陸上競技部

陸上競技部・関東学生陸上競技対校選手権大会4日目

2016年05月23日

5月22日 日産スタジアム

800M8位入賞の怪物ルーキー田母神はインカレでの雪辱誓う 「もう一度中大を強くしたい」

1年生にして、すでにその視線は日本の頂を見据えている。大会最終日に行われた800m決勝。春先に怪我をして、今大会が復帰3戦目の田母神一喜(法1)は練習不足が響き1分59秒75で8位に終わった。それでも「決勝に行けたことは今の自分の状況にしては良かった」と前を向いた。高校時代、インターハイ1500mと国体少年800mの2冠を達成した怪物ルーキーは今後の目標を問われると「インカレは優勝をしなきゃいけないと思ってる」と世代トップのプライドをのぞかせた。

▲800m決勝のゴール直後

レースを重ねるごとに、徐々に本来の力を取り戻しつつある。初日に行われた1500m予選では組最下位に沈み、いきなり苦渋を飲まされたが、3日目の800m予選はタイムで拾われて何とか突破。迎えた準決勝では落ち着いたレース運びを見せる。「楽しんで全力でぶつかろうと。自分の持ち味はラストなので、ラスト100mを意識してそこに繋がるように走った」という言葉通り、最後の直線で集団後方から驚異の追い込みを見せ組1位で決勝に駒を進めた。

▲800m準決勝のラスト90m付近

伝統のCマークに彗星のごとく現れた中距離エース。多くの大学の中から中大を選んだきっかけは高校の恩師との出会いにある。彼の母校・学法石川の顧問を勤めているのは本学OBの松田和宏氏(平9年卒)。20年前の第72回箱根駅伝で2区を走り、32年ぶり14回目の総合優勝の立役者となった人物だ。「お世話になった先生だったので自分も中大でやろうかなと。ここ最近中大は低迷してるので、自分が中距離をもう一度強くしていこうと」。長距離を専門としていた恩師とは主戦場は異なるが、「これから徐々に力をつけていって長い距離に対応できたら」と将来的な長距離挑戦に期待をのぞかせた。

▲レース前はルーティーンに入る

次なる舞台は来月の日本選手権。「決勝に残れるように。来年はユニバーシアードがあるので、標準記録である3分43を突破することを目標に」。古豪復活を目指す中大の命運は18才の青年に託された。(手塚健太)

▲レース後の田母神

◆試合結果 ハーフマラソン ⑮谷星輝(理工4)1時間07分12 ㉒渥美良明(経4)1時間07分43 ㉙相馬一生(文4)1時間08分22

400mH準決勝 1組⑦長谷伸之助(法2) 51秒78 2組④坂梨雄亮(経3)51秒01

400mH決勝 ⑧坂梨 51秒49

800m準決勝 2組①田母神 1分51秒70

800m決勝 ⑧田母神 1分59秒75

200m準決勝 1組⑤谷口耕太郎(商4)21秒05 2組⑥鈴木康平(商2) 21秒41

200m決勝 ⑤谷口 21秒03

5000m決勝 ⑭小池竣也(文4)14分15秒42 ⑳市田拓海(法4)14分28秒54 ㉜舟津彰馬(経1)15分02秒11

三段跳 ⑩杉岡優磨(商3)15m23 ⑯中津川瑞樹(理工3)14m71

写真・記事:「中大スポーツ」新聞部