陸上競技部

陸上競技部・全日本大学駅伝対校選手権大会関東学生陸上競技連盟推薦校選考会

2016年06月24日

6月18日 浦和駒場スタジアム

「実力通り」の17位 全日本大学駅伝出場権獲得ならず

 2012年にシード落ちをしてから、全日本大学駅伝の出場権を逃し続けてきた中大。結果は出場20校中17位で、4年連続で予選敗退が決まった。この結果に藤原監督は「実力通りに差が出た」と肩を落とした。

 各大学二人ずつ1万㍍を走って、4組計8人の合計タイムで競う予選会。1組目は苗村隆広(文2)と、当日変更で相馬一生(文4)に替わって竹内大地(法3)が出場した。残り10周をとなると、それまで後方に付けていた竹内が、集団の中ほどまで上がる。毎年暑さに苦しめられる1組で、竹内は31分台の14位とまとめた。苗村は後半集団から遅れをとり、39位に終わった。

▲集団の中でゴールする竹内

 2組では、日体大の室伏が飛び出すと、2位集団はけん制。1㌔3分ペースで走る室伏を一人、逃がすことになった。中大から出場した市田拓海(法4)と鈴木修平(法4)は、ラスト10周まで集団中ほどにつけ様子をうかがう。だがそこからスパートをかける集団についていくことはできず、単独走になる。思ったような走りができず、鈴木は29位、市田は33位でのフィニッシュとなった。

 3組は二井康介(文1)、 安永直斗(経1)のフレッシュな1年生が出走した。臆せず果敢に他大のエース格らに挑んだが、後半はスタミナ不足で失速。二井は32位、安永は40位でゴールになった。二人は今大会の2週間前に行われた記録会で、公式戦で初めて1万㍍に挑戦。体力を付けている途中での今大会出場は、ほろ苦い経験となった。

 各校のエースが集う4組は、小池竣也(文4)、舟津彰馬(経1)が挑んだ。レースは留学生選手とそれにつく集団と、それを追い掛ける集団とに分かれた。小池は第2集団の後方でレースを進めると、最後まで粘りの走りを見せそのまま集団の中でゴール。4年生の意地を見せた。エースたちに挑んだ舟津は、後半に集団から離れるとそのまま36位でのゴールとなった。

▲4組目を走った小池

 4組では、3組までで初出場がほぼ確定していた創価大が棄権しまさかの総合記録なし。同じく予選通過目前となっていた神奈川大も棄権となった。2校の棄権により順位が二つ繰り上げられ、中大は4時間11分39秒73の17位。予選通過最低順位の9位国士大まで4分41秒69の差が開いた。  エントリー時点でエースの町澤大雅(法4)が外れた。体調不良だった。チームで唯一1万㍍28分台の好記録を持つエースを欠いたのも、大きな敗因といえるだろう。

 夏合宿を乗り越え、ハコネ予選会にピークを合わせられるか。

藤原監督コメント

「実力通りだなと。町澤がエントリーの段階で体調不良で使えず、どうしても1年生に負担がかかるオーダーになってしまったのは仕方ない。1、2組で出遅れたくないというのがあって、安定感のある選手使ったが、どうしても地力の差が出てしまった。1年生が練習で積極的に前に行っている。その勢いと、積極さに賭けての起用だった。彼ら3人が失敗しても、こちらの責任だと思っていた。彼ら3人は、これで落ち込む必要はなく、ただ出た経験を生かしてほしい。4組目小池はチームが悪い状態であれだけやってくれたので、4年生として『町澤がいないなら俺がやってやる』という気持ちを感じたので、私としては良かった。チームの中間層が、どうしても『誰かがなんとかしてくれる』という傾向が強い。逆に今日で、誰もなにもしてくれないんだよということが分かったと思うので、変わってくれたら」

新垣魁都主将(理工4)コメント

「上手くいかなかったことも含めて、実力通りだった。新入生も入って、チームに活気が出てきたが、結果につながっていない。一歩ずつ前進していきたい。1年生は、思い切りの良さがあって今回もそういった部分を見せてくれた。今回出場した8人はもちろん、チーム全体でもっと成長したい。練習だけでなく生活面も見直していく」

◆大会結果

①山梨学大 4時間3分25秒82

②日大   4時間5分20秒92

③日体大  4時間5分43秒63

⑨国士大  4時間6分58秒04

以上が本戦出場

⑰中大   4時間11分39秒73

▼詳細結果

1組

⑭  竹内 31分04秒54

39位 苗村 32分20秒40

2組

29位 鈴木 31分40秒12

33位 市田 31分55秒70

3組

32位 二井 31分13秒98

40位 安永 32分07秒36

4組

26位 小池 30分08秒99

36位 舟津 31分08秒64

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部