためのスペースとして、活用していきます。 2021年5月ごろに、開室イベントの開催も検討しています。
学生以外のマイノリティへのミニマムな継続的支援
学生・生徒・教職員だけでなく、キャンパスを活用されるさまざまな方に、できるところから支援を行うため、リソースの整備を進めます。とりわけ、個別支援のニーズが高い障害のある人の支援は、優先して対応することとしており、2020年度は、重度障害のある研究員の研究介助(情報保障)の支援や、支援機器等の整備を行うことができました。
2020年度の活動の記録
4月
- 中央大学ダイバーシティセンター設置。センターの下に推進委員会、運営委員会を置き、領域ごとの課題を検討し環境整備を進めるため、グローバル、ジェンダー・セクシュアリティ、障害学生等支援の3部会を設置。
- センター事務室開室。障害領域のコーディネーター2名着任。
- オンラインによる授業開始。聴覚障害学生への授業資料の文字起こし、UDトークを活用した支援を開始。今年度は新型コロナウィルス対策のために全面的にオンラインによる授業実施となりました。障害学生の支援においても新たな手法が必要となりましたが、SA(スチューデントアシスタント)の協力もあり、1年間、無事、授業支援をすることができました。
6月
- FOREST GATEWAY CHUOに設置する授乳室について、設計やデザインを管財部門と共同で検討(~9月)。本学においては初めての授乳室の設置となります。
7月
- ホームページを開設。
- ダイバーシティセンター開設記念オンライン座談会を実施。センターの開設を周知する目的で開催しました。ブレイクアウトセッションでは今後のダイバーシティの推進とセンターに期待することを話し合いました。70名を超える方の参加があり、後楽園キャンパスのある文京区の成澤廣修区長からも祝辞をいただきました。
参加者からの声・ダイバーシティの専門部署の存在を知ることができてよかった。
・ダイバーシティへの学生の関心は高い。今後の展開に期待している。
9月
- 障害学生の支援ボランティア(SA)のボランティア説明会&講習会を実施。支援学生の募集・育成のイベントには、約90名の学部生、大学院生が参加しました。秋学期からは、講習を受けた約20名のSAが支援活動に携わっています。
- 特定非営利活動法人ReBit主催の「RAINBOW CROSSING 2020」に賛同し、メッセージを発信。
- スタッフ研修としてレインボーノッツ五十嵐ゆり氏によるLGBT/SOGI研修(基礎編)を実施。今年度は、センター開設初年度なので、関係する教職員がより適切な知識を身につけるところからスタートすることとしました。その第1弾として、性的マイノリティ支援の情報発信や啓発活動の第一人者である五十嵐先生から、LGBT/SOGIに関する基本的な知識を学びました。
10月
- 一般社団法人CTC未来財団助成金「障がいのある青少年に対する修学及び就労機会創出の支援事業」の採択決定。障害のある学生のための緊急時の避難補助器具として、イーバックチェアなどを整備。
11月
- ジェンダー・セクシュアリティ領域のコーディネーター2名着任。
- ハラスメント防止啓発委員会と共同で「CHUO Diversity×ハラスメント防止啓発Week 2020」を開催
- 11/25の「女性に対する暴力撤廃の国際デー(オレンジデー)」における東京都文京区の取り組みに賛同し、文京区役所、YouTubeでメッセージ動画を発信。
12月
- 多摩キャンパス国際教育寮で、避難補助器具(CTC未来財団助成事業)の利用説明会を実施。対象は国際教育寮の在寮生および教職員。
- スタッフ研修としてレインボーノッツ五十嵐ゆり氏によるLGBT/SOGI研修(実践編)を実施。今回は実践編として、大学、教室などの現場でしばしば起こる事態への対処などについて学び、グループワークを行いました。
参加者からの声・複数の視点からの考え方を示してもらえてより深い学びとなった。
・他の領域における課題とも重なる点があり、今後の実践につなげたい。
2月
- 授業支援を受けた障害学生と、センタースタッフとの懇談会を実施。
