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中央大学フェアトレード委員会(FACT)・中央図書館国際機関資料室による SDGs 企画展示『FACT×国際機関資料室 フェアトレード展』が開催されました
2024年02月08日

展示会の準備で集合したFACTメンバーの皆さん

2023年12月4日(月)~12月21日(木)、中央大学中央図書館2階の展示スペースにおいて、『FACT × 国際機関資料室 フェアトレード展』が開催されました。この企画は、学生団体中央大学フェアトレード委員会(FACT)と中央大学図書館国際機関資料室とのコラボレーションによるものです。
FACTとは、「Fair Trade Chuo University Team」の略で、経済学部教授 林光洋のFLP国際協力プログラムのゼミが母体となり、フェアトレードの普及、啓発などを目的に、フェアトレードフェア(多摩キャンパス生協での販売)の開催のほか、フェアトレードをテーマにした講演会、中学校へのオンライン授業等を実施している学生団体です。
また、本学図書館の国際機関資料室は、国際連合(UN)や欧州連合(EU)をはじめとする国際機関が発行した資料を広く一般に公開するために、1995年4月に開設され、EU情報センターや国連寄託図書館の役割を担っています。
国際機関資料室において、「フェアトレード」に関連する図書・資料の貸出し履歴が多く学生の関心が高いテーマであること、本学がSDGsの理念に賛同していること、国際協力と持続可能な開発目標(SDGs)への取り組みの一環になることから、学生団体「FACT」と協働による特別展示を企画しました。

FACTと国際機関資料室は、2023年9月末から、ミーティングや連絡を重ね開催に向けて準備を進めました。中央図書館・国際機関資料室・映像言語メディアラボが所蔵する図書・映像資料の中から約60点をセレクトし、それらを展示スペースで紹介するにあたり、書評やポップを手作りしました。さらに、「フェアトレード」「(フェアトレードの)商品別」、「消費者」「マーケティング」「児童労働」「貧困」「環境」「SDGs」と、分野別に分けて、ディスプレイしました。また、書籍のみならず、商品実例として実際に販売されているフェアトレード商品を展示ケースで紹介するなど、学生と国際機関資料室が協働で、この企画展示を作り上げました。さらに、フェアトレード関連図書を見るだけでなく、参加することで関心を高めてもらおうと、フェアトレードを身近に感じるために「できること」を付箋(ふせん)に記入してホワイトボードに貼り付ける企画も実施しました。
FACTメンバーと国際機関資料室による工夫された企画展には、多くの学生・教職員が訪れていました。展示を見ていた学生(総合政策学部4年)は、「この展示会を見て、このような学生団体が活動していることを知りました。フェアトレードに関心のある学生は多いと思います。関連図書を実際に見て、借りてみたくなりました」と話していました。











開期前の準備の様子

FACTを指導する林光洋先生が展示準備の様子を見に来ました(左)

商品として販売されているフェアトレード品を丁寧にディスプレイ

ホワイトボードにはフェアトレードやFACTの情報を書き込んでいきます
フェアトレード展を終えて
FACTメンバーの言葉

中央図書館国際機関資料室とFACTによる協働の展示企画は、今回が初めてでした。いままで吸収してきたフェアトレードに関する資料を実際に発信するという点で、私たちにとって大きな学びになったと思います。
どのような言葉で本の特徴を表現すれば、見に来る方に興味を持ってもらえるか、といったように、さまざまな工夫をする過程で学びを得ました。また、展示のレイアウトについても自由に考えて行わせていただいたので、工夫してディスプレイすることができました。特に、私たちは参加型の企画にしたいという思いがあったため、「フェアトレードを身近に感じるにはどのようなことができるか」をテーマに、「付箋企画」を行いました。
結果として、紹介した本の貸出数が多く、展示期間を延長するほど好評をいただくことができました。来年度以降もこの企画を継続し、より多くの方に足を運んでもらえるような企画を考え、フェアトレードや国際協力に興味・関心が湧くきっかけをつくっていきたいです。
国際機関資料室担当職員の言葉
FACTの学生が選定した資料や展示品は大変好評で、多くの方々に関心を寄せていただきました。展示資料は3割以上が見学者に貸出しされました。学生たちのアイデアとリーダーシップに感謝します。図書館と学生の連携が成功を収め、今後の展示に向けて、さらなる期待が寄せられています。今後も図書館と学生が協力し、魅力的なイベントを提供していきます。
【FACTによる2023年の活動紹介】
多摩キャンパス生協において、4年ぶりにフェアトレードフェアを開催
フェアトレード商品を販売する「フェアトレードフェア」が、多摩キャンパス生協において、2023年5月29日(月)~6月2日(金)、11月13日(月)~17日(金)に開催されました。コロナ禍以前に毎年、年2回開催されていましたが、コロナ禍が明け、4年ぶりの開催となりました。
メンバーたちは、フェアトレードのイベントで接客の手伝いを行ったり、過去の売上表を参考に食品の味見をするなど吟味を重ねるなど、フェアトレード商品を取り扱うオンラインショップなどから商品を仕入れて準備を進めました。開催期間中は生協に設けられたブースに、メンバーが授業の合間に交代で立ち、立ち寄った学生や教職員に商品やフェアトレードの説明を行いながら、菓子などの食品類、バッグや小物といった雑貨類を販売しました。クッキー、紅茶、秋にはチョコレート、カレーの壺等の食品類が人気で完売になるものもあったようです。