硬式野球部
硬式野球部・東都大学野球春季リーグ戦対専大1回戦
2015年04月13日
4月9日 神宮球場
延長12回サヨナラ負け 山手粘投も初戦飾れず
雨天による2日連続の中止の後、ようやく今季初戦を迎えた中大。エースの山手幹(商4)が延長11回0/3を無失点に抑える粘りの投球を見せたが、打線が好機を生かせなかった。延長12回裏に2番手・鍬原拓也(法2)が暴投で決勝点を献上し、初戦を0-1×のサヨナラで落とした。
先発は3季連続で開幕投手に指名された右腕の山手。立ち上がりは高めに外れるボール球が目立った。1回裏に2死から四球を与えたが、ここは相手4番を見逃しの三振に抑える。一方の打線は相手先発の大野享に苦しみ、4回までパーフェクトに抑えられてしまう。最初の好機は5回。1死から神里和毅主将(法4)がチーム初安打となる左前打を放つと、盗塁と四球で2死一、二塁とする。ここで松田進(法3)が放ったライナー性の打球は中堅に抜けるかと思われたが、相手投手が差し出したグラブに収まり、投直となって先制はならなかった。
山手は3回と5回にも安打で走者を出したが、冨岡央玖斗(文3)の盗塁阻止などもあり二塁を踏ませない好投を続けていた。しかし6回、2死を取った後、突如2者連続でストレートの四球を与え、初めて得点圏に走者を背負ってしまう。相手4番を迎えたが、ここは冷静に初球で一ゴロに打ち取り、ピンチをしのいだ。
直後の7回表、中大は3番・小川拓真(商4)が安打で出塁すると、4番・小河諒(法3)が犠打で送る。神里主将は四球を選び、1死一、二塁としたが、続く佐藤匠(文4)は中飛、泉澤涼太(商4)は三振で得点はならなかった。その後8回と9回にも走者を出したが、8回は冨岡の犠打が併殺となり好機を逸し、9回は二塁打を放った小川の代走として出場した菊池啓太郎(商2)がけん制死するなどミスが相次ぎ、試合は延長戦に突入した。
延長に入り山手は「(9回の菊池のミスで)流れが変わりそうだと感じた。エースである自分が流れを相手に傾けないようにとギアを上げた」。9回を投げ切ったところですでに110球を超えていたが、10回、11回も無失点に抑える。しかし中大はその後、出塁したのは安打の新城拓(文3)のみで、好機すら作れない。そして12回裏、山手は安打と死球で無死一、二塁としたところで、右腕の鍬原に交代した。ここまで無失点の好投を見せた山手には、観客席から拍手が送られた。
このピンチでマウンドに上がった鍬原は「練習から走者を背負った場面は想定していたが、開幕戦の延長戦で緊張した」と制球が定まらない。いきなりストレートの四球で無死満塁とピンチを広げると、次打者への投球が暴投となり、サヨナラ負けを喫した。
投打がかみ合わず、黒星スタートとなった中大。神里主将は「自分たちの気持ちの弱さ」と敗因を話した。1部復帰で勢いに乗る専大に気持ちで負けず、次こそ今季初勝利を目指す。
◆コメント
秋田監督 山手はよく踏ん張った。球に力があるので鍬原にしたが、ストライクが入らなかった
神里主将 好機であと一本が出なかった。ずっと0に抑えてくれていたのに打線が点を取れず、山手には申し訳ないことをした。まだ始まったばかりなので次勝てば問題ない
山手 (開幕投手は)すでに2回経験していたので、そんなに緊張はせず臨めた。相手より先に点を取られたくないという気持ちだった。(12回降板したときは)全員野球なので、他の投手を信じて後を頼んだ。確かに鍬原が点を取られたけど、苦しい場面を渡してしまったのは自分の責任。非常に悔しい
小川 (相手先発の大野は)コントロールがよかった。追い込まれる前になんとかしないといけなかった。負けたのは仕方ないので、明日以降勝つしかない
冨岡 (初スタメンで)最初は緊張した。肩に関しては期待されているので、盗塁は100%近い確率で阻止していきたい
鍬原 抑えてやろうと思ったが、緊張で空回りしてしまった。また登板機会があれば、今日以上の投球をして見返したい
◆試合結果 中大000 000 000 000=0 専大000 000 000 001×=1×
次の試合は東都大学野球春季リーグ戦対専大2回戦(4月10日13:00~ 神宮球場)です!