硬式野球部
硬式野球部 東都大学野球春季リーグ戦対亜大2回戦
2015年05月22日
5月20日 神宮球場
目の前で優勝消えるも村川がチームトップの4勝目
第1試合で専大が勝利して優勝が決定したため、試合前に優勝がなくなった中大。それでも「せっかくここまでやってきたのだから、いい加減なことはできない。絶対に勝つつもりで投げた」という先発の村川翔太(商3)が完投し、6-4で勝利した。このカードの対戦成績を1勝1敗とし、3回戦に持ち込んだ。
▲6回、犠打を処理する村川
初回をリズム良く三者凡退に抑えた村川だったが「調子は良くなかった」と2回は四球と安打で無死一、二塁のピンチを迎える。2死後に死球で満塁となるが、ここは三振を奪って切り抜けた。3回は二塁打の走者を犠打で送られ、1死三塁。亜大の3番・藤岡の打球は左翼を襲うが、左翼手の山田直(文3)が好捕し、この回を犠飛による1失点に留めた。続く4回も安打と犠打で1死二塁とされると、2死後に適時打を浴び2点目を失う。秋田監督は試合後「初球(ストライクを)取りに行って打たれている。そのところだけ」とあえて厳しく指摘した。
3回まで佐藤匠(文4)の二塁打1本に抑えられていた打線は、4回裏に反撃に出る。新城拓(文3)が四球で出塁すると、この試合3番に入った泉澤涼太(商4)の適時二塁打で新城が一気に生還。まずは1点を返す。4番の小川拓真(商4)も適時二塁打で続き、すぐさま同点に追いついた。5番の佐藤は2球で追い込まれるが「追い込まれたので狙い球はなかった」と3球目を左前へ弾き返す。打球を処理した左翼手が三塁へ送球するが、これが悪送球となり、失策の間に小川が勝ち越しのホームを踏んだ。5回は二塁打の神里和毅主将(法4)を「1点が欲しかった」(秋田監督)と犠打で送り、1死三塁とする。そして泉澤の中堅への犠飛で狙い通りに1点を追加した。
▲4回の適時二塁打、5回の犠飛と2打点の泉澤
逆転してもらった村川だが、6回も先頭打者に二塁打を許し、犠打で1死三塁のピンチを招く。ここで相手打者が適時犠打の構えから見送った投球を捕手の保坂淳介(商2)が捕逸し、1点を失った。
その裏、2死から松田進(法4)がストレートの四球で出塁すると、山田直が安打でつなぎ2死一、二塁で9番の保坂に打席が回る。3ボール1ストライクとなり「相手も四球を出して1番打者に回したくないと思っているだろうと思ったので、直球に絞った」。4球目を右中間に打ち返し、適時三塁打で2者を迎え入れた。
▲6回、適時三塁打を放つ保坂
7、8回を初回以来の三者凡退に仕留めた村川は「完投は意識していた」と9回のマウンドへ上がる。先頭打者を歩かせると、次打者の三振の間に盗塁され1死二塁。続く打者に適時打を打たれ1点を返されたが後続を断ち、今季3度目の完投勝利でチーム最多、そしてリーグ最多タイの4勝目を手にした。
これで亜大との今カードは1勝1敗。明日は勝ち点4を懸けた今季最終戦になる。「最後なので思い切ってやりたい」(神里主将)。勝って今季を締めくくりたい。
◆コメント
秋田監督
村川は悪いなりによく投げた。完投はまた彼の力になる。泉澤は3番にして正解だった。明日できれば勝ちたいですね
神里主将
自分たちも優勝できるチャンスがあったので悔しい。リーグ戦の入り、やるぞという気持ちが足りなかった
佐藤
打順は考えなかった。ただ3、4番は調子がいいので、自分も負けじとつなぐ意識を持って打席に臨んだ。最終戦は勝って秋へ向けていいイメージで終わりたい
泉澤
目の前で専大が優勝したが、選手で集まって1年間が終わったわけじゃない、秋につなげるために連勝で終えよう、と話した。その結果勝利できたと思う。自分の調子は気にならない。配球の読み方とかが外れていただけなので、変わりはない。今日は初球から振れたり、いい待ち方ができた。明日勝って終えたい
小川
秋に向けて、負けて終わるより勝って気持ちよく次のシーズンに挑みたいと思ったので勝ててほっとした。1打席1打席集中することを心がけているので、普段通りに打てた。明日は今までやってきたことを最後まで雑にならないようにやりたい
村川
調子は良くなかったが、何とかリズムを作ってピンチで抑えれるように頑張った。スライダーを中心に組み立てた。先発からリリーフまでいろいろやらせてもらっていい経験になった。4勝はもちろんうれしいが、それよりもチームが優勝できなかったことが悔しい
保坂
いつもに比べて村川さんは本調子ではなかったが、いい部分を最大限引き出せるように意識してリードした。最終戦は雰囲気良く秋につながるように選手全員で勝っていきたい
◆試合結果
亜大 001101001=4
中大 00031200×=6
写真・記事:「中大スポーツ」新聞部