硬式野球部
硬式野球部・東都大学野球秋季リーグ戦 対専大1回戦
2016年10月20日
10月19日 神宮球場
小河が4年生のシゴト! 今日決める「最後の神宮」
▲7回、1死満塁から2点適時打を放った小河
123 456 789 RHE
専 大=010 000 000=151
中 大=300 000 20X=510
1 [専]高橋礼-深水
[中]鍬原-保坂 本塁打:なし
◆スタメン
1[右]飯嶌 幹太(商3=宇治山田商)
2[一]土谷 恵介(法3=前橋育英)
3[遊]松田 進(法4=国学院久我山)
4[左]吉田 叡生(経2=佐野日大)
5[三]小河 諒(法4=桐蔭学園)
6[指]堀内 寛人(商2=県岐阜商)
7[二]新城 拓(文4=興南)
8[捕]保坂 淳介(商3=佐野日大)
9[中]大城 幸泰(商2=糸満)
P 鍬原 拓也(法3=北陸)
入替戦回避へ王手! 中大が専大との最終カード1回戦で5-1と勝利を収めた。5位・6位決定戦、入替戦回避が懸かる試合は、初回に相手のミスもあり3点を先制。7回には4年生の小河が2点適時打を放ち、突き放した。投げては主戦格に成長した鍬原が159球の熱投で1失点完投。本日行われる2回戦に勝利し、1部残留を目指す。
▲先発の鍬原
思わぬ形で先制パンチを食らわせた。初回、2死三塁から吉田の三遊間をしぶとく破る適時打で1点を先制。さらに2死一二塁とし5番の堀内が右翼へ高々と舞い上がるフライを打ち上げる。相手右翼手の秦(専大)が捕球体勢に入りチェンジかと思われたが、まさかの落球(記録は右翼手のエラー)。「気持ちが通じて落としてくれたのかもしれない(笑い)」と堀内。二者が生還し3点を先制する。 専大が2回に1点を返すと、その後は両チーム攻めあぐねる。中大打線は相手先発投手、髙橋礼(専大)の下手投げから繰り出す130㌔台後半の速球を前に、なかなか連打が出ない。中大先発・鍬原も5回までに4つの四球を献上したが、軽快なフィールディングも光り本塁を踏ませない。
こう着した試合を4年生の一打が打破した。7回、飯嶌、土谷の3年生1、2番コンビの連打などで1死二三塁。リーグ6位の打率.343(試合終了時点)を誇る4番吉田を迎え、専大バッテリーは満塁策を選択する。続く小河は「自分が決める」と燃えていた。追い込まれてから外角の速球を中堅右へ運び、大きな2点を加え派手なガッツポーズを作った。「4年生が仕事をできていなかった」(小河)。卒業後は強豪社会人チームで野球を続ける。「(明日)最後の神宮は寂しい(笑い) 早く勝って最下位を回避する」と誓った。 鍬原は計5回、先頭打者の出塁を許しながら要所で三振を奪い、1失点で10奪三振完投。159球を費やしながら最終回には140㌔台後半もマークした。空き週を挟み「最後の方は腕が振れていた」と休養十分。継投も考えられたが「いたら代えていたけど、あれ(鍬原)よりいいピッチャーはいない」(秋田監督)と、絶大なエースへの信頼を明かした。
▲試合終了の瞬間、三塁手の小河(左)と先発の鍬原はハイタッチ
「多少はプレッシャーがあったが、入替戦ほどぎすぎすしていない」と松田主将。本日20日、運命のプロ野球ドラフト会議を控える。調査書は6球団から届いた。「(今日)負けて次の日待つのは嫌だった(笑い)明日、決めたい」。後輩に最低限の置き土産を残し、吉報を待つ。
◆コメント 秋田監督
初回の3点と鍬原が頑張ってくれたのが大きかった。ミスはあったが、小河が最後打ってくれて良かった。明日勝たないと意味ないんで、明日も頑張ります
清水コーチ とりあえず、勝ててよかった。中盤はもっとキッチリ送るところなどしていれば、また展開は変わった。明日も先制点を取ってピッチャーが抑えてほしい
松田主将 ほっとしてる。入替戦よりはぎすぎすしてないが多少のプレッシャーはあった。全員の意識から変えていこうとミーティングで話していた。(明日ドラフト)負けて次の日を待つのは嫌だった
小河 (7回の適時打)4年生が仕事できていなかったので自分が決めるという気持ちで打席に入った。明日しっかり勝って終わりたい
鍬原 腕が振れなかったり気持ちが受け身になってしまって、無駄な四球が多かった。球数は多かったが、そんな疲れはなく、最後の方は腕が振れていた。毎回、走者を出す中で、打ってくれて野手陣には本当に感謝
土谷 全員で勝とうという気持ちをもってこの試合までやってきた。(猛打賞は)相性がよかったので、自信もって打席に入れていた。今日のような試合で明日も勝ちたい
堀内 先制点を取ったら楽になるので、初回に取れてよかった。明日もチーム一丸で勝ちに行く
◆試合結果
○中大5-1専大● ※1勝
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部