サッカー部

サッカー部 関東大学サッカーリーグ戦後期第10節対流経大

2014年11月10日

11月9日
龍ヶ崎市陸上競技場たつのこフィールド
驚異の粘りで引き分けに持ち込む!来週残留かけた大一番へ
 後期リーグ戦も残りわずか2節となり迎えた流経大戦。今日は先制点を奪われる苦しい展開も、PKで同点に。後半もすぐさま勝ち越しを許すが、試合終了間際の劇的な同点ゴールで引き分けに持ち込んだ。前日に1部残留を争う筑波大が勝利したこともあり、今節での残留決定は決まらなかった。それでも残留を懸けた次節の筑波大戦に弾みをつけることに成功。満を持して最終節に臨む。

同点に追いつくPKを決める砂川

 流経大のお膝元である龍ヶ崎市での試合ということで、アウェイ独特の雰囲気を背にピッチに立つことになった中大。12分、8三島頌平(商1)と19矢島輝一(商1)が速いパス交換で抜け出し、矢島がシュートを放つ。しかしこれが相手GKに阻止されてしまう。17分にはくさびのパスを受けた矢島が相手からファールを貰いFKを獲得。しかしキッカーの10砂川優太郎(法4)のシュートは相手の壁に当たり大きく枠の外へ、チャンスをものにすることができない。19分にはCKからカウンターを許してしまう。しかしGKの1前田将(経4)が好判断で飛び出しクリア。両チーム一進一退の攻防が続く。
 遂に26分試合が動く。左サイド後方でFKを獲得した流経大はファーサイドのボールを折り返し、中央にいたMFがボレーシュート。これが決まり、流経大が先制点を挙げる。しかし29分、左サイドを抜け出した23翁長聖(経2)がペナルティエリア内でファールを貰い、PKを獲得する。キッカーは砂川。「落ち着いて蹴れた」と見事同点に追いつく。40分には11古橋匡梧(経2)が三島とのワンツーで抜け出し、ミドルシュート。しかしこれは大きく枠を外し、勝ち越しゴールとはならなかった。結局前半は1-1の同点で終了。中大はセットプレーや「自分達の特徴であるサイド攻撃」(砂川)を中心に上手く攻撃を組み立てる中で、DFも18森重瑞紀(法4)や39眞野寛規(経3)を中心に個々の高い流経大相手に集中力の光る守備を見せた。

内田は途中出場ながら同点ゴールを挙げるなど活躍

 後半先に主導権を握ったのは流経大だった。50分、中盤でボールを受けた相手FWが素早いドリブルで中大DF陣を突破。ミドルからの強烈なミドルシュートがゴールに突き刺さり、流経大が2点目を挙げ勝ち越しに成功した。ハーフタイムで佐藤監督代行が「2トップのマークをしっかり」と警戒の指示を送っていただけに悔やまれる失点になった。
 中大もすかさず反撃に出る。55分にはGK前田からの相手DF裏へのロングボールに砂川が反応。シュートを放つも枠を捉えきれない。何とか追いつきたい中大は59分に16秋元佑太(商4)、64分には9内田祐介(商2)を投入する。68分には矢島から中央へ展開のパスを受けた砂川が豪快なミドルを放つ。しかしこれも相手GKにキャッチされてしまう。
 1点ビハインドのまま試合は90分が過ぎ、アディショナルタイムに入る。中大は最後の好機となるCKを獲得する。キッカー砂川が中央に蹴りこんだボールは空中戦の末、ゴール前にこぼれた。反応したのは途中出場の内田だった。「きれいに自分の前に落ちてきて、シュートコースが見えてきた。そこに打つだけだと思った」(内田)。内田のシュートが相手のゴールネットを揺らすと、試合終了の笛がピッチに鳴り響いた。起死回生の同点ゴールで2-2の引き分けに持ち込んだ中大は勝ち点1を獲得。最後まで集中力を持続させた。
 
 引き分けに持ち込んだとはいえ、慶大戦からの無失点記録が途絶えた中大。「失点しないことが第一の条件でやっている。やはりもっと強い気持ちでやらなきゃいけないし、色々な対策を練らないといけないと思った」(佐藤監督代行)。その中でも4戦負けなしという点は「負けなかったというのはメンタル的に大きい」(砂川)と選手も前向きだ。
 次節の筑波大戦に勝利すると1部残留が決まる。引き分けると、桐蔭横浜大と東京国際大の結果待ちということになるが、負ければその時点で降格が決定。まさに大一番だ。「とりあえず守備から。筑波大は攻撃的なので失点をなくす」と同点ゴールを決めた内田。また4年生にとっては最後の公式戦となる。この試合キャプテンマークを付けたエースの砂川は「自分の大学サッカーもあと1試合。集大成だと思うし、チームが勝つために自分がリードしていかなきゃいけない」と気合は十分だ。前期低迷したチームだったが、確実に変化を見せている。1部残留に向け、チームが求めるのは勝利のみだ。
◆試合結果
中大2ー2流経大
得点者:砂川、内田

◆スタメン
GK 1前田
DF 6鴨池陽希(商1)、18森重、12小出啓太(商3)、39眞野
MF 10砂川、17飯干雄斗(経2)→16秋元、8三島、
FW 11古橋、19矢島→31青柳駿平(商4)、23翁長→9内田

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部