スポーツ振興

藤原正和駅伝監督が箱根駅伝結果を報告 ―第99回大会をプレイバック―

 

本学駅伝チームは、第99回箱根駅伝において往路2位、復路2位、総合2位の成績をおさめ、1月16日に藤原正和駅伝監督が大村理事長、河合学長を訪問し駅伝結果を報告しました。

 

戦況と課題を報告

藤原監督からは、

・往路は全区間で設定タイムを上回り、吉居、中野とダブルエースが区間賞を取り勢いがついた。

・復路は主将の若林に始まり、10区助川まで4年生をメインに区間上位をキープした懸命な走りで襷を繋いでくれた。

・1年を通じて4年生を中心にチーム全体がまとまりつつ、下級生も各学年で競い合う意識が向上したことが今回の成績につながる要因であった。

ことなど好成績の要因に加え今後の課題なども報告されました。

 

大村理事長と河合学長からは、選手・マネージャーと監督・コーチ・スタッフへの労い、3大駅伝を通じて学園全体に喜びと希望を与えてくれたことへの感謝、あと少しというところまで見えてきた総合優勝に向けて、頑張ってもらいたい旨、激励の言葉がありました。

今年の3大駅伝に向けた展望を報告

スポーツ振興・強化推進室長の石井常任理事からは、オンライン応援イベントでは、2日間で延べ600名近い方々に応援をいただき、3大駅伝を通じて延べ1000名を超える方々に応援をいただいたこと、全国の学員会、学員体育会、父母連絡会のご協力で、学生、附属学校生徒・父母、教職員を含め多くの方々と学園一体となって頑張る学生を応援する喜びを共有できたこと等、ご協力いただいた皆様に感謝したい旨の報告もありました。

 

次回第100回箱根駅伝優勝に向け取り組む、本学駅伝チームの活躍にご注目いただき、引き続きのご声援をお願いいたします。

 

 

【付帯記事】

第99回箱根駅伝 感動の熱い力走をプレイバック 「時代を紡ぐ軌跡を残せ!」

スローガンを胸に、箱根路を駆け抜けた伝統の真紅の襷と白地に赤のCマーク

 

第99回箱根駅伝に96回目の大会最多出場を果たし、総合2位を飾った本学陸上競技部。

中央大学が表彰台に登ったのは、藤原監督が現役時代に往路優勝、総合3位を果たした2001年大会以来22年ぶりのこととなります。

誰もがベストの走りで掴んだ往路2位

 

1区の溜池一太選手は1年生で箱根初出場ながら、序盤から先頭集団で力走を見せ区間4位の好スタートで襷を繋ぎました。

2区・3区にエントリーしたのは、“中大ダブルエース”の吉居大和(兄)選手と中野翔太選手。各大学のエースが集まる「花の2区」では、吉居選手が”2区史上屈指の名勝負”と呼ばれる走りを見せ、今年度の学生3大駅伝全てで区間賞を獲得する快挙を達成しました。なお、2区区間賞は、藤原監督の現役時代以来、20年ぶりの受賞となります。

 

続いてトップで襷を受け取った3区の中野選手も、区間賞の走りで首位を独走。前半の快走を受けてテレビ中継で放送された「箱根行きの中央特快」という実況ワードがSNSにトレンド入りしました。

 

4区では1年生で3大駅伝フル出場を果たした吉居駿恭(弟)選手が、強豪選手を相手に果敢に勝負を挑み、出雲駅伝、全日本大学駅伝に続く粘りの走りを見せ3位で襷リレー。

「箱根最大の難所」と呼ばれる5区の山登りでは、2年連続で阿部陽樹選手が出走。順位を一つ上げてトップとの差を30秒まで縮める好走を見せ、優勝を射程内にとらえた往路2位でゴールしました。

 

<往路名場面ギャラリー>

4年生の襷リレーが繋いだ復路2位と総合2位

 

6区の山下りで力走を見せたのは、4年連続6区のエントリーとなった主将・若林陽大選手。4年間の集大成となる区間2位の走りを見せ、同じく4年生の千守倫大選手へ襷を繋ぎました。7区では気温が一気に上がる中、3回目の箱根となる千守選手は出雲駅伝、全日本大学駅伝に続く安定した走りで自身最高の区間4位をマークし、順位をキープ。

 

さらに4年生の襷リレーは続き、8区では同じく3回目で最後の箱根出場となった中澤雄大選手が、3位以下に5分以上の差を保つ堅実な走りを見せ、後輩に襷を託しました。

2年連続同区間で中澤選手から襷をもらった9区の湯浅仁選手は、復路のエースが集まり優勝争いが繰り広げられる区間を、冷静なペース配分と忍耐強い走りで順位を守り切り、最初で最後の箱根出場となる4年生の助川拓海選手へ襷リレー。

 

10区の助川選手は、4年間苦楽を共にした寮長の田井野悠介の名を左腕に記し、走れなかった盟友の想いも乗せて出走。田井野選手が待ち受ける大手町まで、“真紅の襷”を区間3位の力走で繋いで、復路・総合2位のゴールを駆け抜けました。

 

<復路名場面ギャラリー>

時代を紡いだ軌跡の先に

 

昨年12月に行われた共同取材会見で、若林主将は「2022年度のスローガンである「時代を紡ぐ軌跡を残せ」には、新しい中大を作っていくうえで、自分たちもその土台を作りたいという想いを込めた。箱根駅伝では、総合3位という結果や経験値を残し、後輩たちが100回大会で優勝を目指せるようにしたい。」と想いを語りました。そして見事に有言実行し、目標を上回る総合2位の成績をおさめて「時代を紡ぐ軌跡」を残しました。

 

「伝統の白地に赤のCマーク」が箱根路を駆け抜けた2023年1月2日、3日。

箱根駅伝最多出場校であると同時に、最多総合優勝校である本学陸上競技部は今、2023年に紡いだ軌跡の先に「箱根優勝」という新たな目標を定め、新たな一歩を踏み出します。

 

"One Chuo"

想いは、ひとつ。