自転車競技部

自転車競技部・全日本大学対抗選手権自転車競技大会2日目

2016年08月29日

8月26日 伊豆ベロドローム

橋本壮史、1㌔TT自己新で準優勝!

 インカレが開幕し、2日目。1㌔タイムトライアル、ポイントレース、そして今年からインカレの種目に入ったスクラッチの決勝が行われた。

▲表彰式での橋本壮

 1㌔タイムトライアルでは、7月の個人戦トラックで学連新記録で優勝を果たした橋本壮史(文3)が登場。チャンピオンとして、追われる立場として臨んだ初のレースだった。

 まだ出したことのない、1分2秒台を狙ってのレースだったが、先の組で走った堀(鹿屋体大)が2秒台をたたき出した。

 掘の走りを見た橋本壮は、スタート前に大きく息を吐き、最終組で走り出す。会場はその記録にかたずを飲んで見守った。途中までは堀よりも速いタイム。しかし、最後に伸びた堀の記録に及ばず。自己新の2秒台を出したものの、準優勝に留まった。堀とのタイム差はわずか0秒095。それでも「今回は相手を褒めるしかないです」(橋本壮)と潔く負けを認めた。

▲最終組を走る橋本壮

 「スタートがだめだった。でもそれがまだまだ伸びる証拠」(橋本壮)。悔しそうに、しかし笑みを浮かべ語った。「来年は1秒台、日本新も狙って。ここからまた出直しですね」(橋本壮)。伸び盛りの橋本壮は、どこまで記録を伸ばすことができるか。

 40㌔、160周で競うポイントレース決勝には原井博斗(法3)が出場した。1回目のポイント周回でトップ通過し、5点を奪い取る。しかし、レース序盤から荒井(法大)らがラップ(他の選手を周回遅れにすること。ラップをした選手に20点が加算される)を仕掛ける。大きく点差を離された原井は、自身も集団から飛び出そうと何度か仕掛けるもつぶされる。上位選手との点差は開いたが、終盤のポイント周回スプリントに加わり細かなポイントを重ねる。ラップをすることはできなかったが、積み重ねたポイントで8位に入賞。粘りを見せ中大の総合成績に貢献した。

▲入賞した原井

 今年からインカレ種目に追加された、60周15㌔のスクラッチには、髙橋優斗(法2)が出場。序盤から集団前方で仕掛けるも青野(法大)、山下(日体大)にラップを許す。髙橋はラスト5周を過ぎてから集団から飛び出すも、ゴールまでに集団に追い付くことができずラップはできなかった。それでも1着でゴールした髙橋が、それぞれ1ラップの青野、山下に次ぐ3位。表彰台を確保した。

▲3位で表彰台に上がる髙橋

 他種目でも予選が多く行われた。ケイリンでは予選6組、宮本隼輔主将(経4)が他をよせつけない走りでぶっちぎり1位、難なく1/2決勝進出を決めた。  チームスプリントでは東日本インカレ優勝メンバーの佐伯亮輔(法4)、橋本壮、梶原大地(商1)で挑むも3位のタイム。3~4位決定戦で悔しさを晴らす。「学連新を出して表彰台に」(佐伯)。ラストイヤーの佐伯は並々ならぬ覚悟で最後のレースに挑む。

 4㌔チームパーシュートではこちらも東日本インカレ優勝メンバー、原井、髙橋、今村駿介(法1)、橋本陸(商1)が挑んだ。しかし終盤に差し掛かるころに橋本陸がちぎれ、髙橋も序盤に長く引きすぎたことが響き苦しい展開に。3位で予選を終えこちらも3~4位決定戦に臨む。

 タンデムスプリントには、濱田直之(経3)、村田瑞季(経2)組が出場した。安本・徳田組(鹿屋体大)との対戦は、先行を許しそのままフィニッシュ。5~8位決定予選で雪辱を誓う。

 スプリントでは優勝候補筆頭の宮本主将が、こちらも優勝候補・野上(鹿屋体大)と対戦。宮本主将が先行しながらも、お互いじっくりと様子を伺いながらレースは進む。ラスト1周に差し掛かり野上が仕掛けると、宮本主将がそれを追う。最終コーナーを曲がってもなお野上にリードを許していたが、脅威の粘りで差し込む。「ほとんど優勝決定戦」とも言われたレースを制し、1/2決勝に進む。

 明日はトラック最終日。トラック種目の得意な中大は、どこまで点数を稼げるか。

◆大会結果

ケイリン予選

6組①宮本

チームスプリント予選

③ 中大(梶原、佐伯、橋本壮)46秒696

1㌔タイムトライアル決勝

②橋本壮 1分2秒993

⑨佐伯 1分4秒796

チームパーシュート予選

③ 中大(原井、髙橋、今村、橋本陸)4分15秒390

タンデムスプリント1/4決勝

● 濱田・村田組-安本・徳田組(鹿屋体大)○

スプリント1/4決勝

◯宮本主将-野上(鹿屋体大)●

ポイントレース決勝

⑧原井 14pt

スクラッチ決勝

③髙橋

記事:「中大スポーツ」新聞部