バレーボール部(男子部)

バレーボール部・春季関東大学バレーボールリーグ戦対日体大

2016年04月25日

4月23日 新日鐡住金君津体育館

対策万全で前半戦のヤマ場、日体大に勝利

スタメン(サーブローテーション順)

1WS 井上慎一朗主将(法4)

3MB 渡邊侑磨(法4)

20WS 谷口渉(法2)

12WS 武智洸史(法3)

9MB 大竹壱青(商3)

17S 柳田貴洋(法2)

7Li 伊賀亮平(経4)

 春季リーグ戦、前半のヤマ場と位置づけたのは、この日体大戦。現在3位につける東海大に、唯一1敗を付けたチームだ。守備が良く、粘り強い日体大は、決定力の高いスパイカーも備え、若く勢いがある。1週間日体大戦に向けて対策をしてきたという中大は、その作戦だった3枚ブロックを機能させ3-1で勝利を果たした。勝ちを決めたあとは選手らがコートに飛び出し、喜びを分かち合う。なんとか勝利したが、苦しかった試合展開を物語っていた。

▲勝利の瞬間、笑顔を見せた井上主将

 第1セットは序盤からリード。3枚ブロック作戦がはまって、相手のスパイカーからワンタッチをとる。プレッシャーを掛け続け、リードを守って第1セットを先取した。  第2セットは流れに乗れず、序盤の連続失点が響き9-18とダブルスコアに。松永監督は、流れを変えるために先発セッター柳田を、山下紘右(商3)に替える。「山下と柳田は二人三脚で」(松永監督)と送り込んだ山下は、丁寧なトス回しで、センター線の速攻を中心に組み立てると徐々に流れを呼び戻す。16-22で日体大にタイムアウトをとらせ、逆転ムードをつくった。終盤に井上主将のサービスエースも出たが、序盤の大差を埋められずセットを落とした。

▲第2セットで、Aクイックを決めた大竹(右)とトスを上げた山下

 落としたものの、第2セットの終盤は追い上げる展開。第3セットに向けてのいい流れを作った。セッターを柳田に戻して臨んだ第3セットは、2-2から谷口のサーブで7連続得点。大竹や柳田にブロックポイントも出て、第2セットから完全に立ち直った中大。勢いそのままにこのセットを奪う。第4セットは後半再び山下を起用し、25-21で今季5戦5勝を決めた。

▲Aクイックを決める大竹

 次の相手は明大。明大戦を終えると春季リーグ戦前半が終了する。春季リーグ戦後半は5月の2週目からのスタート。全勝をキープし後半につなげられるか。

◆試合結果

○中大3-1日体大●

(25-22、21-25、25-21、25-21)

▼コメント集

松永監督

「日体大戦に向けて対策してきた、3枚ブロックが上手くはまった。2セット目は大差をつけられていたが、山下が入って追い付きそうな雰囲気を作ってくれた。3セット目をとるポイントとなり、立て直してくれてすごく良かった。今年の新入生は、みんなが本当にいい。即戦力も多く、調子がいい選手をどんどんベンチ入りさせて競わせている。1年生全員に期待しています」

井上慎主将

「すごいセッターの関田(誠大・平28卒)さんが卒業して、その穴を埋める山下と柳田には、プレッシャーがきつくかかっていると思う。今日は、柳田がいけるところまでいって、山下が最後に引き離すという、二人で一人の形を見ることができ、感動した。先輩として、チームを引っ張るというよりも、下級生がやりやすい環境をつくることを重要視している。後輩がやりやすいようにやってもらうことで、自分も力をもらっているし、チームも盛り上がる」

渡邊

「3枚ブロックで相手にプレッシャーを掛けることができた。2セット目はとられたが、山下が立て直していい雰囲気で3セット目を迎えられたのが良かった。去年のスマートなチームではなく、今年は泥臭いチーム。何回も何回もしつこく攻める。今年のチームは味がある。チームらしくなってきたので、泥臭い展開で相手に勝つ気をなくさせるようなバレーをしていきたい」

伊賀

「3枚でブロックにいくと決めてあり、積極的にやった結果が勝利につながった。本当はセットを落としてはならないが、去年に比べたら、チームは本当に弱い。弱いので、数字も気にせず泥臭く、勝てればいい、そういう気持ちでやっている。精度を上げて、残りの試合もがんばる」

大竹

「日体は勢いがあって若いチームなので、勢いに乗せたら取られるというのは自分たちの中にあった。自分的には勝つしかなかったので、思い切り気持ちを前面に出してやっていました。前半戦をしっかり1位で終えて、後半戦はもっともっとレベルが上がってくるので、最後まで気を抜かず戦い抜く」

武智

「(山下のように)メンバーチェンジで入ってきて、雰囲気を上げてくれるのは、本当にありがたい。コートに入れば学年は関係なくやってもらいたい。学年の壁を超えて下級生にもやってもらっていて、下級生が盛り上がってくれると上級生もやりやすい。後輩にはがんばってほしい。暫定首位は気にせず、ここからもう一度気持ちをリセットして、1戦1戦戦っていく」

山下

「力のあるチームに勝ち切れてよかった。いいときは連続得点が出るが、悪いときには連続失点が出てしまう。流れができないので悪いときを出さずいいときの感じを持てるようにしたい。今回は柳田を、自分が助けて、柳田とは二人三脚でやっている」

柳田

「(山下とは)リーグ戦始まる前は僕が控えで、途中からは僕が先発でいかせてもらえるようになった。今日は自分が中盤苦しい場面で切れなくなった。(山下)紘右さんが入ってくれたことで、リズムを作って流れを変えてくれて、チームとして自信になった。僕にも紘右さんにも、理想的な勝ち方のパターンになった」

谷口

「3枚ブロックがつけたときは相手にミスを出させたり、ワンタッチをとれて、形としてはよかった。現在1位だけど、まだここから強いチームと当たっていくので、これからが勝負。5月に入ってからの東海大戦を見据えて、がんばっていく。今年からコートに入るようになって、まだ自分は下級生だが関係ないと思った。自分がやらないとチームが機能しないので、後輩にもそういう姿を見てもらいたい」

写真・記事:「中大スポーツ」新聞部