重量挙部

重量挙部・全日本学生ウエイトリフティング選抜大会

2016年04月25日

4月23日 上尾市スポーツ総合センター

高校6冠ルーキー・原がデビュー!目指すは2020東京五輪

 今年度初となる個人戦で、原勇輝(法1)が77㌔級にて3位に入った。高校2年次からタイトルを総なめし、同階級の高校日本記録を持つスーパールーキー。5月に行われる個人選手権で大学初タイトルを狙う。

▲表彰式の原(右)

 緊張よりも、強敵と戦える期待感が勝っていた。大学では初めてとなる公式戦。4選手のみの出場となった77㌔級ではあったが、トータル276㌔で3位に入った。高校時代「敵なし」だった18歳は、「大学生になって強い人と戦えるのが楽しみだった」と笑顔で語る。

 残した実績は、並べるときりがない。高校2年次の全国高校選抜から始まり、国体、全日本ジュニア、そしてインターハイ2連覇。手にした全国タイトルは6個に及ぶ。C&ジャーク、トータルにて同階級の高校日本記録も更新した。

 小中は野球少年。競技転向のきっかけは恩師の一言だった。「中学3年の時です。体育の先生を務めていた当時の担任教師に『お前の力と瞬発力は桁外れやけん。重量挙げに転向したら絶対に日の丸を背負える』と言われました」。もともと個人競技転向を考えていた原少年。「自分の力でどこまでいけるのか」。高校進学と同時に重量挙げを始め、身一つで戦う同競技にのめり込んだ。

▲失敗に終わったC&ジャーク3本目の170㌔は、挙げればジュニア記録。個人選手権でのリベンジを誓った

 意識はすでに”2020年”に向いている。東京五輪が行われる4年後、原は23歳。現時点で「まだまだですけどね」と冷静に自己分析した上で、「競技歴はまだ3年なので他の選手より伸びしろはあると思う。大学4年間で経験を積んで社会人1年目の時に(五輪に)出ます」と青写真を描く。三木監督も「有力候補の一人なのは間違いない」と原の将来性に胸を躍らせる。

 まずは5月に大阪で行われる個人選手権。「1年生だからとか関係ない。優勝を狙っていく」(原)。初々しい笑顔を、今度は表彰台の真ん中で咲かせる。

▶原勇輝プロフィール

はら・ゆうき 平成9年5月12日生 徳島県 徳島科学技術高卒 164㌢・77㌔ 趣味・練習

◆大会結果

▼77㌔級

③原 スナッチ123㌔③、C&ジャーク153㌔③、トータル276㌔

●松尾侑宇大主将(商3) スナッチ・記録なし、C&ジャーク・棄権、トータル・記録なし

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部