国際水環境理工学人材育成プログラム

第十一回教育研究ネットワーク会合を開催

2013年10月11日

インターンシップについての報告をする留学生

2013年10月11日、中央大学理工学部において、国際水環境理工学人材育成プログラム第十一回教育研究ネットワーク会合が開催されました。会合には、産学官の関係者81名が参加しました。

今回会合のテーマは、(1)2013年度インターンシップの報告、(2)2014年度入学留学生の紹介、(3)「水環境トピックス」の紹介、(4)「国際水環境理工学研究バンコク・シンポジウム(仮称)」の案内等でした。
 
冒頭挨拶では、本プログラムの取組実施責任者である理工学部山田正教授が、参加各社に対し、日頃からの多大な支援につき感謝の意を表明しました。

続いて、「国際水環境学コース」履修生(博士課程前期課程1年)8名より、2013年度インターンシップに関する報告が行われました。今期インターンシップは、履修生の約半数が、「河川環境、水質改善対策」を包括的に学ぶ一方で、日本企業への就職も念頭に、当該実習機関の強みである日本の優良分析・解析技術を学んだことが特徴です。
 
学生たちは実習内容に加え、日本人の働き方、ビジネス習慣の違いなど、感じたこと、気づいたことについても報告しました。実習指導者からは、優秀な留学生の真摯な取組に対し、企業として触発される点があったこと、他社で実習した学生の報告を聞き、来年度の自社でのインターンシップ内容のより充実させたいとのコメントが出されました。
これを受け、山田教授は、同じことを大学で学生に指導しても実感がわかないが、実社会で、社会人から指導されるとその意味するところの理解が伴うようで、学生は一皮むけで戻ってくる。学生にこうした経験を多く与えることは大切で、引き続きぜひご指導を仰ぎたいと述べました。
大平特任教授は、プログラムの優秀な留学生の積極的な採用及びより多くの社によるインターンシップ機会の提供につき、支援を呼びかけました。

続いて、2014年度入学予定留学生15名(中国11名、韓国1名、ベトナム3名)が自己紹介を行いました。学生たちは、出身、学部時代の専攻、修了後の進路希望などにつき学習中の日本語を駆使しアピールしました。
 
第四番目のテーマである「水環境トピックス」では、山田教授が、日本の土木業界の海外マーケット展開を見据えた人材育成強化、地球温暖化防止行動計画(適用策)策定や東京都心部大改造計画に向けた水環境専門家からの提言の必要性等について紹介しました。

最後に、大平特任教授が、「国際水環境理工学研究バンコク・シンポジウム(仮称)」の開催概要を紹介するとともに、各社の積極的参加を呼び掛け、会合を締めくくりました。