陸上競技部

陸上競技部 関東学生陸上競技対校選手権大会4日目

2015年05月21日

5月17日 日産スタジアム

0.21秒差 谷口、惜しくも優勝逃す

3日目とうってかわって晴天に恵まれた最終日の大会4日目。200m決勝で谷口耕太郎(商3)が1位と0.21秒差の20秒90、2位で表彰台にのぼった。昨年優勝を果たした4×400mR(マイル)は4位だった。

▲200mの表彰式後、谷口は1位の台を〝のっとり〟センターでポーズを決めた

「負けたあ~っ長田に負けたあ~っ」。レース後のストレッチの最中、話しかけてきたケンブリッジ(日大)に、谷口は悔しさをにじませながらこの一言。谷口、日吉克実(文2)が進出した200m決勝。優勝候補の谷口は、序盤からダイナミックな走りをみせる。しかし、長田(法大)が先頭に抜けた。懸命に食いつくが、追い越すことはなくフィニッシュした。「準決勝で記録が出てたんで、勝ちを意識していたんですけど、負けは負け。悔しいですね」と苦い顔。5月2日の陸上世界リレー大会では4×100mR(4継)の第4走者を務め、日本歴代3位の38秒20での銅メダルに貢献した谷口。帰国後最初の大きな大会で個人種目優勝はならなかった。しかし、「今後は、楽しみながら、その上で結果にもこだわっていく。アジア選手権では世界陸上の標準を切りつつ、勝ちにもこだわっていきたい」と前向きな抱負を語った。日吉は21秒29で5位入賞となった。

大会の締め括りとなる最終競技のマイルは、1走から皆木佑太(総4)、北原拓朗(商4)、川上真弥(経4)、横山直広(経4)と、全員4年生での編成となった。満を持して臨んだが、3位の法大と0.53秒差惜しくも表彰台を逃した。「先頭集団でバトンを渡せなかった。前の方で勝負できず、離された。(他大学の)1走のメンバーが自分よりもベストが速く、マイルでは負けたくなかったが難しかった」(皆木)。「前にいる人についていこうというふうに考えて臨んで、ラストあげようと臨んだんですがそれが裏目に出た。やっぱ決勝は前半からどんどん他大学も前に出てくるということを予測できていなかった。それのせいで4番になってしまったと思う」(川上)、とそれぞれ今回のレースの反省点を語った。

この日最初に行なわれたハーフマラソン決勝では、新垣魁人(理工3)、小谷政宏(経4)、鈴木修平(法3)の三人が出場するも、18位、30位、35位。上位入賞はならず。400mH準決勝は、坂梨雄亮(経2)が中盤追い上げを見せるが後半失速し、敗退。800m準決勝は横山直広主将(経4)が出場。8位という結果になり、決勝に駒を進めることはなかった。「結果が残せなくて情けない」と悔しい表情を見せた。そして、200m準決勝。大会2日目で三連覇を果たした4×100mR(4継)のアンカーを走った猶木雅文(法4)は敗退。

フィールド種目にも入賞者が出た。円盤投げ決勝で、最後の関東インカレとなる内賀嶋大地(法4)が7位と初のベスト8入りを果たす大健闘。「今日はいけるなと思えるコンディションだったし、素直に嬉しい」と喜びを表した。三段跳び決勝は杉岡優磨(商2)が5位のベスト8に食い込んだ。中津川瑞樹(理工2)は23位だった。

4日間に渡った関東インカレが幕を閉じた。個人種目の2人と4継メンバーのあわせて5人が表彰台にのぼった。応援、競技と、一致団結して全力を出しきった。この先も6月の日本選手権、9月のインカレと、大きな大会が目白押しだ。今後のチームについて副キャプテンの内賀嶋は「もっと1年生から4年生までのコミュニケーションを密にして、一致団結して全員を応援できるチームにしていきたい」。横山主将は「中大名物の応援を大事にしながら、インカレは一つでもいい結果を残したい」と強く噛み締めながら意気込んだ。選手たちの、今後のさらなる活躍に期待が懸かる。

◆種目別結果 円盤投決勝

⑦内賀嶋 47m31

400mH準決勝

2組⑦坂梨 53秒42

800m準決勝

1組⑧横山主将 1分59秒02

200m準決勝

1組③日吉 20秒91   ⑥猶木 21秒02

2組①谷口 20秒69

→日吉、谷口は決勝に進出

ハーフマラソン決勝

⑱新垣 1時間07分15秒

30位小谷 1時間08分14秒

35位鈴木 1時間09分43秒

三段跳決勝

⑤杉岡 15m53

23位中津川 14m07

200m決勝

②谷口 20秒90

⑤日吉 21秒29

4×400mR決勝

中大④(皆木→北原→川上真→横山主将)3分07秒63

写真・記事:「中大スポーツ」新聞部