バレーボール部(男子部)

バレーボール部・春季関東大学バレーボールリーグ戦 対日大

2017年04月28日

4月23日 小田原アリーナ

 

首位浮上 2セットダウンから逆転勝利

 

スタメン(サーブローテーション順)

1WS 石川祐希主将(法4)

3MB 平田亮介(経4)

12WS 大竹壱青(商4)

4WS 武智洸史副将(法4)

18MB 水野将司(法2)

5S 山下紘右(商4)

9Li 柳田貴洋(法3)

 

 セット率の差で2位の中大。石川主将がチームに復帰し、2戦目となった日大戦は昨年インカレ制したローテーションに戻し、今リーグ初のストレート勝ちを狙った。しかし、序盤から日大の勢いに押され、大苦戦。ファイナルセットまでもつれた試合は日大が先にマッチポイントを握ったものの、最後は地力の差を見せつけた中大が逆転勝ちを収めた。

 

 第1セット。中大は石川主将のバックアタックなど連続得点でセット終盤に逆転。しかし、徐々に日大がブロックでサイドの石川主将、大竹をマークし始め、思うように得点を奪えない。「クイックの使用率が低くなってしまったので、大竹石川ってところが絞られてしまった」(松永監督)。両エースを封じられた中大は日大に再逆転を許し、第1セットを落とした。

 

▲攻撃陣を牽引した石川主将

 

 第2セットは互いに譲らず、僅差で中盤へ。注意していた日大の菅原と郡にスパイクを決められ、徐々に差を広げられる。中大は山下に代え、セッターに牧山祐介(法2)を投入し、リズムを掴もうとする。「勢いに負けないようにっていうのはありましたけど、勢いに負けてしまった」(武智副将)。最後は石川主将が日大のブロックに引っ掛けてしまい、21ー25と日大が2セット連取。前の試合に引き続き、中大は2セットを追いかける形となる。

 

 追いつめられた中大。第2セット終了後、中大は菅原、郡(日大)へのブロックを修正。これが功を奏し、中大は反撃に転じる。石川主将の好サーブから始まった第3セットは、25ー12と圧倒した。続く第4セットも、序盤から石川、平田らのブロックでブレイクに成功。「クイックを捨てて、割り切ってやったら、シャットできた」(平田)。相手のエースを封じ込め、セットを連取。セットカウント2ー2とし、勝負の行方はファイナルセットへ。

 

 迎えたファイナルセット。先行したい中大だったが、武智がレセプションで狙われ失点するも、石川主将のサービスから5連続得点。「前半は崩れましたけど、でもすぐ自分のサーブでブレイクとれて逆転出来たのでストーリー通りでした」(石川主将)。勢いに乗り、逆転に成功したのもつかの間、日大にブレイクを許して、再逆転されてしまう。一進一退の展開で先にマッチポイントを握ったのは日大。これを、相手のサーブミスで切り抜けると、武智副将のスパイクでマッチポイントを握った中大。最後は、日大が放ったスパイクがネットを越えず、シーソーゲームをものにした。

 

▲得点を決め、喜ぶ選手達

 

 日大にあわやの場面を作られた中大。「インカレでやってたメンバーなので出来るかなと思ったんですけど意外と合わなかった」(石川主将)。選手が入れ替わる中で、対応に苦慮した形だ。一方で、2試合続けて2セットを先取される展開だったが、焦ることなく、3セットを取り切った。今年は、昨年インカレを制したメンバーが多く残る中で、自力を見せつけた格好だ。 この勝利で、リーグ首位に立った中大。だが2位には5勝1敗で4チームが並び、上位は混戦模様だ。セット率が低い中大は、優勝に向け勝ち星を落とさないことが重要となる。  ここまでストレート勝ちこそないが、勝負強さを発揮している。後半戦は早大や東海大など、難敵との対戦を控え、苦戦することが予想される。「接った場面を経験してるので、形的にはできてるのかなと。後半それが活きてくると思う」(松永監督)。絶対王者として、真価の問われるリーグ後半戦だ。

 

◆試合結果

○中大3-2国士大● (27ー29、21ー25、25-12、25ー13、18ー16)

 

写真・記事:「中大スポーツ」新聞部