フェンシング部

フェンシング部・全日本学生フェンシング王座決定戦

2015年06月09日

6月7日 大山崎町立体育館

法大に阻まれ王座逃す

圧倒的な力で優勝を阻まれた。東西の上位2校で争われる王座決定戦。決勝戦でリーグ戦全勝と無類の強さを誇る法大を前に、17点差の大敗を喫した。

▲決勝戦、安藤(日大)に30点目を取られ6セット目を終えた後藤(左)

決勝で法大と当たることは予測済みだった。初戦の同大を8点差で下すと、法大も順当に勝ち上がり、決勝は関東勢対決に。第1セットを曽我啓介主将(商4 )が3点差でものにするが、片岩和紀(総4)、後藤駿弥(法2)と後に続けず、最後まで相手の先行を許したまま幕切れとなった。28-45。16点差だった関東インカレよりも大差をつけられた。

法大対策が万全とは言えなかった。「相手は中大専用で用意してきましたね」。試合後、曽我主将は唇をかんだ。法大に合わせた練習はしてこなかったというサーブル陣。「チームのスタイルを主張しすぎた結果、法大のチーム性を見極めることが欠けてしまっていました」(白井寛夢・法2)。関東インカレのときはリザーブで、まだ手の内を読まれていない片岩を正選手で起用するなど、陣容には工夫は凝らした。しかし、リーグ戦での法大戦の黒星からチーム自体に変化がなかったと、選手たちは口々に語った。

劣勢の試合展開にも、集中は切らさなかった。6セット目、審判の判定に中大が待ったをかける。試合は6分にわたり中断。ピスト端のエンドラインから足が出た際の、1m下がるルールを巡って両校の選手と審判との間で入念な確認が行われ、中大の主張が採られた。複雑なルールかという質問に、後藤は「そんなことはありません。中大はそのルールを分かっていました」とキッパリ。試合の流れは変わらなかったものの、判定で失いかけた1点を死守した。

3年前、サーブル陣は王座を逃したものの、インカレでリベンジを果たしている。「ここ最近、3年前に(当時の)野里主将が作った公式が崩れてしまったのですが、今年は王座と同じチームバランスで戦っていけそうです。法大に絶対に勝ちたいです」(曽我主将)。法大の独走を阻止したいサーブル陣。関東インカレ、インカレでのリベンジに燃える。

▲1回戦で兄弟対決を見せた片岩兄弟(中大の片岩は右)

王座決定戦の初戦では、ちょっとした“イベント”が用意されていた。3セット目、片岩に対するは同大フェンシング部に入部し大学からサーブルを始めたという弟。一巡目でまさかの兄弟対決に片岩は「しょっぱなだったので緊張しましたね(笑い)。視線が気になりました」。スマホで写真を撮ったり、足を止めたりと、ピストのまわりに人が集まった。勝負は5-8で弟に軍配。「(兄弟対決を)楽しみにしていました。追われる立場って大変なんだなと思いました」(曽我主将)。法大へのリベンジに加え、インカレでの兄弟対決でのリベンジからも目が離せない。

◆試合結果

中大45―37同大●

中大28―45法大○

◆大会結果

①法大 ②中大 ③朝日大

記事・写真 「中大スポーツ」新聞部