自転車競技部

自転車競技部 第55回全日本学生選手権トラック自転車競技大会

2014年07月07日

7月5、6日 静岡・伊豆ベロドローム
複数入賞するも課題残る

スクラッチ2位の神開

 中大は4種目で表彰台に上り、6種目で入賞した。しかし、第53回、第54回大会に続いて無冠に終わった。

 ポイントレースは160周、40kmのレースとなった。中大からは緑川竣一主将(法4)と安原大生(商2)が決勝に進んだ。安原は序盤でDNF。緑川主将は4位に入るが「優勝を目指していた」と悔しい入賞となった。前半積極的にポイントを取りにいき、10kmの時点では首位につける。しかし「前半でスタミナを使ってしまって、中盤はポイントに絡めなかった」。終盤で粘りを見せて最終周回では3着に入るも、4位に留まった。

 1kmタイムトライアルでは、佐伯亮輔(法2)が3位で表彰台に。最終組で走った佐伯は「1位、2位の選手はここのバンクに慣れていて、コーナーワークがうまかった。最後の2周はスタミナ不足」と上位入賞も厳しく振り返った。8位入賞の八田憲(商4)は「結果は良くなかったが、タイムは自己ベストを出せて良かった」というものの「インカレで勝つにはもっとタイムが必要」と満足していない。

 60周、15kmの勝負となったスクラッチには神開一輝(経3)が出場。最終コーナーを先頭で通過するが、ゴール直前で浦田(朝日大)にかわされ「悔しい2位」となった。「予想以上に脚がきていて、後半バタついてしまった」と振り返った。

4kmインディヴィデュアル・パーシュート3位の高士

 タンデム・スプリントでは八田・宮本隼輔(経2)組が4位入賞。「八田さんを勝たせたかった」(宮本)という思いで出場を決めた。練習は数えられるほどしかしていなかったというタンデムだが、「前が安定しているので走りやすかった」(八田)と予選を3位で通過し、1/2決勝戦へ。しかしラスト1周の最終コーナーで落車のアクシデント。3~4位決定戦に回るも、欠場し、4位となった。宮本は「転んでしまって申し訳ない」と悔しさをにじませた。

 4kmインディヴィデュアル・パーシュートは高士拓也(法3)が3位。「きつかった」「(優勝した近谷・日大、2位の渡邊・朝日大とは)レベルの差があった」と振り返るが、3~4位決定戦では競り勝ち表彰台に上った。「(インカレまで)あと2か月でどうタイムを縮めたらいいか」と練習への意欲を示した。

 ケイリン2位の宮本はレースの作戦が「先行逃げ切り」だったが「森本(明治)が思ったよりも強く、出切れず終わってしまった」と悔しさを隠せない。インカレでは「スプリント、ケイリンでの2冠を獲る」と強く意気込みを語った。

ケイリン2位の宮本

 120周、30kmで争われるマディソンには神開、安原のペアが出場。3回周回遅れとなり、完走することなくレースを終えた。

 同時に開催された、寛仁親王記念ワールドグランプリでは4kmチーム・パーシュートに中大が出場。黒瀬耕平(法4)が6月に落車し、鎖骨骨折したため、緑川主将、神開、高士、原井博斗(法1)のメンバーで臨んだ。4分21秒104をマークし、2位となった。「このメンバーでは練習で何回か走ったくらい。まだここからいくらでも伸ばせる」(緑川主将)と、メンバーがそろわない中で粘りを見せた。

 添田監督は今大会を「優勝者を一人も出せなかったというのが悔しい」と振り返る。「インカレでは、一種目も捨てることなく丁寧に丁寧に戦っていく。何とか総合優勝の校歌を歌いたい。そこまで行けるのではないかと思っている」。
 結果を実力通りに出せなかった今大会。インカレに向けて再確認と調整をし、選手たちの活躍を期待したい。

◆大会結果◆
1kmタイムトライアル③佐伯1分6秒095 ⑧八田1分7秒036 ⑮栗本尚宗(経3)1分8秒403
4kmインディヴィデュアル・パーシュート③高士4分38秒825
ポイント・レース④緑川主将12pt DNF安原1pt
スクラッチ②神開
ケイリン②宮本
タンデム④八田・宮本
マディソン DNF神開・安原
4kmチーム・パーシュート②中大4分21秒104

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部