軟式野球部

軟式野球部・東都学生式野球春季リーグ戦 対東洋大➁

2017年04月26日

4月21日 笹目公園野球場

 

大量9得点で勝利も課題残る

 

 開幕3連勝を懸けて、東洋大と対戦した中大。前回の対戦では打線が1安打に抑えられたものの、濱谷悠人主将(経3)の三ゴロの間に三塁走者が生還し、サヨナラ勝ちを収めた。二回目の対戦となった今回の試合では、大量9得点を挙げるも、終盤に連打を浴びるなど、ピリッとしない試合内容。勝利を収めたが、またも課題が残る試合となった。

    ▲力投する福冨旅史(総3)

 

 1回表、中大は幸先よく先制する。1番の鈴木太郎(経2)が外の球を右方向へ流し打ち。右前に落とし、先頭打者として出塁する。2番濱谷主将の打席で鈴木が二盗。先制のチャンスを迎えると、打順はクリーンアップへ。3番小林大祐(経3)は一ゴロに倒れたものの、続く4番の奥澤尭大副将(商3)が、東洋大先発二宮の高めの球を捉え、左翼越え適時二塁打。「たまたまです」(奥澤副将)と試合後振り返ったが、前の試合も二安打と好調を維持する4番が先制点をもたらした。

 

 先発はエースの福冨。月曜から中3日での登板となったが、苦しい立ち上がりとなる。先頭打者を不運な当たりで、出してしまう。二盗を許し、一死二塁から左翼前へ同点の適時打を許した。「肩は結構重くて、ボールがあまり定まらなかった」(福冨)。前回登板の疲れからか、あっさり同点に追いつかれてしまう。

 

 援護したい打線は3回、小林の左翼線への二塁打から無死一、三塁のチャンスを作る。そして、5番佐藤玄太(商2)の打席で東洋大先発の二宮が暴投。思わぬ形で勝ち越しに成功する。さらに佐藤が四球で無死満塁とすると、6番長谷川賢吾(経2)が左前適時打を放った。このあとも、相手の暴投や8番村上友章(法3)の犠飛でこの回一挙5点をあげ、リードを広げる。

 

  ▲適時打を放った長谷川

 

 リードをもらった福冨は3回以降は東洋大を三者凡退に退ける好投。「修正できた」と福冨。5回1失点と試合を作った。その後も打線が相手の四球や失策に乗じて、3点をを追加。9ー1と大きくリードする。

 

 迎えた7回裏。この回を抑えればコールド勝ちとなる展開だったが、6回からマウンドに上がった福迫幸己(法2)が東洋大打線に捕まってしまう。先頭打者を中前打で一塁に走者を背負うと二死一、二塁から3者連続適時打を許した。たちまち4点差に詰め寄られた福迫だったが、その後は8、9回と走者を出しなからもきっちりと抑え、9ー5で勝利。これ以上の追撃をさせなかった。

 

 開幕3連勝となったが、快勝とはならなかった中大。試合後岩下監督は「決められたことをきちっとやらないとね」と勝負所でバントを決められない打線に注文をつけた。一方、濱谷主将は「正直同じ相手に2回勝てたのはでかい」と収穫も口にした。全日本選手権の出場権獲得に向け、負けられない戦いが続く。全日本出場、そしてリーグ制覇へに向け、課題を修正したいところだ。

 

◆試合結果

中 大=105000300=9

東洋大=100000400=5

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部