バスケットボール部

バスケットボール部 第55回関東大学バスケットボール選手権大会3回戦対青学大

2015年06月13日

6月11日 国立代々木第二体育館

終盤突き放され完敗、ベスト8進出を逃す   

新人戦は3回戦、ベスト8をかけた戦いを迎えた。この日の相手は青学大、格上ながら先月のトーナメントでは中大が勝利した相手だ。新人戦は1、2年生のみの大会だが中大に対してリベンジに燃える相手に対し、終始中大が追いかける展開。必死に食らい付く中大だったが終盤に突き放され敗北。ベスト8に駒を進めることはできなかった。

シュートを放つ浅見陸人

▲シュートが好調だった浅見はこの試合、両チーム最多の27得点を挙げた

スターター #0肥後将俊(経1) #9阿部龍星(商2) #28鶴巻啓太(法1) #98野間進太朗(法2) #99浅見陸人(総2)

第1ピリオド、「出だしが悪かった」と各選手や荻野コーチが口を揃えたように、なかなか波に乗れない。相手に簡単にペネトレイトを許し失点を重ねていく。#99浅見が連続してミドルシュートを決め、流れを取り戻そうと試みるも、相手の1対1主体のオフェンスを止めることができない。14ー24と10点差をつけられ最初の10分間を終える。

第2ピリオド序盤は一進一退の攻防が続く。#28鶴巻、#13中村功平(法1)のミドルシュートや#6柿内輝心(法2)のスリーポイントで得点を奪うも、青学大はインサイドを攻め、確実に加点していく。なかなか点差は縮まらない。10点差で前半残り6分を切ったところで中大は#24小林千真(法2)を投入。この采配が吉と出る。#24小林は安定したゲームメイクを披露し、味方の得点をアシストすると、相手からオフェンスチャージングを奪うなどディフェンスでもチームを牽引し、流れを手繰り寄せた。残り1分半、#46澤田絢似(法1)のスリーポイントで1点差に詰め寄ると、直後に#99浅見がミドルシュートを決め、ついに逆転。前半終了間際に相手にシュートを押し込まれ再度リードを許すも、38-39と1点差に追いつき前半終了。

いい形で後半を迎えた中大だったが、またもや立ち上がりでつまずいてしまう。中大の選手のシュートがことごとく落ちる中、相手は着実にシュートを沈める。開始1分半立たないうちに7点差をつけられたところで中大タイムアウト。その後も苦しい展開が続く。ここで再度#24小林を投入し状況打破を図る。苦しい状況下での途中出場にも関わらず「ベンチにいるときから流れをしっかり見ていた」#24小林は相手の勢いを和らげ、役割を果たす。落ち着いた中大は#0肥後、#28鶴巻がミドルシュートをを決め、再び2点差に詰め寄る。その後相手に加点されるも、51-56の5点差で我慢し第3ピリオド終了。

小林千真

▲#24小林のプレーが流れを引き寄せた

最終第4ピリオド、開始早々#99浅見から#46澤田の合わせで得点し幸先の良いスタートを切るが、そこから苦しい展開となる。中大のシュートが入らず、オフェンスが停滞。青学大はサイズの差を生かした確実な攻めで得点し、差を広げていく。終盤に中大の仕掛けたファールゲームで得たフリースローも着実に決めた青学大が終始このピリオドの主導権を握り、中大は最終的に62-80と20点近い差をつけられて試合を終えた。

目指していた新人戦ベスト4には届かなかった。今大会を振り返って荻野コーチは、下級生の成長に目を細めた後「(選手たちは)今大会の悔しさを次に繋がるものとして消化してほしい」と語り、さらなる飛躍を期待した。今後も主力としての期待がかかる#28鶴巻は「悔いが残った試合だが、課題が見えた。夏にしっかり頑張りたい」と前を向いた。

鶴巻啓太

▲#28鶴巻は1年生ながら、秋以降も主力としての活躍が期待される

次はいよいよ秋のリーグ戦が待ち受ける。夏の課題はリバウンド。この試合でも、総リバウンド数は青学大の54本に対して、中大は35本。リーグ戦2部を共に戦う相手を見渡しても、全体的にサイズの小さい中大に比べて大きいチームが多い。「リバウンドを制するチームが試合を制す」とよくいわれるほど大事なリバウンド。リーグ戦に向けての強化は必要不可欠だ。

レベルアップのために「夏はみんなで競争したい」と荻野コーチ。目標の1部昇格、インカレ出場へ向けて駆け抜ける中大バスケ部からこれからも目が離せない。

◆試合結果◆

●中大62(14-24、24-15、13-17、11-24)80青学大○

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部