バスケットボール部

バスケットボール部 第55回関東大学バスケットボール選手権大会2回戦対法大

2015年06月11日

6月10日 大田区総合体育館

ディフェンスで強豪圧倒!ベスト16決めた

 1、2年生だけで行われる同大会、本日2回戦が中大にとっての初戦となった。相手は1部リーグに所属する強豪・法大だったが、安定したディフェンスでペースは終始中大。80-53と大差で相手を退け、ベスト16入りを決めた。

スターター #9阿部龍星(商2) #0肥後将俊(経1) #28鶴巻啓太(法1) #98野間進太郎(法2) #99浅見陸人(総2)

▲スタートで出場した野間は粘り強いディフェンスが光った

 試合開始早々、#28鶴巻のジャンプシュートや#99浅見のカウンターで幸先よく先制点を奪う。さらに#9阿部がターンオーバーから確実にレイアップを決めるなど、開始5分を待たずして相手はたまらずタイムアウト。この3選手は、先月に行われた関東大学バスケットボール選手権大会でも主力として活躍。「(今大会は)3人を軸にしたい」という荻野コーチの期待に応えていく。相手の2本のスリーもあり、第1ピリオドは14-10で終える。

 一転、第2ピリオド序盤は噛み合わない時間が続く。途中交代で経験の浅い#46澤田絢以(法1)のパスミスなどで、流れが相手に傾く。スリーを決められ18-19で逆転を許し、4分を過ぎたところで中大はタイムアウト。#9阿部を再び送り出すと速攻を中心とした攻撃で再逆転に成功する。差を3点に広げ、このピリオド途中出場の小林千真(法2)のフリースローなどで法大を突き放す。結局前半は33-23で終了。激しいディフェンスで相手を最小失点に抑えた。  そのディフェンスの中心にいたのは、トーナメントでは出番のなかった#99野間。今日はスタートを任され、起用の意図を持ち味のディフェンスと感じた。「出だしはみんな緊張してペースがゆっくりだった。第2ピリオドはディフェンスがハードになり走れるようになった」(#98野間)。荻野コーチも「ディフェンスやリバウンドを泥臭く頑張る」とそのガッツ溢れるプレーに太鼓判。粘り強さで流れを作った前半だった。

▲経験豊富な阿部(左)と鶴巻。ゲームキャプテンを任された阿部は「声を出すこと意識した」

 後半も主導権を握ったのは中大だった。法大は中大の速い攻撃に思わず手が出てしまう。相手のファウルが重なったところで、#28鶴巻がバスケットカウント。法大はタイムアウトを選択し中大の勢いを断ち切ろうとするも、タイムアウト後も安定したディフェンスと#99浅見のポストプレーなどで点差を広げていく。第3ピリオドは53-34と、20点近い差で終えた。

 最終、第4ピリオド。厳しいディフェンスはメンバーを入れ替えても変わらなかった。オールコートのマンツーマンから速攻を何本も演出。特に#0肥後はブレークに参加しようと、よく走った。今日も1年生ながらスタートで出場。「後半は自分たちが得意な速い攻撃ができた」(#0肥後)。法大は外からのシュートで応戦し、このピリオド4回目のスリーが決まったところで中大はタイムアウトを取る。#21藤井裕太(商1)がフリースローを2本しっかり決め、相手に流れを渡さない。最後はメンバーを総入れ替え。80-53と余裕を持ったまま、試合終了の笛が鳴り響いた。勝った中大は3回戦進出。トーナメントでは敗れた法大に、新人戦では見事リベンジを果たした。

▲肥後は速攻のみならず、リバウンドでもチームに大きく貢献した

 大会前に3、4年チームと練習試合をしたときは、100点ゲームもあったという。今年、チーム全体の一つのテーマであり、新チームから取り組んできたというディフェンスの強化。その成果は『53』という失点の少なさが物語っている。「ディフェンスやリバウンド、球際を強くしようと試合に入った。後から出てくる選手を含めて、全員がよくやってくれた」(荻野コーチ)  この新人チームで始動したのは、例年よりも早い約3週間前。コート外でも、食事やバーベキューなどで交流も深めた。「みんな仲良し。2年生が引っ張ることでコミュニケーションを取れた」(#99浅見)。明日の青学大戦に勝てば、仮に準々決勝以降で負けても順位決定戦があり、確実に3試合をこなせる。荻野コーチも「目標はベスト4。一つでも多く試合経験を積むことに意味がある」と次戦を見据えた。今日みたいな泥臭さを忘れずに、明日の準々決勝進出を懸けた戦いに挑む。

次の試合は関東大学バスケットボール新人戦3回戦対青学大(6月11日12:40~ 代々木第二体育館)です!

◆試合結果

○中大 80(14-10、19-13、20-11、27-19)53 法大●

記事・写真 「中大スポーツ」新聞部