バレーボール部(男子部)

バレーボール部・中央大学バレーボール部“THE FUTURES”WORLD CHALLENGE SUPPORT PROJECT supported by SIXPAD プロジェクト発表記者会見

2016年12月06日

12月5日 ザ・リッツ・カールトン パークビュールーム

学生世界派遣プロジェクト始動! 第一弾石川は明日出発「まだ準備してない」

 

 中央大学バレーボール部がその後援会のサポートを受け、次世代の選手の育成を目的としたプロジェクトを発表した。プロジェクトの第一弾として、石川祐希(法3)が明日12月6日からイタリアへと出発する。このプロジェクトは、株式会社MTGがサポートする。同社の開発した身に着けるトレーニング・ギア「SIXPAD」で石川の日々のトレーニングやコンディショニングを支える。

 

▲SIXPADを掲げる石川(左)と松下代表取締役

 

 このプロジェクトは3つの柱がある。

 第一には有望選手の海外挑戦支援だ。中央大学バレーボール部所属の優秀な選手を積極的に海外に送り出す。石川がこれからイタリアに旅立とうとしているような、短期海外派遣留学と、本格的な海外進路サポートも行われる予定だ。

 第二に、育成である。松永監督は、監督になってから「指導の難しさ」を感じている。一つのことを教えるにあたって、どう伝えるか。言葉選びにも、考えを巡らせなければならない。小中学生へのバレーボール教室を開いていくことで、大学1年生から育成の経験をさせ、指導することでさまざまなことを考える力をつける。と共に、小中学生の上達にもつなげていく。

 第三にはリクルーティングを掲げる。未来の日本代表を海外に派遣し、日本全体のレベルアップのため、中大にスカウトする。

▲和やかな雰囲気で行われたトークセッション。左から松永監督、石川、松下代表取締役

 

 松永監督は、中央大学独自で海外派遣等のプロジェクトを進めることに抵抗はあった。だが「これを率先してやることで、日本のバレー界がこれから良くなると信じています」と、新しい試みについて語った。

 プロジェクトの第一弾として、まずは石川がイタリアのセリエAに属するチーム「ラティーナ」へと短期留学する。しかし2日前にインカレ決勝を終えたばかりの石川は「明日出発なんですけど、準備とかは一切してなくて…」と笑ってみせた。今は「休みだなあという気分です」と石川。出発のときになれば気も引き締まる、とインカレ優勝の余韻を残しつつの意気込み発表となった。

 そんな石川に、中大のチームメートからサプライズが行われた。「つらくなった時は、自分たちの思いの詰まった寄せ書きを見て、頑張ってください!」と、部員全員が寄せ書きをした中大の旗をプレゼント。何も知らされていなかった石川は、驚いた様子で「あ…はい」と答え、会場は笑いに包まれた。

▲全て手作りという寄せ書きを見つめる石川

 

 石川はイタリア語も披露。「(人前でしゃべるのは)初めてだったので、緊張しました」と語るも、バレーというチームスポーツにかかせないコミュニケーションにも自信をうかがわせた。その後、「先ほどのイタリア語は、準備してたでしょ?(笑い)改めて意気込みを、イタリア語で!」と記者からのまさかの無茶ぶりに「まじかぁ…」と苦笑い。しかし「Sono Felice…です、僕は幸せですという意味です」と応用力も見せつけた。

 いよいよ出発する石川。株式会社MTGの松下代表取締役は「石川選手ならできると思っています。できることを全力でサポートしていきます」と石川にエールを送った。

 

▼SIXPAD概要

  世界最高峰のEMS理論、MTGの独自波形、クリスティアーノ・ロナウド選手のトレーニングメソッド、以上の3つのシナジーにより生み出された「CMMパルス」をコアテクノロジーに、唯一無二のトレーニング・ギアとして誕生したアイテム。薄型、軽量、コードレス仕様のため、自宅でも出先でも移動中でも、いつでもどこでも身に着けるだけで手軽にトレーニングすることができる。  提供された中大バレーボール部員は、名古屋で行われたインカレの移動中の新幹線でも身に着けトレーニングをしていたと言う。  今回の記者会見で、石川が実際にSIXPADを使用した。「バレーボールに必要な側筋も鍛えられていいです」と石川。簡単に取り外しができ、強度の調整も楽々だ。SIXPADをつけた石川は、筋肉がぴくぴくと震えすぎてしまったため「ちょっとレベルを下げましょう」と松下代表取締役がサポートした。

▲実際にSIXPADをつかってみせる石川。運動レベルなどもワンタッチで設定

 

▼石川祐希プロフィール

いしかわ・ゆうき 平成7年12月11日生 191㌢・84㌔ 愛知県出身。

星城高時代には2年連続三冠を経験している。2014年度インカレ優勝のち、イタリア・セリエA「パッラヴォーロ・モデナ」に約3カ月の短期派遣。2015年に行われたW杯ではセカンドベストアウトスパイカー賞を受賞した。

写真・記事:「中大スポーツ」新聞部