- 授業支援を受けた障害学生と、支援に携わったSAとの交流会を実施。1年間の学修支援の振り返りと、相互交流、慰労を兼ねて開催しました。今後は、各学期に定期開催していきたいと考えています。
3月
- 中央大学が、ケーブルテレビ局(ジェイコム東京)と共同制作している教養番組「知の回廊」にて、中央大学のダイバーシティ推進に向けた取組を放映(約530万世帯へ配信)。「大学であるからこそダイバーシティを尊重したい」というセンター設置時の理念や現在および今後の活動について紹介しています。今後、YouTubeでも配信されますので、ぜひご覧ください。
- スタッフ研修として、立命館大学金友子准教授によるレイシズムと向き合うための講座を実施。本学においても、レイシズムに基づくと思われるヘイト的な言動と無縁ではいられません。また、無意識の差別的言動(嫌がらせ、侮辱や、尊重しないことなど)も見られることから、差別の基礎知識と、排除の起きない環境作りについて学びました。
CHUO Diversity×ハラスメント防止啓発Week 2020
通称「ダイバーシティウィーク」は、ダイバーシティセンター発足前の2018年度から、全学におけるダイバーシティ推進の象徴的な取組として秋学期に実施してきました。2020年度もこれまでと同様にハラスメント防止啓発委員会と共同で、11月16日~30日の約2週間開催しました。今年度は、初のオンライン開催としたため、一般公開の企画では北海道や四国などの遠隔地からの参加者もあり、新たな広がりがありました。2021年度も秋学期の開催を予定しています。また、2021年度は6月ごろにも1dayイベントを開催する検討をしています。以下は参加者の声です。
映画「わたしの描きたいこと 絵本作家クォン・ユンドクと『花ばぁば』の物語」
- 今までリアルに感じることのなかった慰安婦側の目線をわずかでも知ることができ、考えを深めるきっかけになりました。
二羽泰子氏講演会「インクルーシブな学校をどうつくるか~みんなのキャンパスをめざして~」
- 当事者の子どもたちやその保護者の方々にも協力を求め、共にインクルーシブな環境を作り上げていくという取り組みに非常に感銘を受けた。安易に当事者を排除して進めてしまう傾向をまずは捉えなおさなければと思う。
小田陽平氏講演会「外国人の法律問題~多様な国籍の人と共に生きる~」
- 外国人の法律問題については憲法で習うことがあっても、実際にはどのような問題があるか弁護士に聞く機会はなかなかないので、とても有意義だった。
Human Library ~「本」人の話を聞く~
- 世間では、「障害者」=「かわいそう」というネガティブなイメージで捉えられがちですが、それは障害についてよく知らない人の勝手な思い込みであることが、今回当事者の方のお話を聞くことで初めて分かりました。
映画「一粒の麦 荻野吟子の生涯」
- 主人公が直面した、一方的に「こうあるべき」という考え方は、ジェンダーの問題だけでなく、色々な場面で葛藤(衝突・対立・分断?)を生み出す根源だと考えます。問題の本質を捉え、柔軟な考え方ができる(又は受容できる)ようになりたいです。
犯罪被害防止講習「その時、あなたは自分を守れますか?~痴漢、性犯罪、ストーカー、デートDV~」
- 「姿勢よく立つ」「違和感を感じたら逃げる」。これらのことは、直ぐに実践できる簡単な方法なので、これからの生活に活かしていきたいと思います。
「学部留学生と話そう~留学生座談会~」
- 最も印象的だったのは、「共生」実現のために、留学生だけではなく、日本人学生も一緒に参加できる講座を作る提案が出たことでした。私にとって今回の座談会は、中大の多様性を構築するための本当に貴重な経験でした。
砂川秀樹氏講演会「多様な私たちが多様に生きられるために」
- 海外に住んでいた時に自分はマイノリティだった。その頃にそこで生じた自己嫌悪や感情の抑圧に関しては、性的マイノリティの方に生じているものと共通性があるように感じた。
懇談会「みんなで語る中大ダイバーシティ」
- 自分とは全く違う意見や考えていない意見が聞けて、気が付かなかった視点を自由に話す時間でとても充実していました!
