4月に開幕した春季リーグ戦も中大は今節が最終カード。すでに、優勝の可能性は消滅したがこの先を見据え大事な試合に変わりはない。先発のエース鍬原が7回まで許した安打は3。8回に1点差まで詰め寄られたが、2番手花城凪都(商4=興南)の好救援で逃げ切り勝利した。
3回まで走者を出すもなかなか得点を出来ずにいた。そして試合の中盤に入った4回の先頭は内山。「久しぶりのスタメンで結果が欲しかった」という1年生は、2球目の低めの変化球をうまく救い上げ、先制の本塁打を放つ。大学に入ってからは初の本塁打がチームに待望の先制点となった。そして、その後四球と安打でランナーをためると、大学初スタメンの五十嵐滉の内野ゴロの間に追加点を奪う。
援護を受けた鍬原は、全く相手打線を寄せ付けず、3回から7回まで一人の走者を出さない完璧な投球。8回には牧の内野ゴロの間に3点目を追加する。この得点がとても大きい得点となった。 その裏の鍬原。1死後、不運な形で内野安打を許す。続く打者に四球を与え、1死一、二塁のピンチ。迎える打者、金沢に左前に打球を運ばれ満塁となると、続く打者にも左前打を許し二者生還。点差はわずか1点。ピンチは続き、クリーンアップを迎える。しかし、ここからギアをあげたかのように3番、4番をねじ伏せ、この回を凌ぐ。 最終回、先頭打者に死球を与えたところで、鍬原は降板。2番手には花城。最初の打者を三振に抑えると、続く打者の時に今季初スタメンのマスクをかぶった田畑が盗塁を刺し相手の追い上げムードを完全に消し去った。二死走者なしとし、最後の打者をきっちり打ち取り1点差を守り切った。

▲保坂主将に代わり4番に入った吉田
今日の試合では保坂淳介主将(商4=佐野日大)など、けが人が相次ぎフレッシュなスタメンとなっていた。その中で、今日の試合では走塁の積極性が光っていた。盗塁を含め、次の塁を常に狙っていた。優勝には手は届かなかったが、次への戦いはすでに始まっている。レギュラー争いも含め、この最終節はいろいろな形を試す大事な試合だ。明日も勝って、いい形でリーグ戦を締めくくりたい。
◆コメント 清水監督
雑な試合だった。(本塁打の内山は)よくやってくれた。連勝して、勝ち点
3 で終わりたい
田畑
久しぶりの試合で程よい緊張感で試合に臨んだ。攻撃より守備を意識し
て明日も勝ちたい
内山
(本塁打)低めのカットかスライダー。打った瞬間感触はよかった。明日
勝って、勝ち点3を取りたい
◆試合結果 ○中大3-2専大●(1勝)
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部