柔道部

柔道部 全日本学生柔道体重別団体優勝大会

2014年10月26日

10月25日、26日 ベイコム総合体育館
 インカレベスト16も悔い残る

 ベイコム総合体育館にて、2日間にわたり、全日本学生柔道体重別団体優勝大会が行われた。小柄な選手が多い中大にとって、体重別という有利な条件となった今大会。シードのため2回戦から出場し、3回戦の立命大戦では4ー3で勝利し駒を進めるも、次戦の国際武道大戦では2ー3で敗戦。惜しくもインカレベスト16という結果になった。

 

1本を取った端

 初戦の立命大戦。先鋒の端雄大(法3)は、開始59秒にして投げ技で1本を取り勝利し、中大を勢いづけた。しかし次鋒の杉下健(法3)が、残り30秒となったところで1本負け、続く五将秋元大地(商4)も有効を取られ敗れ、立命大にリードされてしまう。
 ここで、先月行われた個人インカレでベスト16に入り込んだ松岡真(法2)が、中堅で出場。有効を取ると、その後一本を取り勝利し、立命大に追いつく。すると、続く三将の石原隆佑(文3)、副将佐藤光将(商2)が技有りを二つ取り勝利し、中大の3回戦進出が決定した。その後の大将角田洋介(文3)が一本をとられ惜しくも敗れてしまったが、結果、中大は4ー3で初戦を突破し、翌日行われる3回戦へと駒を進めた。

技有りをとり、勝利した秋元

 次戦の国際武道大戦。先鋒の杉下は、何度も声を出し気合いを見せ、指導を3つ奪うも、残り40秒のところで有効を取られ負け。次鋒の石原も、指導を4つ奪われ敗れてしまう。五将の角田は、なかなか技が出ない展開の中、残り45秒のところで有効を取り、最終的には相手から指導4つ奪い取り勝利した。続く中堅佐藤、三将松岡は引き分けに抑え、あと二つ勝たないと後がない状態に中大は追い込まれた。副将の端は開始30秒で技有りを決めるも、その後技有り、有効を決められ負けてしまう。「最後技を決めにいこうと悩んでもっていかれてしまった。仕方ないがあそこで勝っていれば勝ちもあった。そこが反省するところ」とふりかえる。
 3回戦敗退が決まった状況で行われた大将戦。秋元は、指導2をとられリードされるも技有りを決め、関東個人の王者相手に勝利。最後の意地見せた。「柔道人生最後の勝負、勝ちで締めくくることが出来て良かった。今回のオーダーの中で4年生は自分だけ。キャプテンの気持ちでチームをまとめることができた。悔いはない」と笑顔でふりかえった。

最後の最後まで礼をする秋元

 ベスト16という結果に終わり、試合後も悔しさをにじませた中大。矢嶋監督は、「今年は非常に反省点が多い試合が続いた。反省を持ち帰って研究を重ねて対策をもって臨んだが、それが生かせなかった。勝つぞという気持ちが勝ちたいという気持ちに変わり、それが負けたらどうしようという負けに対する恐怖に変わる。その結果いろいろな反省点を封じ込めてしまう。技術、体力の向上は十分してきた。一番大切な心の部分が劣っていた」と悔しさを見せた。また「技術の習得は気の遠くなるような練習を毎日積み重ねることで出来る。その毎日の積み重ねの辛さに打ち勝つことが心の成長につながる。試合を含めて一年間の反省をふりかえり、来年に向けて鍛え直す」と意気込んだ。
 今季の試合はこれで全て終わった。来季、心の成長という課題を乗り越えた中大柔道部の活躍に期待だ。