スケート部

スケート部 秩父宮杯関東大学アイスホッケー選手権大会決勝 対明大

2014年05月08日

4月29日 ダイドードリンコアイスアリーナ
連覇を逃し、悔しい準優勝

攻め込む伊藤(右)と越後主将

 連覇をかけて臨んだ決勝戦。息詰まる接戦を惜しくも落とし、準優勝でこの大会を終えた。「やっぱり優勝したかった」(越後智哉主将・法4)と悔しい結果になってしまった。


〈第1ピリオド〉
 3年連続で同じ顔合わせとなった決勝戦の立ち上がりは、両者譲らぬ攻め合いとなった。DF陣も体を張ってゴールを守り、このまま無得点で終わるかと思われた18分。ゴール前で木場優樹(総2)がパックを持った相手選手を抑えると、古橋真来(法3)がパックを奪ってそのままゴールを決め、中大が先制した。

〈第2ピリオド〉
 「流れが良かったので満足して受け身になった」(越後主将)と少しずつ流れが明大に傾いていく。そんな中、10分に中大が反則を取られ、キルプレーの状態にされてしまう。1点のリードを守りたかったが、ここで同点に追い付かれてしまった。14分には反対に中大がパワープレーのチャンスを手にするが、活かすことが出来ず同点のまま最終ピリオドに向かうこととなった。

〈第3ピリオド〉
 先に勝ち越したいところだったが「流れが悪いままホッケーをやってしまった」(越後主将)とゴールを脅かされる場面が目立つようになる。そしてついに7分、明大に勝ち越しの2点目を許した。早めに追い付きたかったが、この大会初めてリードを奪われた焦りからかパスが通らないなどなかなかチャンスが作れない。その悪循環から抜け出せないまま15分にミスから明大に3点目を許してしまった。残り5分でリードを2点に広げられ万事休すかと思われたが、ここから王者の意地を見せる。まずは残り3分に越後主将がシュートを決めて、チームを盛り上げる。そして残り2分、伊藤剛史(法4)が正面からパックを押し込み、ついに同点に追いついた。東伏見に駆け付けた応援団や学生のボルテージも最高潮に達し、流れは完全に中大に傾いた。しかし決勝点は決めることができず、試合は延長戦へと突入した。
 

表彰式での越後主将(右)と伊藤

〈延長戦〉
 第3ピリオド残り5分から2点差を追いつく驚異の粘りを見せた勢いそのままに、延長戦でもパックを支配する。3本のシュートを放ったがゴールを割ることはできず、延長戦でも決着はつかなかった。

〈GWS〉
 
各校3人ずつのPSで勝敗を決めるGWSまでもつれ込んだ決勝戦。先攻は明大、中大は後攻となった。まずは明大の一人目のシュートをGK小野田が防ぎ、幸先の良いスタートを切る。中大の一人目を任されたのは越後主将。しかしこれを外し「チームに勢いを付けたかったが緊張してしまった」と悔やんだ。一人目はどちらも失敗という結果に。続いて明大の二人目が挑戦し、小野田の守りをかわして決められてしまう。追いつくために外せない中大の二人目は中島。昨秋の関東大学アイスホッケーリーグ戦で得点王賞を獲得するなど、勝負強い中島に期待がかかるが、決めることができない。二人目までが終了した時点で明大がリードする展開となったため、明大は次の三人目が成功した時点で優勝が決まるという局面を迎える。中大はこれを阻止して三人目に望みをつなぎたかったが、またしてもシュートを決められリンクには明大の選手が輪を作った。

 2点差を追いつく意地を見せながら、決定打が出ずに敗れてしまった中大。昨年果たせなかった春、秋、インカレの三冠の夢を叶えることはできなくなってしまった。しかし準優勝も素晴らしい成績であることに変わりはない。今大会で悔しさを味わった選手たちが次回の秋のリーグ戦でどんな戦いを見せてくれるか、そこで王者の真価が問われるだろう。


◆試合結果
中大3-4明大○(1-0、0-1、2-2、0-0、0-1)

◆中大の得点
18:37 G81古橋 A9木場
56:23 G29越後主将 A13小野寺善己(総4)、30八戸翔太(総4)
57:47 G54伊藤 A29越後主将、19中島彰吾(総3)

◆大会結果
①明大②中大③東洋大
ベストFW=越後主将