バドミントン部

【展望】バドミントン部・全日本学生バドミントン選手権大会(五十嵐優)

2016年10月20日

王者を倒して初制覇へ

 全日本学生バドミントン選手権大会(インカレ)も残すところあと1日となった。昨年の同大会では惜しくも2位に終わった五十嵐優(法3=埼玉栄)。決勝で西本拳太(法4=埼玉栄)に敗れた直後「もっと強くなりたい」と振り返った。今年こそ昨年のリベンジを狙う。

▲昨年のインカレでの五十嵐

 「ナショナルチームに選ばれることしか考えていなかった」。昨年の全日本総合では、2回戦で日本ランキング1位の桃田賢斗(NTT東日本)と対戦した。だが「やっぱり強かった」。1ゲーム目を奪ったものの逆転負けを喫してベスト16。「1試合を通じての戦略の部分と先を読む力、作戦面でも相手の方が経験があった」と世界と戦うトッププレイヤーとの差を感じた。

▲「いい経験になった」と振り返った昨年の全日本総合

 全日本総合での結果が実り、12月には念願だった日本代表ナショナルBチームにも選出され「自分が責任を果たさなければ」と思うようになった。  今年の5月にはシニアの大会であるランキングサーキットに出場。「自分が絶対に優勝する」。強い気持ちで臨んだ。同じナショナルBチームの選手がベスト4で負ける中、代表選出や代表合宿が自信になり、見事初制覇。15年間の競技人生の中で初の全国タイトルを奪った。

▲ランキングサーキットの様子

 今シーズンは世界の舞台も多く経験。それでも同じナショナルBチームで一歳年下の常山幹太(トナミ運輸)や下農走(トナミ運輸)が結果を残す一方で、五十嵐は苦戦が続いている。先日のタイオープンでも1回戦敗退。「適応力がまだ足りない」。世界との差を実感している最中だ。

▲順調にベスト4入りを果たしている今大会

 「日本代表として、大学生には絶対に負けない」。昨年同様、今年のインカレ決勝の舞台で、西本との中大対決の可能性は十分にある。西本の4連覇を阻止できるのは五十嵐だけなのかもしれない。「去年と比べても確実にレベルアップしている」。代表選出や国際試合での経験を生かし、昨年の雪辱を果たす。

▶五十嵐優プロフィール いがらし・ゆう 平成7年5月15日生 山形県出身 埼玉栄高卒 170㌢・65㌔ 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部