硬式野球部

硬式野球部 東都大学野球春季リーグ戦対亜大3回戦

2015年05月22日

5月21日 神宮球場

二桁安打&得点で快勝 最終戦を勝利で飾る

1勝1敗で迎えた亜大との最終戦は、先発全員が出塁するなど10-4で快勝し、勝ち点4の暫定2位で春季リーグ戦を終えた。今日の試合は、次世代を担う若手選手が神宮の舞台で躍動する試合となった。

▲大学初先発となった伊藤

最終戦の先発を任されたのは、1年生ながら高校時代には最速144㎞/hを記録した直球が武器の伊藤優輔(文1)。都立小山台高出身の期待の右腕は、立ち上がりから制球に苦労するが自己最速となる146㎞/hの直球やスライダーを投げ分け、3回4安打4四球1失点で降板。試合後、伊藤は「初球からストライクを取れず、カウントを苦しくして打たれたのは良くなかった」と反省した。  

援護したい打線は3回1死から保坂淳介(商2)が四球で出塁し、神里和毅主将(法4)と吉田叡生(経1)の連打で1死満塁とすると、泉澤諒太(商4)が中堅深くへ犠飛を打ち先制する。さらに、一塁、二塁走者がそれぞれ進塁し、小川拓真(商4)の死球を挟んで佐藤匠(文4)が2点適時打を放ち2者が生還。惜しくも小川が三塁でアウトとなってしまうが、今季チームが取り組んできた走塁意識が追加点を生む。4回は先頭の小河諒(法3)の二塁打をきっかけに4連打、1死満塁から泉澤の押し出し四球など打者11人の猛攻で5点を挙げ、序盤でリードを7点に広げる。

▲4回、大学初適時打となる左前適時打を打つ飯嶌幹太(商2)

4回からは在原一稀(商3)が投げる。しかし、いきなり先頭打者の6番に死球を与え、安打と犠打で1死二、三塁とピンチを迎え、9番に適時二塁打を打たれ2点を失う。5回にも失点し、2回3失点となった在原は「全然だめで話にならない」と厳しい口調で振り返った。6回からは畦地郷資(商4)が登板。畦地はテンポ良く2回を18球、無失点で抑え、うれしい大学初勝利を挙げた。すると打線も7回に1死から保坂の四球の出塁、また途中出場の新城拓(文3)の中前打に相手中堅手の失策が絡み2死二、三塁とチャンスを作る。ここで泉澤が今日4打点目となる2点適時打を打ち、二桁得点とする。

▲大学初登板を果たした鳥養直生(商2)

 8回は鳥養が大学初登板。先頭の5番を四球で出すが、最速144㎞/hの直球を主体に、3つのアウト全てを三振で奪う好投を見せ1回無失点。初登板ながら堂々とした投球を見せた。9回は鍬原拓也(法2)が登場。自己最速を2㎞更新する149㎞/hを計測し、変化球でストライクを取る投球で1回を無失点に抑え、試合終了。10-4で快勝し、このカードを2勝1敗で勝ち越して勝ち点4とした。通算成績は8勝3敗と優勝は逃したものの暫定2位につけ、リーグ戦を終えた。  「優勝出来なかったのは、実力がなかったということ」と小川。それでも先発2本柱である山手幹(商4)、村川翔太(商3)が計7勝を挙げるなど、リーグ戦を通じ先発陣が安定し、また全試合4番として出場した小川が9打点、全試合先発出場した泉澤が13打点と投打が噛み合った。さらに、前述の二人と3本塁打を放った松田進(法3)や1本塁打の新城が打率3割を達成した。「選手一人一人が少しずつ力がついているのだと思う」と秋田監督が語るように、下級生の頃から出てきた選手が徐々にレベルアップしてきた。専大の優勝を目の前で見せられた悔しさを胸に、秋季リーグ戦は11年ぶり、通算25回目の優勝を狙う。

◆試合結果

中大=003500200=10

亜大=001210000=4

◆コメント

秋田監督

勝って終われて良かった。昨日今日勝ったことは秋につながると思う。ただ優勝するにはもっと頑張らなければいけない。個人のレベルアップが必要

神里主将

最後勝てたので良かった。今季は中堅手だったが、違和感はなかった

畦地

なかなか登板できない悔しさもあった。1勝できて大きい。秋は主軸になれるように、しっかり投げられるようにしたい

泉澤

オフにやってきたことが(試合で)できたシーズン。その分課題が出て、夏、秋に向けてやらなければいけないことが見つかったいいシーズン。みんな(2位には)喜んでいないと思うので、来季は優勝できるように頑張りたい

小川

チャンスで何とか打てたというのは良かった。もう一回個人もチームも見つめなおしてしっかり課題を克服して秋に挑みたい

佐藤

専大の優勝を見て、前も亜大の優勝を見たが、最高学年になって悔しさがより大きくなった。その気持ちを練習にぶつけて、来季に臨みたい

山手

序盤は結果が出たが、後半は打たれてしまい悔いが残った。チームとして秋は絶対優勝を目指す。個人としては5勝を目標に頑張る

在原

優勝できるほどの力があるということは証明されたので、ここというときに勝てる試合を勝てればいけると思う。自分もそれに貢献していきたい

小河

自分の調子の波が激しかった。全勝する気持ちで優勝を目指す

新城

実力以上の結果が出せたと思う。個人として目標の3割が達成できた。優勝に向け何が必要なのか考えていきたい。もう一度、打撃、守備の両面で基本を練習していきたい

冨岡央玖斗(文3)

チームとして勝てて良かったが、自分は出られず悔しい気持ちはある。秋はまた開幕戦から出られるように頑張りたい

松田

オープン戦は打てなかったが、リーグ戦でしっかり打てる形になったので自信になった。秋は春のあともう少しの差を突き詰めていきたい

村川

先発からリリーフまで色々やらせてもらっていい経験になった。4勝よりチームが優勝出来なかったのが悔しい。秋はもう一度体作りからやっていい状態で秋を迎えたい(亜大2回戦後のコメント)

山田直(文3)

優勝が目標だった中で勝ちきれなかったことが、次の秋に向けての課題。負けたら優勝がなくなる試合で結果が出せないのは精神面(の問題)なので、休み明けの練習からその溝を埋められるようにやっていきたい

鍬原

2ストライクを取ってからの投球を練習したい。春は去年と違って優勝争いができたので、秋も今度は専大に勝って優勝したい

飯嶌

チームの雰囲気が全体的に良かった。スタメンを取る気持ちで出場機会を増やせるように頑張りたい

鳥養

少しだけ緊張していたが、自分の持ち味を出せたと思う。自分の持ち味は変化球でストライクを入れていくこと。秋に投げられていないので、勝ち数もだが自分らしさのある投球でチームに貢献できるようにしたい

花城凪都(商2)

3試合投げたのはいい経験になった。あとは結果を出すことだけ。秋は自分がチームに貢献できるような投球をしたい

保坂

今まで考えていたことがプレーに出来なかったことが結構あった。1回リーグ戦を経験したことにより次のリーグ戦で落ち着いて、自分が思うようにできていけばもっと結果は良くなる。秋は4年生を気持ちよく引退させてあげたい

伊藤

秋はリリーフの仕事をしっかりできるように、ピンチで投げさせてもらえるようにがんばりたい。

吉田

人より練習して、レギュラーの人たちがケガで出られなくなったときに2番手としていつでも出られるようにしたい。春はあと一歩という形になった。秋は自分も含め、もっと向上心を持って練習して優勝したい

写真・記事:「中大スポーツ」新聞部