学生等の相談、支援状況
センター全般:5人
- ダイバーシティセンターの行っている支援の内容とは?
- ダイバーシティ推進に自分も関わりたい
グローバル領域(国籍、民族、言語等):1人
- 授業内でのヘイト・スピーチに関して(情報共有)
ジェンダー・セクシュアリティ領域(性別、性自認、性的指向等):3人
- 留学を希望しており、ジェンダー・セクシュアリティ関連の学びや活動について知りたい
- 将来ジェンダー・セクシュアリティに関連した仕事をしたいので、ボランティア、インターン、進学、就職の相談をしたい
障害領域(障害、病気等):8人
- 重度重複障害のある人の学修環境について
- 障害があるので、授業を受講する際の人的サポートを求めたい
- 障害があるので、授業を受講する際の空間環境の調整を求めたい
- これからのキャリア形成について
専門スタッフ
小川 奈津己(ジェンダー・セクシュアリティ領域)
中附・中大出身。当事者として、専門職として、何でも気軽に相談してください。
髙口 僚太朗(障害学生等支援領域)
「こんなこと無理だよなぁ」と思わず、一回、お話だけでもしにきてください。
番園 寛也(障害学生等支援領域)
人と人とが互いを尊重しながら生きていく、ということを日々考えながら仕事をしています。「違う」と「同じ」の間で互いを尊重しあえる場所を一緒に作っていきましょう。
三宅 大二郎(ジェンダー・セクシュアリティ領域)
おしゃべり好きです。たくさんの人と知り合い、一緒に考え、行動していきたいと思っています。ぜひふらっと遊びにきてください。
ご理解とご支援への御礼
ここまでお読みいただきありがとうございます。中央大学では、ダイバーシティ推進体制の整備を2019年度からスタートさせました。そこから2021年度までの3か年をスタートアップ期間と位置づけており、2020年4月のダイバーシティセンター発足により、大きな足掛かりを築いたということができます。これまでご理解・ご支援くださった皆さまに心から感謝申し上げます。今回ご報告させていただいた活動は、大学予算と、皆さまよりいただいたご寄付、民間財団からの助成金等により実施しております。この2か年にご寄付いただいた皆様、CTC未来財団様をはじめ、ご関係の皆様には厚く御礼申し上げます。ダイバーシティセンターでは、引き続き、個別の学生サポートや、ダイバーシティに関する理解促進のための取り組みを実施してまいります。とりわけ、2020年度には新型コロナウィルスの蔓延により実施できなかった、学生や教職員への啓発活動を、2021年度以降しっかりと進めていく予定です。個人の尊厳が守られ、誰もが安心して、のびのびと学ぶことができるキャンパスの構築を目指して活動を進めてまいりますので、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
English
2020 Activities Report Diversity Center, Chuo University(英語)(545KB)
The text version follows.
Chuo University Declaration in Support of Diversity
Learning is truly valuable for achieving a better quality of life. Those who desire to learn wish to achieve a better life by making use of what they can gain through learning. Today, societies have a responsibility to provide all people with equal opportunities for learning, regardless of their backgrounds or situations. In offering these opportunities, universities and other educational institutions play a key role, providing individuals with the knowledge and skills needed to achieve a better life. As institutions we must create communities in which these opportunities are offered to people of all abilities, medical histories, economic conditions, family environments, genders, gender identities, sexual orientations, ages, nationalities, races, languages, faiths and religions.
