自転車競技部

自転車競技部 第70回全日本大学対抗選手権自転車競技大会トラック・レース

2014年09月02日

8月28日~30日 静岡・伊豆ベロドローム
4㎞チームパーシュート33年ぶりの優勝! 宮本スプリント連覇!
トラック総合は4位

4㎞チーム・パーシュート(前から黒瀬、高士、原井、緑川主将)

 トラック・レースで幕を開けたインカレ。中大は4㎞チームパーシュートとスプリントの2種目で優勝したものの、トラック種目の総合順位は4位で終えた。


 初日に行われた4㎞インディヴィデュアル・パーシュート予選には高士拓也(法3)が出場した。「自己ベストを出せなかった」とタイムを伸ばせず、5位で順位決定戦に進むことができなかった。

 続いて2日目、まずは1㎞TTの決勝に八田憲(商4)と、この種目で昨年準優勝の佐伯亮輔(法2)が登場。八田は自己ベストのタイムで健闘したが、11位で入賞を逃した。佐伯は昨年届かなかった優勝に期待がかかったが「練習で追い込みすぎて、体重を落としすぎた」と力を発揮できず、10位と悔しい結果になってしまった。
 そしてポイントレースの決勝には緑川竣一主将(法4)が挑んだ。序盤からポイントを獲得していったが、後半は思うようにポイントを重ねられず8位に留まった。

 トラック種目の最終日となる3日目は、チームスプリントの3~4位決定戦から始まった。前日の予選で3位となった中大は栗本尚宗(経3)、宮本隼輔(経2)、佐伯の走順で臨んだ。予選では栗本、佐伯、宮本の順だったが、宮本は3種目にエントリーしていることから佐伯と入れ替える判断となった。それでもやはり宮本には疲れが見え、リードを許したまま3周目を迎える。しかしここで佐伯が前日の悔しさを晴らすような快走を見せて逆転し、勝利。3位を手にした。栗本も「佐伯の踏ん張りが勝因」と話す見事な逆転勝利でチームに勢いを付けた。

 タンデム・スプリントには八田と濱田直之(経1)の二人が出場した。法大との1/2決勝では1本目に敗れ、2本目も先着を許し敗れたかと思われた。しかし2本目終了後に相手の降格が発表され、3本目にもつれ込んだ。この3本目を確実に物にして、決勝進出を決めた。ところが朝日大との決勝の1本目、最終コーナーで前輪のタイヤが外れて落車してしまう。このまま棄権する選択肢もあったが「優勝を目指していたので走らないという選択肢はなかった」(濱田)と2本目に挑んだ。しかしこれに敗れてしまい、2位となった。練習期間は1か月もなかったと言うが、短期間で信頼関係を築いてきた。それだけに悔しさも残るが「お互い精一杯頑張ったので良かった」(八田)と健闘を称えあった。

 スプリントでは宮本が連覇に挑んだ。1/2決勝の相手は柴崎(鹿屋体大)。1本目は柴崎が1周目から仕掛け、そのまま先着。しかし2本目、3本目は強さを発揮して勝利し、決勝へ進んだ。決勝は1㎞TTで優勝している野上(鹿屋体大)と対戦した。「野上が踏んだ時に踏む」(宮本)ことを考えて臨んだ1本目はわずかな差で勝利する。反対に2本目は宮本が先に仕掛け、最後は大差を付けてゴール。「勝たなくちゃいけないと思っていた。本当に良かった」と見事連覇を達成した。宮本はスプリントの1/2決勝と決勝の間に行われたケイリンの決勝にも出場したが「スプリントの方が勝ちたかった」と足を温存する判断で6位に終わった。

 トラック・レース最後の種目は4㎞チームパーシュート。中大は緑川主将、黒瀬耕平(法4)、高士、原井博斗(法1)の4人で臨んだ。前日の予選で日本学生新記録を大幅に更新する、4分11秒676という素晴らしいタイムを記録して1位となり進んだ決勝。昨年優勝の鹿屋体大と顔を合わせることとなった。互角の戦いは終盤勝負となり、最後にペースを上げた中大が4分10秒347と日本記録まで0秒069の好タイムをたたき出し、文句なしの優勝を果たした。中大勢としての優勝は33年ぶり2度目の快挙でもあった。「全員が集中力を持っていつも通りの走りができた」(緑川主将)と抜群のチームワークを見せつけ、悲願のインカレ優勝を達成した。


 3日間を終え、トラック総合は4位で最終日のロードにつなげた。


◆大会結果
4㎞インディヴィデュアル・パーシュート ⑤高士 4分41秒596
1㎞TT ⑩佐伯 1分6秒382 ⑪八田 1分6秒411
ポイントレース ⑧緑川主将 10pt
チームスプリント ③中大(栗本、宮本、佐伯) 48秒275
ケイリン ⑥宮本
タンデム・スプリント ②中大(八田、濱田)
スプリント ①宮本
4㎞チームパーシュート ①中大(緑川主将、黒瀬、高士、原井) 4分10秒347

トラック総合 ①鹿屋体大74点②日大42点③朝日大41点 ④中大39点
 
写真・記事:「中大スポーツ」新聞部