フェンシング部

フェンシング部 関東学生フェンシング選手権大会(エペ1日目)

2015年05月14日

5月13日 駒沢オリンピック公園体育館

全27セット無傷! 3連勝で好発進

一つも落とすことなく、全27セットを勝ち越した。エペ2部初日の競技。拓大、学習院大、立大の3校にいずれも10点以上差をつけての快勝だ。昨年は、わずか1点差で慶大に敗れ入替戦行きの切符を逃した。2年生にして最後回りの大役を任され、涙をのんだ水口紘希(法3)が引っ張る新生エペ陣。無傷の3連勝で、入替戦出場権獲得に向け幸先のいいスタートを切った。

▲立大戦で得点し喜ぶ水口。エースとして、結果でチームを引っ張った

「タイミングが分からない」。ペースをかき乱された相手エペ陣から本音がこぼれる。初日の山場となった立大戦。フルーレ専門ながらメンバー入りを果たした簾内長仁(理工3)が、持ち味の予測不能な動きで台風の目になった。接戦の序盤に登場し、まずは相手と5点ずつで互角の戦い。2巡目の登場で、エース水口の作ったリードをさらに広げると、3巡目でも重ねてプラスを作った。最後は水口が崩れた相手を45-34と11点差で仕留めた。「今日は楽しくやっていました。エペのとき、自分は遊び感覚でやっています」と笑顔の簾内。嘆く相手を尻目に、ハイレベルな「遊び」をやってのけた。

エペ専門の河西翔平(理工2)を欠いたチーム編成だった。エペ陣だけでのフルメンバー出場を目前に、合宿で手の甲を痛めた。ピンチヒッターとして白羽の矢が立ったのが、インカレでもチームに加わった実績のある簾内。「(5月1日の)フルーレのリーグが終わった後、水口に『エペのリーグ戦出れる?』と言われて『行く』って返事しました」(簾内)。

▲独特のステップから攻撃に移るも、足がもつれ転んでしまった簾内。アクシデントはあったが、このセットで3点リードを広げた

頼もしい新入生も登場した。団体メンバー入りを果たした山田森太郎(文1)が、初出場の学習院大戦2セット目でいきなり5連続得点。相手に1点も与えない好プレーで堂々の初陣を飾った。続く立大戦でも「剣を残してくるので、前に出て迂闊(うかつ)に攻撃できない」と相手の特性を分析しつつ、自身の持ち味というフィジカル任せでないスピードと技術を生かしたフェンシングを披露。水口、簾内の援護射撃で役目を果たした。左利きの新戦力に簾内も「試合の中で自分を組み直すことができる選手です」と太鼓判を押す。チームメンバーの戦力を見極めた水口の采配が光り、河西不在の難局を乗り切った。

相性の問題で立大戦に回らなかった諸田拓也(経3)も、拓大、学習院大戦では堅調を維持。「明日は結構強い2チームなので、気を引き締めていつも通りやりたい」と次戦へ向け意気込んだ。5点区切りのセットを一つも落とさず勝ち抜いた3試合が、チームの堅実さを物語ってる。「(出場メンバーの)4人もそうですし、応援もチーム一丸となって、勝って入替戦に行きたい」と総力戦で戦いぬくことを誓った水口。1部昇格を見据え、翌日の競技に臨む。

◆試合結果

中大45-35拓大●

中大45-20学習院大●

中大45-34立大●

写真・記事:「中大スポーツ」新聞部