硬式野球部

硬式野球部・東都大学野球秋季リーグ戦 対国学大2回戦

2017年10月24日

10月20日 神宮球場

見せた『4年生』の底力 残留へ望みつなぐ1勝

 

保坂 ▲大事な試合で価値ある一発を放った保坂主将

 

    123 456 789 RHE

中 大=000 002 000=281

国学大=000 000 100=170

[中]畠中、花城、鍬原-保坂

[国]清水、小玉-横井

本塁打:〈中〉保坂(6回2点)

 

◆スタメン

1[右]大工原壱成(商2=桐光学園)

2[二]土谷 恵介(法4=前橋育英)

3[遊]牧  秀悟(商1=松本第一)

4[左]堀内 寛人(商3=県岐阜商)

5[捕]保坂 淳介(商4=佐野日大)

6[指]田畑 瑛仁(文3=浦和学院)

7[三]内山 京祐(文1=習志野)

8[一]小野寺祐哉(経2=白鴎大足利)

9[中]飯嶌 幹太(商4=宇治山田商)   

P 畠中 優大(経1=樟南)

 

 国学大との1回戦を延長12回に及ぶ熱戦の末、落とした中大ナイン。この黒星で1部残留へ『土壇場』に追い込まれた。そして、2回戦では畠中、花城凪都(商4=興南)そしてエース・鍬原拓也(法4=北陸)のリレーで相手打線を1点に抑えると、6回に保坂主将が値千金の2点本塁打を放ち、接戦をものにした。

 

花城 ▲アクシデントで降板となったが完ぺきなリリーフを見せた花城

 

 木曜日に予定されていた試合が雨により順延となり、1日空けて迎えた2回戦。この日、清水監督はチームの命運を1年生左腕に託した。序盤、走者を背負う展開も、要所を締め無失点と上々の立ち上がりを見せる。しかし4回、二塁打と四球で2死一、二塁となったところで降板となり、花城にスイッチ。このピンチを、空振り三振で切って取ると、以降3イニング完ぺきな投球を見せた。

 

土谷 ▲この日3安打、打率リーグ2位に躍り出た土谷

 

 投手陣の好投に応えたい打線は、得点圏まで走者を進めるも本塁が遠い。6回、2番・土谷がこの日3本目となる安打で出塁すると、犠打などで2死三塁となり、打席に立ったのは保坂主将。1ストライク3ボールから外角の直球を振りぬくと、打球は放物線を描きスタンドへ吸い込まれた。「ここ何試合か勝てるようで勝てない試合が続いていた。自分もけがをして迷惑をかけていたし、自分の活躍でチームを勝たせたかった。本当にうれしい」(保坂主将)。頼れる主将の一発で試合が動く。

 

鍬原 ▲9回、無死一、三塁のピンチをしのぎほえる鍬原

 

 好投を続けていた花城が7回、アクシデントでまさかの降板。そのあとを受けた鍬原だが自身の暴投などで1点を失う。ただ、最大のヤマ場は9回に待っていた。先頭の鎌仲(国学大)に左中間を破る二塁打を浴びると、鍬原の失策で無死一、三塁と絶体絶命のピンチ。「ここで抑えたら、また一つ成長できる。この場面を楽しもうと思った」(鍬原)。三振と味方の好守で2死となり、最後は中飛でゲームセット。エースが大事な試合を締めた。

 

 これで対戦成績を1勝1敗とし、自力での残留が復活した。この日、中大が放った8安打のうち6安打が4年生によるもの。投手陣も花城に鍬原とリーグ戦最終盤に最上級生が意地を見せた。その中で3安打、打率リーグ2位に浮上した土谷は「この試合への思いはみんな強かった」と言う。運命の3回戦は金曜日。他チームの結果によって残留が決まる可能性もあるが、全力で勝利をつかみに行く。

 

◆中大の入替戦回避の条件

 入替戦の可能性がある大学は中大、国学大、日大の3チーム。対象のカードは中大vs国学大、国学大vs日大となっている。

・国学大vs日大で国学大が○の場合→入替戦回避

・国学大vs日大で日大が○の場合→国学大戦での○が必要

 

◆コメント

保坂主将

 ここ何試合か勝てるようで勝てない試合が続いていた。自分もけがをして迷惑をかけていたし、自分の活躍でチームを勝たせたかった。本当にうれしい

鍬原

 (9回のピンチは)ここで抑えたら、また一つ成長できる。この場面を楽しもうと思った。(26日にドラフト会議が控える)指名されるのかなという不安もある

土谷

 本当に崖っぷち、この試合への思いはみんな強かった。(3安打の活躍)飛んだところもよかった。チームに貢献したかった

 

◆試合結果

中大2-1国学大●(1勝1敗)

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部