硬式野球部

硬式野球部・東都大学野球1部2部新人交流戦対拓大

2016年08月22日

8月17日 神宮球場

一発攻勢で接戦制す

7回決勝点となる本塁打を放ち打球を見上げる了海

       123 456 789 RHE

中 大=000 010 200=351

●拓 大=000 100 000=150

[中]吉岡、小林奨、柳川、持地―了海、田畑

[拓]長島、酒井、佐田、久住、赤嶺-松原、横尾、水上

本塁打:[中]河合(5回ソロ)、了海(7回2点)

◆スタメン

1[中]大城 幸泰(商2=糸満)

2[右]國吉 竜也(経2=習志野)

3[二]小野寺 祐哉(経1=白鷗大学足利)

4[指]大城 龍生(法1=糸満)

5[三]廣谷 真也(経2=日本大学第三)

6[一]河合 泰聖(法2=龍谷大平安)

7[左]大工原 壱成(商1=桐光学園)

8[捕]了海  航(商1=國學院久我山)

9[遊]篠田 泰成(文2=関東第一)

  P 吉岡 将太(経1=北陸)

 毎年さまざまな形で行われる新人戦。今年も去年同様、1部2部交流戦という形で開催された。新人交流戦とはいえ1部チームとして負けられない試合に臨んだ。中大は4投手の継投で1失点に抑え、打っては2本の本塁打で効果的に得点。投打がかみ合い勝利した。

 先発は吉岡。普段は高校の先輩である鍬原がつける背番号15を背負っての投球だ。初回から連打を浴び1死一,二塁のピンチを背負うも相手の4番5番を連続三振で切り抜ける。2,3回を三者凡退に抑えたが、最大のピンチは4回。無死から遊撃手の失策と捕逸で三塁に進んだ走者を右中間への適時三塁打で返され、なおも無死三塁。しかしここで踏ん張る。「バットに当てさせないという気持ちで投げた」と最少失点で留め、味方の援護を待った。結局4回1失点(自責点0)の好投でマウンドを降りた。

吉岡 投球

小学生以来の神宮のマウンドが小さく感じたという吉岡

 4回まで小野寺の神宮初安打1本に抑えられていた打線だったが、5回表河合の右越え本塁打で追いつく。高校時代主将4番として春の選抜を制した男がついに目覚めた。「打った瞬間いったと思った」と手応えを語った左の主砲。点を取られた次の回の同点弾だっただけに大きな意味を持つ本塁打となった。

5回神宮での初本塁打を放ちドヤ顔の河合

 5回からは小林奨が登板。いきなり先頭を出し犠打で送られピンチを背負うも、粘りの投球で点を与えなかった。初めての神宮のマウンドを「緊張と興奮で独特な感覚だった」と笑顔で振り返った右腕は、その後も危なげない投球で三回を無失点。最高の神宮デビューを飾った。

小林 投球「土が硬くて投げやすかった」と神宮のマウンドを気に入った小林奨

 同点で迎えた7回表、先頭の5番廣谷が四球で出塁。その後、2死二塁の好機に前の打席で変化球をうまく打っている了海。期待が高まった3球目。打球は左翼スタンドへ。勝ち越しとなる2点本塁打。「神宮での初本塁打は気持ちよかった」と背番号12。強肩が売りの捕手がバットでも結果を残した。今季リーグ戦での捕手争いは必至だろう。

 8回は柳川健大(法2)がマウンドへ。先頭を四球で出すが後続を併殺で打ち取る。9回一死からは持地克哉(商2)が登板。打者2人をいずれも三振で打ち取りゲームセット。4投手の好投が光った試合だった。接戦をものにできたのは自信になる。しかし欲を言えば、打線のつながりでの得点がほしいところだった。今季が最後の4年生が有終の美を飾るためには下級生の力が必要となってくる。リーグ戦開幕までに上級生に割って入る選手は出てくるのか、楽しみだ。

◆コメント 河合 普段出ている自分がチームを引っ張ろうと思った。(ホームランについて)打った感触が良かった。

小野寺 神宮での初ヒットが嬉しかった。リーグ戦に出られるようにしたい。

吉岡 調子自体良くなかったが、最少失点で抑えられてよかった。 

小林奨 神宮という場所で抑えられて本当に嬉しい。もっと投げ込んで体力をつけたい。

了海 投手がしっかり要求したところに投げてくれた。守備を安定させたい。

◆試合結果 ○中大3-1拓大●

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部