硬式野球部

硬式野球部・東都大学野球春季入替戦 対青学大2回戦

2016年06月15日

6月15日 神宮球場

鍬原4安打完封勝利! 1勝1敗で3戦目へ

▲完封勝利を果たした鍬原

                 123 456 789 RHE

●青学大=000 000 000=040

中 大=000 001 11X=360

[青]近藤、河端-山田誠

[中]鍬原ー保坂 本塁打:なし

◆スタメン

1[遊]松田  進(法4=国学院久我山)

2[二]土谷 恵介(法3=前橋育英)

3[左]吉田 叡生(経2=佐野日大)

4[三]小河  諒(法4=桐蔭学園)

5[指]堀内 寛人(商2=県岐阜商)

6[中]大城 幸泰(商2=糸満)

7[一]河合 泰聖(法2=龍谷大平安)

8[右]飯嶌 幹太(商3=宇治山田商)

9[捕]保坂 淳介(商3=佐野日大)

P 鍬原 拓也(法3=北陸)

 昨日、逆転負けを喫し、1部残留へ後がなくなった中大。大事な試合の先発を託されたのは昨日、逆転を許した鍬原。「ボールを低めに集めることができた」と語るように速い直球とキレ味鋭い変化球で、三塁を踏ませない投球で完封勝利。土壇場で勝利を挙げ、勝負は次戦に持ち込まれた。

▲先制の得点をし、ガッツポーズをする飯嶌

 序盤は投手戦に。5回まで中大の先発、鍬原が強力青学大打線を内野安打1本のみに抑えれば、相手先発、近藤も初回の土谷のバント安打1本に抑える。前の試合とはうって変わり、非常に早いテンポで後半戦に入った。  6回裏、先頭の飯嶌が持ち前の足を生かし、内野安打で出塁すると犠打と近藤の暴投が絡み、この試合初めて、三塁へ走者が進む。松田主将が四球でつなぎ、1死一、三塁とチャンスを拡大すると土谷が一塁へ高いバウンドの打球を放つ。素早くスタートを切った飯嶌がヘッドスライディングで本塁へ突っ込み、際どいタイミングだったがセーフの判定に。「三塁コーチからゴロゴーの指示。土谷が叩いてくれたので突っ込んだ」と飯嶌の全力プレーが中大に先制点を与えた。

▲適時打を放った保坂

 続く7回裏、2死二塁のチャンスを作ると、けがから復帰を果たした保坂が左翼へ適時二塁打を放った。保坂にとっての「今季初安打」が貴重な追加点となった。「ピッチャーの負担が大きかったと思う。打線の援護が欲しい中で、チャンスが巡ってきた」と保坂。投手を引っ張る捕手ならではの意識でチャンスをものにした。

▲大城幸はこの2試合3安打3打点の活躍

2点リードの8回、鍬原が最大のピンチを迎える。2死から連打を浴び、一、二塁の場面を作られる。ここで、青学大は二塁走者に代走を送る。緊迫したこの入替戦の雰囲気に浮き足立っている走者を松田主将は見逃さなかった。一瞬の隙をつき、けん制でアウトにし、このピンチをしのぐ。  その裏、土谷がこの試合2本目の安打を放ちチャンスを作ると、大城幸が左翼へダメ押しとなる適時打を放つ。「ストレートに自信のあるピッチャーだと思ったので、ストレートだけを狙って打席に入った」(大城幸)。2試合で3安打3打点と好調を維持している好打者が調子の良さを見せた。

 この入替戦では不調の4年生を下級生がカバーしている。昨日、村川は負け投手となり、今日の試合では、松田主将、小河は無安打。新城はスタメンを外れた。結果がすべての入替戦で、4年生にかかるプレッシャーは計り知れない。土谷は明日に向けて「絶対に2部には落ちたくない。チーム一丸となって勝ちたい」と強い気持ちを語った。2,3年生が活躍を見せ、1勝1敗のタイに持ち込んだ。土壇場での4年生の奮起、それがチームを1部残留へ導く。  

◆コメント 鍬原 (公式戦では)初めての完封。うれしい気持ちが大きい。意地で投げた。今日はインコースを有効的に攻めることができて、そこから投球の幅も増えた。プレッシャーもあったが、今日の勝利は自信になると思う

保坂 入替戦では自分が出る意味か大きくなると考えてた。(鍬原は)もともとピッチャーとしての素質は抜群。プレッシャーや気持ちの面で心配だったが、今日は初回から落ち着いて投げていた。去年からだいぶ成長したと思う。(怪我の原因は)オープン戦でスイングした時に痛みが生じた。終わって痛くて病院に行ってみたら、有鈎骨(ゆうこうこつ)を骨折していた。ずっと野球が出来てなかった。(練習に参加復帰したのは)入替戦の2週間前、復帰した後は思うようにプレーできなくて、思うようにいかなかった。入替戦までに早く復帰できるように練習してきた

土谷 今日は鍬原が頑張って投げていて勝ててよかった。チャンスでは何でもいいから繋げるという気持ちだった。二部には落ちたくない、チーム一丸となって勝ちたい

飯嶌 守り勝つことができた。(6回の打席は)何とか塁に出ようと、気持ちで打った。プレッシャーもあったが、今日は開き直ってプレーした。明日は総力戦になる。自分にできることを全力でやって、絶対に勝つ

大城幸 チームとして意地を見せて勝つと意気込んで臨んだ試合だった。ピッチャーが粘りチャンスをものにする野球ができた。プレッシャーはあるがそれを力にできている。明日も絶対勝つ

◆試合結果

中大3-0青学大● ※1勝1敗

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部