社会・地域貢献

教養番組「知の回廊」2003年度

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(一部、権利問題等により、非公開の番組もございます)。

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「巻貝の生殖異変と環境問題」

巻貝というと、海にすむ貝だけと思われがちですが、淡水にも陸上にも見られるものです。例えば淡水には「たにし」の仲間、陸上には「かたつむり」と「ナメクジ」がいます。なかでも「ナメクジ」は巻貝の殻が退化した存在とされています。番組では、陸上と淡水にすむ巻貝に注目し、このホルモンが環境汚染の問題に大きく関わっていることを検証してゆきます。

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「松山文学散歩Ⅱ 正岡子規編」

「正岡子規は短歌、俳句の革新運動をやった。で、日本の文学史に近代的な改革をもたらしたと言われるんですけど、漱石に小説を書かせるきっかけになったという意味では、日本の近代小説の流れの中にもかなり大きな影響を与えている・・・そんなことも言えると思いますね。」(渡部先生談/本編より抜粋)

※渡部芳紀 教授は、2011年3月に本学を退職しました。

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「松山文学散歩Ⅰ 夏目漱石編」

明治から大正時代の近代文学に多大な影響を与えた人物・夏目漱石。彼が文学の道を進むきっかけとなったのは、正岡子規との出会いでした。夏目漱石の代表作「坊ちゃん」の舞台となった、愛媛県松山市は、現在は観光名所として知られています。この場所は漱石が作品を手がける上で重要だったと共に、彼の人生において大きな存在・正岡子規との思い出深い場所でもあったのです。

※渡部芳紀 教授は、2011年3月に本学を退職しました。

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「イラク戦争の経済的背景」

2003年4月9日、バグダッド市内にあるフセイン大統領の銅像にロープがかけられ、アメリカ軍の装甲車によってその台座から引き落とされる映像が、全世界に流れました。人々はこれによってフセイン政権の崩壊とイラク戦争がアメリカの圧倒的勝利のもと終結に向かっていることを強く意識しました。番組では、今回のイラク戦争がどのような意味をもったのか、経済的側面から照明をあてて考えてゆきます。

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「多摩のシルクロード
-ペリー来航と不平等条約-」

幕末の嘉永6年にペリーが来航、黒船の威力を目前に幕府は日米和親条、続いて日米修好通商条約を結び、5つの港を開くことを認めました。当時の貿易では、横浜からの輸出の中心は生糸と茶でした。生糸は現在の関東諸県がおもな産地で、輸出が始まると「絹の道」(生産された生糸を現在の八王子鑓水から横浜まで運ぶ道)が大活躍しました。実はこの八王子を含めた多摩地域は、幕末の条約締結によって、外国人の遊歩区域内に組み入れられ、その地域が明治前半神奈川県となっていたのです。

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「イスラーム世界のパン」

現代に暮らす我々にとっての食生活は、欧米の食文化のようにイメージされますが、実は異なります。パンやチーズ、バターなどはもともと中東で古代に発明され、それが広まったのは意外と知られていません。本番組ではパンの歴史と役割を追うとともに、実際にエジプトで古くから食されているパン・エーシュを作ってみました。

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「日本型ベンチャーと巧み」

日本のものづくりにおける「巧み」。欧米でも日本の優れた物づくりを可能にしている「日本社会の中にビルトインされている何か」に深い関心を寄せています。今回は日本刀の製作を見ながら、日本の生産様式に内在する「巧み」を掘り下げてゆきます。

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「グローバリゼーションと日本」

「グローバリゼーション」とは「ヒト、モノ、カネ、情報が以前よりも大量に、かつ短時間で国境を超え移動しあう状態」。番組ではこのグローバリゼーションの基本的な定義と、それらを取りまく環境に日本として企業として、また地域社会としてどう対応すべきかを考えます。

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「コンピュータ・グラフィックスって?」

CGとは、テレビアニメや映画、ゲームなどで目にする映像「コンピュータ・グラフィックス」の略で、最近では目にしないことがないほど日常的に使われています。このCGの歴史と仕組み、そして実際にCGはどのように作るのかを解説します。

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「求める人に求める本を」

公共図書が今のように市民に広く利用されるようになったのは、この40年くらいのことです。番組では八王子の図書館に関係するボランティア、行政が参加し、八王子の図書館の現状そして理想を存分に語りあいます。

※今まど子 教授は、2002年3月に本学を退職しました。

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「快適な音環境をめざして」

テレビや音楽、車やエアコンと生活する中から切り離すことのできない「音」。中でも人を快適にする音と、不快な音(騒音)があります。番組では音がどのように発生するのか、また感性の時代といわれる将来、音はどのように変化していくのかについて、考えてゆきたいと思います。

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「少年非行の原因と対策」

「平成13年の少年非行等の概要について」によると、平成10年以来下降傾向にあった少年非行が3年ぶりに増加に転じました。この原因を少年自身、学校、家庭、地域社会の4つの問題に分けてとらえ、21世紀の少年非行対策を考えてゆきます。

※藤本哲也 教授は、2011年3月に本学を退職しました。