硬式野球部

硬式野球部 東都大学野球秋季リーグ戦対青学大2回戦

2014年10月18日

9回に勝ち越され敗戦、1勝1敗に
優勝の条件は3連勝のみ
10月17日 神宮球場

先発の山手幹(商3)

 1回戦は島袋洋奨主将(商4)が約1年ぶりの白星を挙げ、中大が先勝した。このままの流れで連勝し優勝へ大きく前進したかったが、2回戦は接戦を落とした。先発の山手幹(商3)は6回1/3を2失点と粘ったが、打線がリードを奪えず、9回に2番手の村川翔太(商2)が青学大に勝ち越しを許してしまった。2-5で敗れ、勝ち点の行方は3回戦に持ち越された。


 先発の山手は立ち上がりを攻められる。1回1死から3連打で1点を失うと、3回にも1死一、二塁から適時打を浴び、0-2とリードを広げられる。
 打線は1回裏に神里和毅(法3)が四球で出塁するが、盗塁失敗で得点には結びつかなかった。2回は三者凡退に抑えられるが、3回に先頭の山田直(文2)がチーム初安打を放つ。犠打などで2死二塁から新城拓(文2)が安打を打ち、2死一、三塁と好機が広がる。続く福田将儀(商4)は相手捕手の打撃妨害で出塁し、2死満塁と一気に同点の好機を迎える。ここで神里が2打席連続の四球を選び、押し出しで1点を返した。しかし後続の羽山弘起(商4)は遊ゴロに倒れ、同点には追いつけなかった。

 山手は4回表、1死から右中間に三塁打を打たれピンチを招くが、次打者の初球でスクイズを防ぎ、冷静にこのピンチを脱した。5回表は相手打線が1番からの好打順だったが、この試合初めての三者凡退に抑えた。
 同点に追いつきたい攻撃陣は、4回裏に2死四球で1死一、二塁とするが、後続が倒れて得点はならなかった。5回裏はこちらも1番からの攻撃。簡単に2死を取られてしまうが、ここから神里、羽山が連打で一、二塁とする。この好機に金子大喜(文4)が適時打を放ち、ついに同点に追いついた。金子は一塁の塁上で大きくガッツポーズし、ベンチも一体となって盛り上がりを見せた。なおも2死一、三塁の好機だったが、小河諒(法2)は三塁ゴロに倒れ逆転とはならなかった。
 

5回、同点適時打を放つ金子大喜(文4)

 同点にしてもらった山手は6回表、内野安打と犠打で1死二塁とピンチを招くが、見逃し三振と三塁手・小河のファインプレーで乗り切った。7回もマウンドに上がったが、2本の安打と四球で1死満塁とされたところで降板。「調子が悪いなりにも試合を作れた」と最低限の仕事は果たした。次打者が左の吉田(青学大)という場面だったため、2番手として左腕の村川がマウンドを引き継ぐ。村川は「ここを抑えれば流れが来る」という思い通りに一直併殺に仕留めた。
 7回裏の中大は、2死から羽山が二塁打を打ち、前の打席で同点適時打を放った金子に回る。しかしここは遊ゴロに打ち取られた。

 8回は共に三者凡退で、9回に突入する。9回表、村川は先頭打者に四球を与えてしまうと、そこから安打と盗塁で1死二、三塁とされる。内野は前進守備を敷くが、次打者の打球はその前進した二塁手・新城の右を抜け、勝ち越しの2点適時打となってしまった。その後も死球と暴投でさらに1点を奪われ、中大は3点を追いかける展開となった。後がない9回裏は2死から福田が四球を選ぶが、最後は神里が見逃し三振に倒れ、試合終了。結局同点には追いついたものの、先に勝ち越しを許して敗れてしまった。


 現在優勝の可能性が残っているのは、中大と駒大の2校。この日の第一試合で駒大が勝利し勝ち点を獲得したため、中大が優勝する条件は、残っている駒大3回戦、青学大3回戦の両方に勝利し、さらにその場合に行われる駒大とのプレーオフに勝利した場合のみとなった。「戦国東都」の頂点を手にするためには、もう1試合も負けは許されない。



◆コメント

秋田監督
やはり四球から。しょうがない。同点にして、逆転できなかったのが痛かった。山手も悪いなりに頑張ったが、うちが後手後手だった。

島袋主将
ここでもう一度全員が優勝に向けて意識してやっていく必要がある。その気持ちを再確認して試合に入りたい。

山手
先制点は与えてしまったが、苦しい場面も何とか耐えた。もう優勝するためには一敗もできない。先発かどうかはわからないが、自分に与えられた仕事をしっかりやりたい。

村川
左からだったので自分が行った。(来週へ)切り替える。疲れをためないようにして万全の状態で臨みたい。


◆試合結果
青101000003=5
中001010000=2


写真・記事:「中大スポーツ」新聞部