フェンシング部

フェンシング部 関東学生フェンシング選手権大会(サーブル1日目)

2015年05月14日

5月11日 駒沢オリンピック公園体育館

2勝1敗 王座へ望みつなぐ

「王座、関カレでは絶対に勝ちたい」。初日の競技終了後、曽我啓介主将(商4)は黒星をつけられた宿敵法大に、強いライバル心を燃やした。明大、早大には10点以上の差で勝利。しかし、四連覇の懸かった常勝軍団法大は、一筋縄ではいかなかった。王座でリベンジを果たすには、まず出場条件の2位以内に入る必要がある。中大は2勝1敗で翌日の競技に出場権獲得の望みをつないだ。

▲初日の競技開始前、整列する選手たち。左から片岩、曽我主将、白井、後藤

ピスト上を大きく飛び跳ねながら詰め寄られ、一本取られる。完全に相手のペースだ。4-5とビハインドでスタートした法大戦。安藤、大崎ら昨年の優勝メンバーに、流れを持っていかれた。1戦目の明大戦は45-34と快勝していた。だが前回王者を前に、勢いそのままにとはいかなかった。白井寛夢(法2)、後藤駿弥(法2)を本格的に起用した陣容。「下級生がガンガン前に出て、接戦にもつれさせるのが狙いだった」(白井)。狙いとは裏腹に、2セット目の白井、続いて後藤と5点を先取され、勢いを封じられた。

惨敗ではなかった。11点を追う5セット目、曽我主将が8得点をあげ食らいつく。6セット目の後藤は「点を欲しがりすぎて、早打ちしてしまった」と、流れに続けなかったものの、7セット目の片岩和紀(総4)が7得点で一矢報いた。「実力は離れていなかったと思う」と曽我主将。29-45と互角の戦いにはできなかったが、上級生二人が意地を見せた。

王座出場を懸け、初日で3戦中2勝は必須。1勝1敗で、落とせない早大との一戦を迎えた。序盤から主導権を握った中大だが、4セット目の片岩が9失点で17-19とされピンチを招く。焦りがあった。しかし、後に引きずらなかった。続く後藤、曽我が取り返すと、再び回ってきた7セット目で低めから積極的に攻め、安部をしっかり抑える。最後は尻もちをつきながらも、剣先で相手をかすめ、先に40点台に乗せた。最後回りの曽我がリードを広げ、10点差で中大に軍配。持ち直した片岩は試合後「転んじゃったんですけど、だいたいこのへんかな、と勘で剣先を向けた。神様が味方してくれました」と笑顔を見せた。

翌12日は日大、専大との試合がひかえる。カバーしあって次戦に望みをつないだサーブル陣。「『自分が一番強いんだ』という気持ちを持って臨んだ。でも、この体育館のこのピストに立つと、全然違うんです。気持ちの強い者が勝っていくのだと思います。明日からは、気持ちで負けないようにやっていきたい」(曽我主将)。

◆試合結果

中大45-34明大●

中大29-45法大○

中大45-35早大●

写真・記事:「中大スポーツ」新聞部