2024年10月11日、多摩キャンパス3号館3114号室にて、パリオリンピック・パラリンピックの報告会を開催しました。

多摩キャンパスへは卒業生4名の選手が来校しました。
岡澤セオンさん(ボクシング、2018年法学部卒業/INSPA所属)
宮浦真之さん(ローイング、2019年文学部卒業/NTT東日本所属)
永野雄大さん(フェンシング、2021年法学部卒/NEXUS所属/男子フルーレ団体金メダリスト)
上野優佳さん(フェンシング、2024年法学部卒/エア・ウォーター所属/女子フルーレ団体銅メダリスト)

オンラインでは3名の卒業生と在学生1名が参加しました。
古俣聖さん(フェンシング、2020年法学部卒/本間組所属/男子エペ団体銀メダリスト)
杉岡尚樹さん(ハンドボール、2017年商学部卒/トヨタ車体所属)
部井久アダム勇樹さん(ハンドボール、2022年法学部卒/ジークスター東京所属)
日向楓さん(パラ水泳、理工学部1年/50m背泳ぎ7位入賞、50mバタフライ8位入賞、混合200mメドレーリレー7位入賞※予選のみ出場)

開催に際し、河合久学長から「大会期間中は様々な競技での日本選手のご活躍に接し、胸踊らされ、結果に一喜一憂する自分がおりました。とくに本学の卒業生、在学生のご活躍は、すべての本学関係者に感動を与えてくださり、本学の歴史に貴重なページを加えてくださいました。改めて選手の皆さんに敬意を表しますとともに、この場を共に過ごせることに感謝を申し上げます」との挨拶がありました。

来賓の栗原孝至学員体育会会長からは、かつてオリンピックに出場した友人の話に触れ「オリンピックというのは他の大会とは全然違うと聞いています。オリンピックに出場したというだけでも素晴らしい経験です。ぜひこれからも、自らの自己実現に向けて研鑽されることを大いに希望します。ここにいる皆様、中央大学の同窓一同が応援して参ります」との激励がありました。

その後、選手たちからそれぞれ大会を終えた感想や、在校生へ向けたメッセージをいただきました。

石井靖スポーツ振興・強化推進室長から「中大オリンピアンの皆様は、世界の舞台で健闘されたという誇りを胸に、引き続き頑張っていただきたいと思います。今日集まってくださった在学生の皆さんも、スポーツに限らず自分の得意とする分野で、いつか世界で活躍する日が来ると信じています。オリンピアンの先輩からいただいた元気を糧に頑張ってください」と在学生へのメッセージで締めくくられました。

運営・進行には、学友会体育連盟常任委員の学生たちも参画し、報告会の最後には、在学生からメッセージを募った寄せ書きが花束とともに贈呈されました。

パラ水泳の日向選手は後楽園キャンパスからオンライン参加(写真提供:中大コープスタジオ)

【日向選手からのメッセージ】

今日はこのような会を開いていただき、ありがとうございます。
僕は、東京とパリの2大会に連続で出場しました。パリではやはり観客がいたということで、熱狂した大歓声の中でレースをして、自分の泳ぎを発揮することができて、とてもよかったと思っています。
結果としては、自分の思ったような結果にはなりませんでしたが、自分らしい泳ぎができて、そこは悔いの残らないレースができたなと思います。
また4年後、ロサンゼルス大会もめざして頑張りますので、応援よろしくお願いします。
ありがとうございました。

ボクシングの岡澤選手(写真提供:中大コープスタジオ)

【岡澤選手からのメッセージ】

今日は皆さんお集まりいただきありがとうございます。そしてパリオリンピックでは本当に応援ありがとうございました。
本当に中央大学の皆さん、とくに体育会の方々にはすごく応援していただいて、その応援のおかげで一生懸命頑張ることができたかなと思います。それを結果で返したかったのですが、まさかできなかったことがとても悔しいです。
オリンピックが他の大会と何が一番違うかというと、やっぱり世の中の人にどれだけ見てもらえているかだと思っていて、本当にたくさんの人に応援してもらえたパリオリンピックは、僕にとってはすごく幸せな経験でした。
改めてスポーツの力、オリンピックの力を感じたので、スポーツをやっている人や、オリンピックをめざしている人にスポットライトが当たるように、僕が現役として頑張ることなのか、裏方でこれからやることなのか、まだ何も考えていないんですけど、一生懸命頑張って、中央大学でスポーツを一生懸命頑張っている後輩たちにも夢があるようなスポーツ界にしていけたらなと思っています。
これからも引き続きいろんな形で応援よろしくお願いします。

