フェンシング部

フェンシング部・全日本学生フェンシング選手権大会(エペ個人)

2015年11月14日

11月11日 駒沢体育館

 

 エース・水口、強敵倒し準優勝

 

 昨年この種目でベスト8に進出したエース・水口紘希 (法3)はライバル校のエース級の選手を次々に破って決勝に進む。最後は僅かに及ばなかったが堂々の2位。昨年優勝の簾内長仁(理工3)は2回戦敗退に終わった。

 

 

△15点目を奪われ優勝を逃した水口

 

 水口は序盤戦から他を寄せ付けない圧倒的なフェンシングを見せる。2回戦は佐伯(明大)、3回戦は小野真(早大)をそれぞれ15-2、15-13で退けると、準々決勝では同級生ライバルの武田(慶大)と対戦。序盤に僅かに先行されると、相手は同時突き狙いに作戦を切り換える。水口が前に出たタイミングで、相手が上手く合わせて中々追い付けない展開。

 それでも「『このままいくとやられてしまう』と思い試行錯誤しながらプレーしていた」(水口)と話すように、終盤は相手の動きを見て攻撃を交わすことを意識、隙を見てここぞという場面で得点した。最後は3連続得点で相手を逆転し、15-14でこの一戦を制した。波に乗った水口は準決勝も、関カレで破れた小野弘(早大)を相手に躍動、15-3で勝利。味方の勝利を疑ってなかった相手ベンチも思わず「水口が強すぎた」と漏らすほど、圧巻のフェンシングを見せた。

 

 

△慶大のエース武田に勝利した水口

 

 迎えた決勝は法大の2年生エース・中村(法大)との対戦。水口は序盤から持ち前の堅実なディフェンスから流れを作る。2セット目を終え10-9とリードを奪っていた水口だったが、3セット目は一転相手のペースで試合が進む。「3セット目が始まる前にそれまでとは感覚がちがった。『あれっ、なんか違うな』って感じで。時間を重ねるごとに悪いイメージが浮かぶようになって」(水口)。試合は13-12となったところで残り20秒、このまま試合が終われば水口の勝利だったが、まさに背水の陣となった相手はここから怒涛の3連続得点。結局13-15で惜しくも初優勝を逃した。

 「平常心で戦えなかった。あそこまでいって、2位というのは悔しい」。試合後水口は唇を噛んだ。それでも強豪相手に少ないチャンスをものにして自己最高の2位。12日からは団体戦が始まる。勝ち進めば3回戦で関カレ優勝の慶大と当たる可能性が高いが「手強いが、上手くやれば勝てる」(水口)と気合い十分。10年ぶりの全国制覇に向けて、まず個人戦でエースが流れを作った。

 

◆試合結果

1回戦

●瀧宮大介(理工1)13-15佐伯(明大)○

○簾内15-7越水(愛知工業大)●

 

2回戦

○水口15-2佐伯(明大)●

●簾内9-15中村(法大)○

●河西翔平(理工2)13-15西本(専大)○

 

3回戦

○水口15-13小野真(早大)●

 

準々決勝

○水口15-14武田(慶大)●

 

準決勝

○水口15-3小野弘(早大)●

 

決勝

●水口13-15中村(法大)○

 

◆大会結果

①中村(法大)②水口③小野弘(早大)

 

 

写真・記事:「中大スポーツ」新聞部