自転車競技部

自転車競技部・全日本学生自転車競技トラック新人戦・東日本大会

2016年10月28日

10月16日 山梨県境川自転車競技場

新チーム始動 全種目表彰台で船出

 

 8月末のインカレで、4年生が引退となった中大自転車競技部。前日に3時間半のミーティングを行い、新主将には原井博斗(法3)が就任。この日が新チーム初戦となった。結果は、スプリント、1㌔タイムトライアル、4㌔インディヴィデュアルパーシュート、ポイントレース、ケイリンの全種目で表彰台。添田監督は「今後強化する方向性が見えた」と振り返った。

 スプリントに出場したのは梶原大地(商1)。予選を4位で通過すると、1/4決勝でも鈴木(順大)を危なげなく破った。1/2決勝に敗れ、3~4位決定戦も1本目は先取されたものの、2本目から本領を発揮。「自分の感覚が取り戻せてきた」(梶原)と、2、3本目を連取して表彰台に乗った。

▲3~4位決定戦に勝利した梶原(左)

 1㌔タイムトライアルには直井駿太(経2)が出走。自己ベストの1分8秒142で準優勝となった。「タイムを計ったのは高校以来。自己ベストが出ないとおかしいぐらい」(直井)と本人は笑う。しかし添田監督は「タイム的にはまだまだだが、モチベーションが上がる結果だったのでは」と、さらなる奮起を期待した。

▲勢いよくスタートを切る直井

 4㌔インディヴィデュアルパーシュートには、今村駿介(法1)、橋本陸(商1)の2人が出場した。予選を今村は1位、橋本は4位で通過。午後から行われる決定戦に進出した。先に行われたのは橋本の3~4位決定戦。コンマ数秒の差で橋本が制し、表彰台を決めた。決勝では、今村は序盤後れを取る。しかし、すぐにペースが上がり、最終的には5秒近くの差をつけて勝利。優勝を果たした。

▲レース後ハイタッチをする今村

 ポイントレースは、髙橋優斗(法2)、橋詰丈(法2)、金田優作(商1)が出走。金田が1組1位、髙橋が同組4位で予選を突破した。決勝では、髙橋と渡部(法大)のデッドヒートがくり広げられる。9度目のポイント周回をトップ通過し、髙橋が2pt差まで追い上げるも、そこからポイントを重ねられず。表彰台の3位には入ったが、悔しい結果となった。

▲ポイントレース決勝の髙橋

 ケイリンには、村田瑞季(経2)、山根将太(商1)が出場。予選は村田が2組2位、山根が3組1位で通過。1/2決勝では山根が2位で決勝に進出した。「最低限表彰台にあがる」という意気込みで挑んだ山根。先に仕掛けた相手選手をとらえ、抜き去るとそのままゴール。「勝てると思った」(山根)と、笑顔で振り返った。

▲表彰台で笑顔を見せる山根(中央)

 新チーム初戦で全種目表彰台という結果。順風満帆の滑りだしかと思えば、添田監督や選手に満足はない。「全種目優勝できた」(今村)と選手は飽くなき向上心を見せる。添田監督は、「偉大な4年生の穴をどう補ってそれ以上のものにするかが課題」と表情を引き締めた。今回は、新人戦の東日本大会。今後はここに、西日本の強豪や、3、4年生も加わり争う。今年以上の結果を出すために。収穫と今後の課題を両手いっぱいに抱えて、新チームが今、船出を迎えた。

◆大会結果

4㌔インディヴィデュアルパーシュート

①今村 4分49秒915

③橋本 4分55秒699

ケイリン

①山根

スプリント

③梶原

ポイントレース

③髙橋 13pt

⑨金田 7pt

1㌔タイムトライアル

②直井 1分8秒142

写真・記事:「中大スポーツ」新聞部