広報・広聴活動

どなたでも学べる中央大学クレセント・アカデミー(生涯学習講座)「昭和天皇の外交と軍事」ー『昭和天皇実録』から読み解くー

2021年04月19日

 中央大学(学長:福原紀彦)では、社会に広く開かれた講座として「中央大学クレセント・アカデミー」を開講しています。既に四半世紀を越える歴史を積み重ねており、地域の皆さまをはじめ、ビジネスパーソン、本学の在学生・卒業生など、幅広い層と世代の皆さまに受講していただいています。

 本講座は、『昭和天皇実録』に記録された、元首・大元帥としての昭和天皇の国務と統帥について、昭和史の6つの重大な局面を読み解きます。ぜひ、開催告知および御取材いただけますと幸甚です。

「昭和天皇の外交と軍事」ー『昭和天皇実録』から読み解くー

春期全3回(5月19日~)、秋期全3回(9月29日~)の講座で、下記、6つの問題について、閣議決定文書、外務省外交文書、陸海軍省機密文書、東京裁判記録、その他関係者のメモワールによって、実証的に再検証します。

 1、 東方会議(昭和2 年)、日本の対中国経済進出計画は侵略を目論んだのか、を問い直します。
 2、 田中メモランダム(昭和4 年)、中国大陸侵略計画を昭和天皇に上奏したといわれる偽造文書を検証します。
 3、 河本大作関東軍参謀が起こした張作霖爆殺事件(昭和3年)、単独的犯行か国家的謀略か、を再検討します。
 4、 ロンドン軍縮条約をめぐる統帥権干犯問題(昭和5年)、昭和天皇から高松宮宣仁親王に託された極秘任務を解明します。
 5、 国務と統帥の混乱をもたらした熱河作戦(昭和8年)、統帥部の作戦と事変不拡大の閣議決定の狭間で苦悩する昭和天皇の実像に迫ります。
 6、 広田弘毅首相の諸政策(昭和11 年)、東京裁判においてなぜ広田首相はA 級戦犯として有罪判決を受け死刑となったのか、昭和天皇の東京裁判に対する思いを探ります。

講 師:佐藤 元英氏(元中央大学文学部教授 / 元中央大学政策文化総合研究所長)
期 間:<春期3回> 5月19日(水)、6月16日(水)、7月14日(水)  
    <秋期3回> 9月29日(水)、10月27日(水)、11月24日(水)  各13:30~15:00
定 員:30名
会 場:オンライン開催(オンライン会議システム Cisco「Webex meetings」を使用)
受講料:春期全3回 7,610円、秋期全3回 7,610円(税込)
URL:https://www.chuo-u.ac.jp/usr/crescent/event/2021/02/52764/

 ※事前の受講申込が必要となります。申込方法、受講の手続の詳細につきましては、クレセント・
アカデミー公式ホームページ(URL:https://www.chuo-u.ac.jp/usr/crescent/)をご参照ください。

佐藤 元英氏(元中央大学文学部教授 / 元中央大学政策文化総合研究所長)プロフィール

中央大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。1977年外務省外交史料館勤務、1991年宮内庁出向昭和天皇実録主任研究官、1995年駒澤大学文学部教授、2004年中央大学教授。著書に『近代日本の外交と軍事』(吉田茂賞)、『外務官僚たちの太平洋戦争』(NHK ブックス)など。

<本件に関するお問い合わせ>
 中央大学クレセント・アカデミー事務室
  TEL:042-674-2267 Email:crescent-grp@g.chuo-u.ac.jp

<取材に関するお問い合わせ>
 中央大学広報室 Email:kk-grp@g.chuo-u.ac.jp