フェンシング部　全日本学生フェンシング王座決定戦

　リーグ戦優勝チームとして王座に臨んだ中大はリーグ戦２位の日大に決勝で敗れ準優勝に終わった。

　初戦はエースの高阪一世（法４）を温存して臨んだ。１人目の簾内長仁（理工２）は日本代表経験もある瀧村（愛工大）相手に５－２と上々の滑り出し。続く山本和磨（経２）は高阪の高校時代のチームメイトである佐藤に苦戦を強いられながらも、リードを保ったまま横山覚（法３）に繋ぐ。故障明け初の公式戦となる横山だったが、ブランクを感じさせないプレーで15－12とリードを広げる。２週目から山本の調子も上向くと、関東王者たる危なげない試合運びで愛工大を45－30で下した。
　リーグ戦２位の日大も順当に決勝に駒を進めた。中大は決勝の先発を温存していたエース高阪に託すが日大船本に０－５とエースらしからぬ出来。エースの不調に２番手佐野多加文（経３）も引っ張られ３－５とリードを広げられる。流れを変えたい中大は３番手に簾内を送る。簾内は３ー10から怒涛の勢いで点差を詰め、13－13と同点した。中大の巻き返しが始まったように見えた。
　ここから日大の逆襲が始まった。同点から日大の佃に２点をもぎ取られ再度ビハインドとなると、高阪を完封した好調船本に佐野も完封される。続く佃にも勢いそのままに不調高阪が再び完封され、簾内も日大伊藤に３連続失点し計15連続失点。ほぼ勝負を決められた。中大はなす術なくそのまま点差を広げられていく。21－40となるとエース高阪も自らの出場を諦め横山に最後を託した。終わってみれば22－45。ダブルスコアの大敗だった。「日大のことは研究していたが、日大のうちに対する研究の方が上回っていた」（高阪）。

　「うちは個人プレー。自分が負けていても仲間を信じて戦えるのがいいが、それがない」（佐野）。リーグ戦を制した中大フルーレ陣にとって、チーム力を見直す機会となった大会だった。

◆大会結果◆
１回戦○中大45ー30愛知工大●
決勝●中大22ー45日大○

①日大②中大③朝日大
記事・写真：「中大スポーツ」新聞部