サッカー部

サッカー部・関東大学サッカーリーグ戦後期第11節対筑波大

2014年11月27日

11月15日 古河市立古河サッカー場

前半失点するも逆転勝利!1部残留決める  後期リーグ戦も最終節を迎えた。負ければ2部降格という厳しい条件での試合。対戦相手の筑波大も同じ条件であり、互いに一歩も譲らない緊迫した試合展開となった。前半に中大のミスから失点してしまうが、後半中盤にセットプレーから同点に追いつくと、アディショナルタイムにも1点を追加。劇的展開で逆転勝利に成功した。これにより1部残留が決定し、試合終了後、選手たちは歓喜に包まれた。

 何としても勝利を収めたい両チーム。序盤から白熱した展開となる。最初に好機を迎えたのは中大。6分、右サイドで11古橋匡梧(経2)が相手をかわそうとしたところでDFにはじかれ、CKに持ち込む。12小出啓太(商3)がヘッドで合わせるがGKに阻まれる。そのこぼれ球を19矢島輝一(商1)が押し込もうとするが、DFに抑えられてしまった。その後チャンスをつかんだのは筑波大。10分、サイドが崩され、浮いてきたボールを1前田将(経4)がキャッチするも、それがペナルティエリア外とみなされハンド判定。PKに近い位置でFKを与えてしまう。一旦はDFがはじいたが、それによりコースが変わってしまい、そのままゴールイン。先制点を許してしまった。さらにその10分後、再びゴール手前でFKを与えてしまうが、これはゴール上に外れ、難をしのいだ。一方、中大も得点の機会をうかがう。27分に右サイド浅い位置からのFKで矢島がボールを受け取り、小出にパス。うまく押し込んだかに思われたが止められてしまった。さらに41分、古橋が中央でボールを奪うと、矢島とのパスワークで抜け出すことに成功。裏へ飛び出した10砂川優太郎(法4)へきれいにパスがつながり、GKとの一対一に。そこからシュートを放つがこれはGK正面。得点には至らない。チャンスはつかんでも得点を奪うことができないまま0-1で前半を折り返した。

 後半は、前半終了間際に負傷した23翁長聖(経2)に代わり9内田佑介(商2)を投入。筑波大も攻撃の手を緩めない。後半開始直後の46分、ペナルティエリア内に持ち込まれ、シュートを放たれたが、ゴール右に外れる。しかし、徐々に中大が攻める時間帯が増えていく。52分、8三島頌平(商1)からのロングボールに左サイドの内田が抜け出す。ドリブルでDFをかわし中盤へ持ち込むと、そのままシュート。惜しくもGKに阻まれる。なんとか同点に追いつきたい中大は66分、サイドの浅い位置で古橋がDFに付かれたところでうまくキープし砂川へパス。ファウルを誘い、FKを獲得した。GKにはじかれるがCKに持ち込む。中央へ上がったボールをゴール前で混戦になったところで6鴨池陽希(商1)が意地で押し込み、1-1の同点に追いついた。しかし、その後は決定的瞬間が生まれず、同点のまま90分が経過。4分間のアディショナルタイムに突入した。この少ない残り時間でも選手たちは誰一人諦めていなかった。そして96分、中大に最後のチャンスが訪れる。鴨池が右サイドを突破中央へクロス。これに矢島がヘッドで合わせると、GKの頭上を越え、ゴールネットを揺らした。これが決勝点となり、2-1で劇的な逆転勝利を収めた。この結果を受け、1部残留が決定。試合終了と同時に選手の目からは涙があふれ出した。4年生は今日のリーグ戦最終節を持って引退。今年はなかなか結果が出ない苦しい試合が続いたが、「最後こうやって笑えたし、感謝の気持ちでいっぱい」(渋谷亮主将・商4)と晴れやかな気持ちでサッカー部を卒業する。

 これからは、新体制で再スタートを切る。「こんなつらい思いをしたくないし、つらい思いをするなら上位でやりたい」(佐藤代行監督)。今年度は下級生中心のチーム、また、1部降格争いという苦しい経験をしたからこそ、来年度はもっと強いチームに成長していることだろう。

◆試合結果 ○中大2-1筑波大● 得点者:鴨池、矢島

◆スタメン GK 1前田 DF 39眞野寛規(経3)、5岡崎亮平(経4)、12小出、6鴨池 MF 17飯干雄斗(経2)→16秋元佑太(商4)、10砂川、8三島 FW 11古橋、19矢島、23翁長→9内田

◆大会結果 ①専大②明大③順大⑩中大

記事:「中大スポーツ」新聞部