硬式野球部

硬式野球部 東都大学野球春季リーグ戦対亜大1回戦

2015年05月21日

5月19日 神宮球場

亜大に痛い敗戦 連勝が6で止まる

▲試合終了後、観客にあいさつをする選手たち

前日の夜からの雨が止んだ神宮球場で、中大と亜大の1回戦が行われた。この週、首位の中大が連勝、同じく首位の専大が拓大とのカードで1敗すると、中大の優勝が決定する。中大は先行するも後半、投手陣が踏ん張れず、3-5で敗戦。2004年秋季以来のリーグ戦優勝に暗雲が立ち込めた。

優勝のために勝利したい中大は1回表、2番・新城拓(文3)が相手先発、諏訪の初球、スライダーをとらえ、今季初となる右翼本塁打を放ち、先制する。先制した中大の先発は山手幹(商4)。ここまでリーグ戦3勝を挙げている勝ち頭だ。山手はいきなり2死一、三塁のピンチを招く。しかし5番の遠藤を空振り三振に抑え、得点を許さない。

▲3回表、今季初本塁打を放つ神里和毅主将(法4)

リードを広げたい中大は3回表、1死後保坂淳介(商2)が左前打を放ち、出塁する。続く神里主将が初球を完璧にとらえ、こちらも今季初となる右翼席中段に飛び込む2点本塁打を放つ。あまり調子は上がっていなかったが「遅いと言われていたのでタイミングを早くした。体が勝手に反応した」と打った感想を述べた。援護を得た山手だが、その裏、亜大打線につかまる。2死二塁のピンチを招くと続く4番正随から3連続で適時打を打たれ、同点に追いつかれる。山手は4回まで投げ、7安打3失点と先発の役目を果たすことができない。

2番手で登板したのは花城凪都(商2)。5回は3人で抑えるも、6回、先頭打者を死球で出塁させてしまう。続く打者に犠打で送られ、1死二塁となると1番板山に右越適時三塁打を打たれ、勝ち越しを許す。花城は死球で走者を出した場面を「内角を狙った。失点につながってしまったのは自分の甘さだった」と振り返った。2死三塁になり、花城はここで降板。続いて村川翔太(商3)がマウンドに上がる。後続を抑えたいところだったが、3番藤岡に四球を与えると、4番正随にこの日2本目となる適時二塁打を打たれ、リードを広げられる。追いつきたい中大だったが、亜大の2番手、石塚に抑えられ、4回から6回まで走者を一人も出せない。

▲2回を無失点に抑えた鍬原拓也(法2)

7回から4番手で鍬原が登板。「気楽に。打たれてもいいやというくらいの気持ち」と8回までの2回を無失点に抑え、打線の援護を待つ。逆転したい中大は9回、先頭打者の小川拓真(商4)が中越二塁打を放ち、出塁する。続く泉澤涼太(商4)が左前打で繋ぎ、無死一、三塁と本塁打が出れば逆転の絶好機を作る。ここで本塁打ランキング1位タイの松田進(法3)が打席に立つ。しかし浅い左飛に倒れ、得点できない。最後は佐藤匠(文4)がいい当たりを放つも、4-6-3の併殺打に倒れ、万事休す。今週での中大の優勝の可能性はなくなった。

「残念でした。3点先行したけど、山手がもう一つ踏ん張りきれなかった」と秋田監督。先週の駒大1回戦では逆転されるも再逆転で勝利を挙げた。この試合も最終回に大きなチャンスを作り、逆転まであと一歩だった。この日の第2試合で専大が勝ち、優勝に王手をかけたが、まだ中大にも優勝の可能性はある。「明日、明後日勝たないと優勝はない。明日は切り替えていく」(山手)。エースを含め、チーム全員が諦めていない。優勝へ勝利するのみだ。

◆コメント

秋田監督

神里も本塁打を打ったし、よし、行けるぞと思った。向こうが強かったというより、上手だった。負けたのはしょうがない。悔いはない。

神里主将

負けられない状況だったが負けてしまい、残り2つ勝つしかない。打てたのは良かったがチームは負けてしまったので、次もしっかり打てるようにしたい

山手

調子自体は良かった。初回からずっと安打を打たれていた。ある程度研究されている。でも、その中で抑えないといけない。2戦目以降、先発のチャンスがあれば今日よりもいい投球をして、優勝に望みをつなげたい

花城

6回は点を取られてはいけない場面だったが、失投など自分の甘さが出てしまった。今日の投球は悪かったので、次は全部抑えるつもりで全力でいこうと思う

鍬原

球持ちが良くなった。後はスライダーでストライクが取れたので、相手も真っすぐだけじゃないと思ってくれて三振が取れたと思う

新城

継投を見てもわかるが、第1戦を本気で取りに行った。(石塚は)思っていたより直球に力があって、変化球とのコンビネーションでやられてしまった。まだわからないので、あきらめずにやるしかない

◆試合結果

中大 102 000 000=3

亜大 003 002 00X=5

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部