ローイングの宮浦選手(写真提供:中大コープスタジオ)

【宮浦選手からのメッセージ】

大会期間中は本当に多くのご声援をいただきありがとうございました。
先ほど学員体育会の会長からもありましたように、オリンピックがどんなものか、やっぱり出なければわからない部分があります。私も大きな舞台であるということは想像していましたが、実際に出場してスタート位置につけると、観客の多さや、他の国の方々がどんな思いで臨んでいるか等、圧倒されることばかりでした。ただそんな中でも、日本からの声援を受けて全力を出すことができましたし、その舞台を身を持って知ることができたということは、今後につながる大きな経験をさせていただいたと思います。
私だけではなく、今日ここに参加している選手だけでも本当に多くの人数がいらっしゃいますし、メダルを獲得した選手もいて、こうした経験をした人数の多さは、中央大学のスポーツの強さを示していますし、中央大学そのものの影響力、持っている力の大きさを示すことができているのではないかと思います。
私自身その一員として、大学および日本ローイング界、スポーツ界に何かしら還元できればいいと思っています。私自身、大学生にすごく影響を受けているので、お互いに影響を及ぼしあいながら、また私からも還元しながら取り組んでいければと思います。引き続き頑張っていきましょう。
ありがとうございました。

フェンシングの永野選手(写真提供:中大コープスタジオ)

【永野選手からのメッセージ】

今日はこのような会を開いていただき、ありがとうございます。
パリオリンピックでは、男子フルーレ団体で金メダルを獲得することができました。
この金メダルは、自分一人の力では獲得できなかったと思っていて、大学の皆様のサポートや、周りの人に支えられて、ようやく獲得できた金メダルだと思っています。
学生の皆さんは、自分の好きなこと、熱中できることを見つけて、それを頑張っていってほしい、頑張っていけば何かいいことがあるんじゃないかと思います。
次のロサンゼルスオリンピックでは個人・団体ともにメダルを取って、またここに戻ってきたいと思っていますので、ぜひ応援よろしくお願いします。

フェンシングの上野選手(写真提供:中大コープスタジオ)

【上野選手からのメッセージ】

本日はこのような会を開いていただき、ありがとうございます。
パリオリンピックではたくさんの応援本当にありがとうございました。
私は女子フルーレ団体で銅メダルを獲得することができました。女子としては史上初のオリンピックメダル獲得、この流れに乗って、団体種目すべてがメダルを取得することができ、日本フェンシング界の歴史を変えることができたかなと思っています。
私は東京オリンピックにも出場しているので、あまり緊張しないかなと思ったんですが、前回は無観客、今回は有観客ということで、観客がたくさんいる中で試合をすることはオリンピック以外になかなかないので、ものすごく緊張しました。その中で戦えるという喜びもものすごく感じていました。
学生の皆様には、夢を持って頑張っていれば叶うということをお伝えしたいですし、正しい努力をしていれば、自分のしたいこと、叶えたいことに近づくのかなと思っているので、挫折をしたとしても、上をめざして頑張っていってほしいなと思います。
今日はありがとうございました。

フェンシングの古俣選手はオンライン参加(写真提供:中大コープスタジオ)

【古俣選手からのメッセージ】

このたび男子エペ団体において銀メダルを獲得することができました。
パリオリンピックが初めてのオリンピック出場でしたが、オリンピックの影響力がこんなに大きいんだということを改めて感じることができる大会となりました。
というのも、出場が決まった時と、メダルを獲得した時に、たくさんの方からSNS等で応援と祝福のメッセージをいただきまして、これだけたくさんの方々に応援していただいているんだということを感じることができ、すごく良い経験ができたなと思っています。
メッセージをいただいた方々の中には、大学関係者の方が多くいらっしゃいまして、大学時代のコーチやチームメイト、そういった方々にこの場をお借りしてお礼を申し上げられたらと思っています。
本当にありがとうございました。

