バレーボール部(男子部)

バレーボール部・全日本バレーボール大学男子選手権大会準決勝 対早大

2016年12月03日

12月2日 愛知県稲永スポーツセンター

早大破って決勝へ! 三連覇へ王手

 

スタメン(サーブローテーション順)

13S 山下紘右(商3)

10WS 石川祐希(法3)

1MB 井上慎一朗主将(法4)

9WS 大竹壱青(商3)

12WS 武智洸史(法3)

3MB 渡邊侑磨(法4)

7Li 伊賀亮平(経4)

 

 インカレベスト4に残ったのは、中大、早大、東海大、日体大の4校。関東勢が意地を見せている。  準決勝では中大と早大の対決に。早大とは、秋季リーグ戦の優勝が懸かった試合や、天皇杯本戦出場を懸けた予選と、今年は大事な場面で勝負を重ねて、そして勝利をもぎとってきた。そんな中での準決勝は、第1セットを先取される。それでも落ち着いた雰囲気で試合を進め、2~4セットを奪って決勝進出を決めた。

 1セット目は早大のユニバ代表セッター・山口のトスワークに、早大のスパイクが決まる。逆に中大の攻撃の要である、石川と大竹の決定率が上がらず、早大に連続ポイントを許す。わずかな差だがなかなか縮まらず、21-25でこのセットを落とす。「見えてきたぞ!」と盛り上がる早大を横目に、中大は落ち着いていた。「負けを意識して戦うからこそ、余計勝ちたいと思う。1、2セットは取られるものだと思ってやっています。だから焦りとかはない」(石川)。

▲1セット目を落としても焦りはなかった、と話した石川

 

 ここから反撃が始まる。相手のミドルをマークしていた中大ブロックだが、早大にクイックの本数が少なかったため、切り替えて山口のトスをしっかり観察する。「早稲田はディフェンスがいいんで、とりあえず拾い負けしない事、いつも通りサーブをしっかり攻める事と、セッターが上手いので一人一人の癖とかをこっちも分かっているのでそれに対応して」と武智。対策を万全にして2セット目に臨む。1セット目はとられた連続ポイントを奪ってものにすると、続く3セット目も連取する。

▲何度もレシーブでチームを救った伊賀

 

 第4セット、再び山口のトスワークに苦しめられつつも、石川を中心にサーブが走り出すと、伊賀と武智を中心にレシーバーも粘る。石川と大竹もそれに応えスパイクを決めると、このセットも奪って決勝進出を決めた。

▲決勝も楽しみたい、と意気込む井上主将

 

 「センターコートで決勝まできたら、勝つか負けるかだけの、ほんとにやるだけしかない場所」と松永監督は決勝の舞台を語る。ここま来たという自信と、三連覇のプレッシャー。さまざまな思いが、選手にも監督にもある。「あとはもう選手がそれにしっかり向き合って、やってもらえばいいと思います」。松永監督は選手を信じ、託した。

 一方選手たちも、「本当に、優勝するだけです」(大竹)、「三連覇を狙います」(山下)と見ているものは優勝のみ。スタメンは全員3年生以上で、全員、1回目の優勝から経験してきた。大きなプレッシャーを感じながらも、「楽しんだら強いから、楽しむだけです」と井上主将は笑顔で話した。「三連覇を意識しすぎるとだめだから、楽しんで」と渡邊も口をそろえる。「当たり前のことを当たり前にやって、普通に勝ちたいです」(伊賀)。  春リーグ、東日本と逃してきた優勝だが、インカレは譲れない。大学界の頂点を、センターコートで東海大と争う。

 

◆試合結果

○中大3-1早大大●

(21-25、25-15、25-23、25-23)

写真・記事:「中大スポーツ」新聞部