重量挙部

重量挙部 全日本学生ウエイトリフティング個人選手権大会

2015年05月11日

5月8日~10日 大阪府はびきのコロセアム

最上級生コンビが圧巻試技で表彰台に!

▲連覇を達成し、表彰台に立つ権田

 3日間かけて行われた全日本学生ウエイトリフティング個人選手権大会。中大勢は8、9日に行われた5階級に12選手が出場した。56kg級では権田達也(法4)が他を寄せ付けず、連覇を達成した。77kg級では笠井武弘主将(商4)が2位の好成績。最上級生コンビが大阪の舞台で輝いた。

▲ジャークを行う権田

 初日に行われた56kg級では権田と砂山昂大(商1)が登場。権田はスナッチでは100kg、クリーン&ジャーク(以下ジャーク)では135kg、共に1位と圧巻の試技で連覇を果たした。自己ベストには及ばなかったものの、昨年の同大会では満足いく記録ではなかっただけに、嬉しい優勝となった。  この大会、中大から唯一の1年生で出場した砂山は、トータル206kgの出場選手8人中6位という結果だった。権田の後継者として期待されるルーキーは初のインカレも「緊張は全くなく、練習通りやった」と冷静。大舞台でも練習の成果を発揮した。また憧れる先輩の優勝を目の当たりにし、さらなる刺激を受けた。「権田先輩が抜けても中央大学の56kg級が衰えないように、自分が引っ張っていきたい」。頼もしい1年生に今後も注目だ。

▲スナッチで存在感を放つ砂山

 62kg級には吉岡紘基(経3)が出場。スナッチでは97kg、ジャークも118kgでトータル215kgの11位と苦戦した。  この日最後に行われた69kg級では古宿航平(商3)と榊原琢人(経3)の2選手が出場した。4月に行われた全日本学生ウエイトリフティング選抜大会( http://sp.plus-blog.sportsnavi.com/chuosports/article/2156 )で自己ベストを刻んだ古宿は、12選手中8位とまずまずの結果。榊原はジャークの失敗が響き、11位に終わった。

▲スナッチ3本目を挙げ、雄叫びをあげる笠井

 中大から3階級7選手が出場した大会2日目。本来の69kg級にて大学公認最高記録を持つ笠井主将は、6月に行われる全日本選手権大会にピークを持っていくため、減量をせず今大会は77kg級で出場した。結果は1位と5kg差のトータル305kg。ジャークでの2本のミスが響いたが「まあまあ良かった」というスナッチで138kgを記録し健闘。一つ上の階級でも表彰台に立って見せた笠井は「全日本でもいける」と手応えをつかみ、社会人も参加する大会で世界選手権出場を決めることを力強く誓った。  同階級で、期待株の松尾侑宇大(商2)も存在感を放った。トータル265kgの6位、スナッチでは出場18選手中4位の125kgの好記録。しかし本人は「本当だったら125kg、130kgといきたかったが…」と2本目の失敗を悔やんだ。石幡和也(商4)はジャークで3本共に失敗し、まさかの記録なし。「何ともいえない。スナッチも低い重量から始めたのに1本しか取れず、全然駄目だった」と肩を落とした。

▲クリーンを行う鈴木

 85kg級では鈴木健太(商2)が4位と奮闘した。自身が「奇跡に近い」と形容する好順位だったが、スナッチでは1位と1kg差の129kgと実力も示した。「結果オーライ。大学では初の全国大会だったので、気分が高まっていた」。課題のスタミナを克服し、インカレでは上位進出を目指す。また加藤俊介(商4)と二階堂守朗(文4)はそれぞれ8位、9位と上位争いに絡むことはできなかった。  中大勢では最終となる94kg級では、昨年度のインカレの舞台も経験した根本拓真(法3)が試技に臨んだ。しかしスナッチでは124kgで8位、ジャークでは146kgで11位。トータル270kgで10位と表彰台は遠かった。

 2人が表彰台に上った今大会。しかし部の目標はあくまで「インカレ優勝」(鈴木)だ。今年のインカレは12月と時間はある。この個人戦をバネに、残りの7ケ月で全員が更なる成長を期す。

◆大会結果

 

記事・写真 「中大スポーツ」新聞部