Chuo University has long been striving to nurture individuals possessing high levels of professionalism who can contribute to international society with sensitivity and personal character. The University acknowledges the importance of offering equal learning opportunities and a supportive and positive environment to all those studying at Chuo, ensuring that all are encouraged and respected. Furthermore, Chuo University aims to create a working environment in which all people can work together to support research and educational activities.
In order to achieve these aims, Chuo University will promote the following efforts:
1) Chuo University will create an environment in which people of all abilities, medical histories, economic conditions, family environments, genders, gender identities, sexual orientations, ages, nationalities, races, languages, faiths and religions can learn and work together.
2) Chuo University will create an environment in which all students can maximize their potential and all people can achieve a quality work-life balance.
3) Chuo University will promote care and consideration for its members with varying abilities, and encourage deeper understanding to eliminate social barriers.
4) Chuo University will respect the human rights of all people and prevent discrimination and the violation of human rights based on prejudice. As a member of the human family, Chuo University will faithfully implement these efforts together with all members of its community. October 2017 Chuo University
Action Plans for 2020
Chuo University Diversity Center was established in April 2020 to embody the mission stated in the Chuo University Declaration in Support of Diversity.
In 2020, we formulated and worked on four action plans:
- Raise awareness of the mission in the Chuo University Declaration in Support of Diversity
- Gather information about diversity and inclusion at Chuo University, and discuss improvement measures
- Prepare to create a space where students can find support and encouragement and participate in activities of the Diversity Center
- Improve support systems for campus users other than students or faculty members
Activities in 2020
April
- Chuo University Diversity Center was established, with the Promotion Committee, the Steering Committee, and three subcommittees to examine issues in the following areas: global, gender and sexuality, and support for students with disabilities.
- We opened the Diversity Center Office. Two coordinators specializing in disability support, Hiroya Banzono and Ryotaro Koguchi, joined our team.
- Due to COVID-19, Chuo University moved all the classes online. We started support for hearing-impaired students by converting audio materials into text.
June
- We worked on the design of the nursing room in the new building, FOREST GATEWAY CHUO (to be completed in 2021).
July
- Our website was completed.
- An online roundtable conference was held to celebrate the start of the Diversity Center.
September
- We held a workshop on information accessibility for disability support for Student Assistants.
- We sent a message in support of "RAINBOW CROSSING 2020” by ReBit.
- The LGBT/SOGI training session (part 1) was given by Yuri Igarashi of Rainbow Knots as part of staff training.
October
- We received a grant from ITOCHU Techno-Solutions Future Foundation to acquire equipment for emergency evacuation for students with disabilities.
November
- Two coordinators specializing in the area of gender and sexuality, Natsuki Ogawa and Daijiro Miyake, joined our team.
- Diversity Week 2020 took place in collaboration with the Harassment Prevention Committee.
- We sent a message video on YouTube in support of the efforts of Bunkyo-ku, Tokyo for the International Day for the Elimination of Violence against Women.
December
- We held a workshop on the use of evacuation equipment (supported by ITOCHU Techno-Solutions Future Foundation) at the Tama Campus International Residence Chuo.
- The LGBT/SOGI training session (part 2) was given by Yuri Igarashi of Rainbow Knots as part of staff training.
February
- We held a round-table conference between students with disabilities and center staff.
- We held a casual discussion meeting between students with disabilities and Student Assistants.
March
- We aired a TV program “Chi no Kairou,” which Chuo University is co-producing with a cable TV station (J:COM), to introduce our activities at the Diversity Center.
- As part of staff training, we organized a lecture on racism by Kim Wooja(Associate Professor, RitsumeikanUniversity).
Diversity Week 2020
From November 16th to 30th in 2020, we held a "Diversity Week" in collaboration with the Harassment Prevention Committee. This annual event promotes diversity and inclusion at Chuo University. All the events in Diversity Week 2020 were held online due to COVID-19. As a result, we had a wide range of participants from all over Japan. During the two weeks, we could think and discuss together about diversity through movies, lectures, workshops, and roundtable discussions.