硬式野球部

硬式野球部 東都大学野球秋季リーグ戦対国学大3回戦

2014年09月16日

9月12日 神宮球場

自身初となるリーグ戦での完投勝利を挙げた山手幹(商3)

~1勝1分で迎えた国学大3回戦。試合は1点を争う緊迫した展開となり、1回戦に続く延長戦に。延長10回に羽山弘起(商4)の左越え2点適時二塁打などで3点を勝ち越し、試合を決めた。先発した山手幹(商3)が最後まで投げ抜き、自身初のリーグ戦完投勝利。7-4で勝利した中大は勝ち点を2に伸ばし、暫定首位に浮上した。

主導権を握りたい中大は、初回に幸先よく先制する。1死から福田将儀(商4)が内野安打で出塁すると、すかさず盗塁を決めチャンスを作る。四球や相手の失策などで2死満塁とすると、6番羽山が追い込まれながらも5球目を中前にはじき返し2点を奪う。

しかし先発山手が相手打線に捕まる。初回わずか3球で1点を失うと、安打と四球でなおも1死満塁。ここで内野ゴロの間に同点を許す。さらに2回にも連打で1点を勝ち越される。

3回以降は両投手ともにテンポよく投げ込み、得点を許さない。国学大1点リードのまま緊迫した投手戦が続く中、先に得点を奪ったのは中大だった。6回、先頭打者の小河諒(法2)が左前安打で出塁すると、「思い切って打ちにいった」と金子大喜(文4)が初球を振り抜き逆転の2点本塁打を放つ。犠打を使わない強行策が功を奏し、4-3とする。追加点が欲しい中大は7回にも2死二、三塁の好機を作るが、あと一本が出ず無得点に終わる。

中盤以降好投を続けた山手であったが、7回に1死三塁から、投手強襲の内野安打を打たれ同点に追いつかれる。なおもピンチを背負ったが、ここは二ゴロで切り抜ける。

10回に勝ち越しの適時二塁打を放った羽山弘起(商4)

~その後両チームともにあと一本が出ず、試合は延長戦へ。10回、先頭の神里和毅(法3)が変化球に喰らいつき安打を放つと、小河も安打で続き好機を広げる。四球を挟み無死満塁とすると、打席には羽山。2球目のインコース真っすぐを力強く振り抜いた打球は左翼手の頭上を越える勝ち越しの二塁打となった。1死後、東隆二(商4)も適時打を放ちこの回3点を勝ち越した。

その裏のマウンドにも山手が上がる。球数はすでに150球を超えていたが、「疲れはなかった」。三者凡退に抑え、自身初の完投でチームに勝ち点をもたらした。

これで今春王者の亜大に続き、2位の国学大からも勝ち点を奪った。「まず(入れ替え戦回避の)勝ち点2と思っていた。(上位から)2つ取れたので上を狙っていく」(羽山)。選手はさらなる先を見据えていた。

◆選手コメント
秋田監督
金子は初球を捉えてナイスバッティングだった。10回は羽山の後、東も続いたのが良かった。山手も後半になるにつれて良くなった。

島袋洋奨主将(商4)
底力というか、チームの力が出せた。対戦チームから(一つ一つ)勝ち点を取るという姿勢を変えずにやっていく。

山手
監督に代わるかと言われたが、行きますと言った。終盤になるにつれて力みなく投げられたし、疲労はなかった。

羽山
みんなが打ってつないでいこうと割り切ってできている。このつながりが続いていけば。

金子
(本塁打は)入るかは微妙だったが芯に当たっていたので手応えはあった。初球のストライクを狙って打てた。


山手は立ち上がり力んでいたが後半よくなった。打撃が良く、少しの点差なら取り返せるという雰囲気ができている。

小河
体が開かないように、逆方向を意識して打っている。夏のオープン戦で勝ち癖を付けられたのが大きい。

◆試合結果
中  大 2000020003=7
国学大 2100001000=4