ハンドボールの杉岡選手はオンライン参加(写真提供:中大コープスタジオ)

【杉岡選手からのメッセージ】

本日はこのような会を開いていただき、本当にありがとうございます。
ハンドボール競技は結果としては予選敗退となってしまったのですが、大会中にいただいたサポートや応援に、オリンピックが与える影響というものが本当に大きいのだと改めて感じました。
僕は東京オリンピックにも出場させていただいて、東京は無観客だったので、有観客では僕自身今回初めてのオリンピックということで、応援の力というものを初めて感じましたし、フランスではハンドボールはすごくメジャースポーツなので、たくさんの方々の前で試合することができて、本当に幸せでした。そのかけがえのない経験を糧にこの先も競技人生頑張っていきたいと思います。
ハンドボールは今年からリーグHという新しいリーグが始まっておりますので、もしよかったらそちらのほうも見ていただけたらうれしいです。
ありがとうございました。

ハンドボールの部井久選手はオンライン参加(写真提供:中大コープスタジオ)

【部井久選手からのメッセージ】
本日はこのような会を催していただきありがとうございます。本日都合がつかず、オンライン参加で失礼します。
僕も東京オリンピックとパリオリンピック、2大会続けて出場させていただきました。
僕は在学中に、大学の皆様の協力を得て、ハンドボール留学という形で、在学しながら本場フランスでハンドボールの経験を積ませていただく等、たくさんのサポートをしていただいたおかげで、2大会連続で出場することができたなと思っております。ありがとうございました。
また大会中も、大会前も、たくさんの応援メッセージや連絡等をいただきまして、すごく力になりました。
杉岡選手からもありましたが、僕たちが目標としていたベスト8には届かず、予選敗退という形になってしまいましたが、ハンドボールはまずはオリンピック常連国になることからがスタートだと思っているので、今はスタートラインに立てていると思います。ロサンゼルス、またその次と続けて出場していくことで、ハンドボールのメジャー化、日本のハンドボールの成長につながるのかなと思っております。
経験を次につなげていきながら、大学にこの経験を還元できればいいなと思っております。
本日は本当にありがとうございます。

報告会の終了後、学友会体育連盟の学生主催でトークセッションが行われました。(上野選手はご予定があり、トークセッション前にお帰りになりました。)
3時限に授業のない方だけ前方席に詰めて座り、選手との距離もぐっと縮まり、親しみやすい雰囲気に。
学生から「競技のために体重を増やしたい」との質問には、岡澤選手から「食事の量より、回数を増やすことが大事」とのアドバイスが。
大学見学のため来校していた中学生からも「陸上をやっていますが、最近記録が伸び悩んでいます」とのお悩み相談。宮浦選手からは「長距離が伸びない時は短距離というふうに、今、記録が伸びそうなところから手をつけると良いと思います」杉岡選手は「原点に返って競技を楽しむことを思い出してください。どうしようと考えるプロセスも楽しんで」等、選手たち一人ずつから、ご自身の経験に即した親身なアドバイスがありました。
中大スポーツ新聞の記者からは「中央大学での一番の思い出は?」この質問への回答詳細は、中大スポーツ新聞の記事をお楽しみに。
20分のトークセッションが終わる頃には、選手たちもリラックスした笑顔を見せ、学生たちと一緒に写真を撮ったり、メダルに触らせてくれたり。選手たちが会場のドアを出るまで、在学生との温かな交流は続きました。

本校までお越しいただき、あるいはオンラインで、貴重なお話をお聞かせくださった選手の皆様、ありがとうございました。
会場で盛り上げてくださった皆様、オンラインでご覧になった皆様、寄せ書きに参加してくださった皆様にも御礼申し上げます。

中大オリンピアンの皆さんは、既に次の目標に向かって進んでいます。
会場にお越しいただいた方の在学生の中にも、これから世界の舞台で活躍する方がいるかもしれません。
これからも白門アスリートたちの応援をよろしくお願いいたします。

One Chuo
想いは ひとつ。