硬式野球部

硬式野球部 東都大学野球秋季リーグ戦対拓大3回戦

2014年10月03日

10月2日 神宮球場
島袋好投も追い上げならず 今季初めて勝ち点を落とす

3回を無失点に抑えた島袋洋奨主将(商4)

 1勝1敗で迎えた対拓大3回戦。初回に先制を許したものの、3回に小河諒(法2)の2点適時打で逆転に成功する。その後山田直(文2)の適時打で一時4対2とするも、中盤に先発の山手幹(商3)と2番手の石垣永悟(商4)が失点し逆転されてしまう。7回からは島袋洋奨主将(商4)が登板し3回を無失点に抑えるも、打線の追撃があと一歩及ばず、5対6で敗れ今季初めて勝ち点を落とした。

 中大先発は前々日の拓大1回戦でも先発した右腕・山手。山手は初回に安打と四球で走者を置くと、二死後に痛打を浴び2点の先制を許してしまう。しかしその後は立ち直り、2、3回を三者凡退に抑え序盤の失点を2に留めた。

 2点を追いかける打線は初回三者凡退に終わるが、二回に先頭・羽山弘起(商4)の右翼線への二塁打で好機をつくると、1死後に6番・小河が中前に適時打を放ち1点を返した。
 そして3回、福田将儀(商4)と神里和毅(法3)の安打と四球で2死満塁とすると、再び小河が中前に適時打を放ち走者2人が生還。小河が放った2本の適時打で3得点、流れを引き戻し逆転に成功した。なおもチャンスは続き2死一、三塁で7番・山田が右翼に適時打を放ち1点を追加、4対2とした。

 援護をもらった山手だが、4回に連打で無死一、三塁とすると、併殺の間に1点を失い1点差に詰め寄られてしまう。

3安打3打点と気を吐いた小河諒(法2)

 その裏の攻撃、2本の安打と盗塁でつくった1死一、三塁のチャンスの場面で打席には拓大カード好調の神里。神里が放った内野安打の間に三塁走者が生還し再び点差を2に戻した。

 5対3で迎えた中盤の5回、山手は安打と四球などで2死一、三塁のピンチを背負うと、相手4番に適時打を浴び降板。2番手として登板した石垣が2死一、二塁のピンチを中飛で断ち追撃を振り切った。
 しかしその後は拓大打線の反撃に苦しみ、6回に2本の内野安打で二、三塁に走者を背負うと、2死後に相手9番から2点適時打を浴び逆転されてしまう。

 打線は4回以降、拓大・佃を打ちあぐね、7回まで走者を出すことができない。

 流れを取り戻したい中大は7回、エースの島袋主将をマウンドに送る。島袋主将は変化球を織り交ぜた投球でこの回を被安打1無失点で切り抜けると、8回には最速148キロの直球で三者三振に仕留めた。9回には3死四球で塁を埋めるも後続を断ち、終盤の3回を無失点に抑えた。

 島袋主将の好投に応えたい打線は8、9回共に得点圏に走者を進めるも、あと一本が出ず。6対5で今季初の連敗を喫し、勝ち点を落とした。

 この敗戦で優勝争いにおいて厳しい立場へと追い込まれた中大。しかし残り2カードの勝ち点の行方次第では優勝の可能性は十分にある。混沌を極める今季の「戦国東都」の覇権を取るためには「残り全ての試合に勝つしかない」(小河)。


◆コメント

秋田監督
(終盤は)あと一本が出なかった。痛い一敗と言えば痛い一敗。しかしまだわからない

島袋主将
イメージ通りのボールは投げられるようになってきた。(リーグ戦最後まで)思いきってやりたいです

小河
打順が落ちて気負わず打てたと思う。残り試合まだあるので、全ての試合に勝つしかない。

東隆志(法4)
島袋はいい状態に戻っている。(敗戦については)引きずらないで切り替えることが大切。まだ優勝もあるのであきらめない

◆最終結果
拓=200112000=6
中=013100000=5

写真・記事:「中大スポーツ」新聞部