フェンシング部

Cを背負う者番外編・フェンシング部

2017年06月19日

江村美咲(法1)

 伝統校に新たな風を 

 

 今春、中大フェンシング部の歴史に新たな1ページが加わった。女子サーブルの1部昇格。その快挙の立役者となった1人が江村美咲(法1)だ。  両親がフェンシング選手というフェンシング一家に育った江村。高校を卒業し、進学先に選んだのは、ソウル五輪にも出場した父・宏二さんも在籍していた中大だった。創部以来、数多くのタイトルを獲得してきた男子と比べ、女子は昨年初めてリーグ戦に出場したばかり。「伝統のある中大で、女子としての新しい伝統をつくりたかった」と進学の決め手を語る。大志を抱き中大の門をたたいた。

 

江村① ▲対学習大戦でアタックする江村

 

 また、もともとはフルーレの選手。サーブルに転向したのは中学入学前だった。その理由が「フルーレの練習をしていたときに、次の日のサーブルの試合の景品が置いてあった。それが欲しくてやってみたら優勝しちゃって(笑い)。サーブル自体も楽しかったので転向した」という何ともお茶目なもの。些細なきっかけから、今や日本ランク4位(1月17日現在)、世界ジュニアに出場するまでに成長した。しかし、現状に決して満足はしていない。アタック力とフットワークを自身の強みとする一方で、課題としているのが「気持ちと体のコントロール」。シニアの大会に出場する中で、その差を痛感していると言う。今は、その課題の克服に励んでいる。

 

江村② ▲ユニバーシアードへの出場も決めた

 

 「3冠(リーグ戦、関カレ、インカレ)すべてで優勝すること」(江村)を大学4年間の目標に掲げる。もちろんその先には、在学中に開催される東京五輪でのメダルも見据えている。父と同じ舞台で大輪の花を咲かせることができるか。新時代の幕開けへ、江村の今後から目が離せない。

 

▼江村美咲プロフィール

えむら・みさき 平成10年11月20日生 大分県出身 大原学園高卒 身長・167㌢

 

写真・記事:「中大スポーツ」新聞部