硬式野球部

硬式野球部 東都大学野球春季リーグ戦対駒大2回戦

2014年05月22日

流れを保てず、連敗でまたも勝ち点を落とす

先発した山手

 5位以下が確定している中大。勝って残留の可能性を少しでも大きくしたかったが、これまでの悪い流れを断ち切ることはできなかった。先制するも四球や失策が絡んで1-5と逆転負けし、最終カードも勝ち点を落とした。23日の試合に青学大が勝利すると中大の最下位が確定。青学大が敗れた場合は両校の勝ち点と勝率が並ぶため、プレーオフの試合が行われる。


 雨天中止を挟んで行われた駒大2回戦。1回戦に敗戦している中大は、先発マウンドを山手幹(商3)に託した。山手は初回を三者凡退に抑えると、その裏の攻撃で好機を迎える。1死から死球と安打で一、二塁の場面で、打席には今季初めて4番に入った小河諒(法2)。しかし三振に倒れると、続く金子大喜(文4)も二ゴロで得点とはならなかった。

 その後両校無得点のまま試合は進み、3回表を終了した時点で雷雨のため約30分ほど試合が中断した。再開直後の攻撃は9番の新城拓(文2)から始まった。4球目を振り抜くと、快音を残した打球は右翼席へ飛び込む先制本塁打。「リーグ戦、オープン戦含めて大学初」(新城)という一発で流れを掴んだかに見えたが、後が続かず3回の攻撃を終える。

 援護をもらった山手だったが、4回表に内野安打で無死の走者を許すと次打者の犠打を自らが失策してしまう。さらに犠打で送られ、1死二、三塁のピンチを迎えると駒大の福山亮主将に同点の右犠飛を許した。

先制の大学初本塁打を放つ新城

 追いつかれた打線はその裏に4番小河の二塁打から好機を作るが、連続三振に抑えられ勝ち越すことができない。反対に5回表、安打と犠打で1死二塁から駒大の1番江越に四球を与えたところで山手は降板。代わって在原一稀(商2)がマウンドに上がったが2番砂川の犠打を一塁へ悪送球し、ボールが外野を転々とする間に勝ち越されてしまった。そこから3連打を浴び、在原は3失点。石垣永悟(商4)が救援して左飛と二ゴロに抑えたが、3点を追いかける展開となってしまった。

 駒大先発の片山の前に安打で走者は出すものの、犠打失敗や盗塁失敗などでリズムを悪くしてしまい、得点に結びつかない。そんな中、粘りの投球を見せていた石垣が9回表に決定的な5点目を失ってしまい、その裏の攻撃も三者凡退に抑えられて敗戦となってしまった。

 
 23日の青学大の結果によるためまだ順位は確定していないが、どちらにしろまだ試合は続く。今春は開幕カードで亜大から3年ぶりの勝利を挙げ、続く国学大のカードも連勝で勝ち点を奪うなど出だしは好調だった。しかしその後3カードは全敗で勝ち点を落とし、連敗は6まで伸びてしまっている。来季も神宮球場で戦う権利を守るため、チームの立て直しが急がれる。


◆コメント

秋田監督
軸の投手がいなかった。取れるときに点が入らなかったのが大きい。4年生は後輩のために一部に残るんだという気持ちでやってほしい。

島袋主将
もう一度整理して、一段ずつ段階を踏んで調整していきたい。

福田
中断のときは集中力を切らさないように意識した。立ち上がりが良かったのでそのまま行きたかったが、いつも通り四球から失点して悪い流れになってしまった。


好機で一本が出なかった。投手はプレッシャーから力みがあった。プレーオフでも入替戦でも変わりはない。まだ全てが終わったわけではない。

山手
初戦を落としたプレッシャーであまり腕が振れなかったが、悪いなりの投球ができた。雨は気になったが、集中を切らさないようにした。試合は作れるようになったが、チームを勝たせることはできなかった。

新城
(本塁打)打ったのは真っ直ぐでした。個人的な打撃の調子は良いのでその結果だと思う。


◆試合結果
駒=000130001=5
中=001000000=1

写真・記事:「中大スポーツ」新聞部