硬式庭球部
硬式庭球部・関東学生テニストーナメント大会6日目
2016年05月09日
5月7日 有明テニスの森公園
大和田ベスト4で散るも、見せた3年目の成長
男子シングルス準決勝に臨んだ大和田秀俊(法3)は、慶大の2番手エース逸崎にストレート負けを喫した。惜しくも決勝進出とはならなかったが、3回目の春関で確かな成長を見せた。
▲力強いバックハンドを放つ大和田
初タイトルに王手をかけることはできなかった。第1セットを落とし、4-4で迎えた第2セットの第9ゲーム。ジュースにもつれ込む粘り合いを制したのは逸崎だった。「(第9ゲームを)取れそうなポイントはあった。悔しい。第2セット目は取れたと思うので…」。勝負所をものにした逸崎は、その後の第10ゲームをブレイク。2-6、4-6、セットカウント0-2で敗れた。
強烈なサーブを誇る逸崎に対し、セカンドサービスでアグレッシブに攻められなかったことを悔やむ大和田。「今日は守りに入ってしまった」。強風の影響でストロークも安定せず。第2セットの途中からウィナーの数は増えたが、「出だしが悪かった」と月村コーチ。エンジンが掛かるまで時間を要した。
▲相手の逸崎(慶大・右)は「(大和田は)ラリーのボールが速い。勝負強さがある選手」と印象を語った
多くの刺激、経験が大和田の進化を支えている。昨年度インターハイ単優勝の望月勇希(法1)、さまざまなオープン大会で結果を残している正林知大(商1)が今春から入学。背後から迫る即戦力ルーキーへの対抗心が、試合の土壇場で生きている。「自分が負けていられないという気持ちでできているので、キツいときにもうひと踏ん張りできるんです」。普段の練習も質が高まったと言う。
2月にはトルコ遠征を敢行。フューチャーズの大会で外国人選手と対戦し、日本人離れのパワフルなテニスを目の当たりにした。武者修行で感じたフィジカル、パワーの差を課題に挙げる中で、自身の攻撃的なテニスに求めたのは「粘り」。「大学生は粘りがないと勝てない。両方あれば強くなれると思った」。今大会も突然の筋痙攣、ビハインドからの逆転勝ちなど、逆境での勝負強さが光った。「あのとき(トルコ遠征)は勝てなすぎて悩んだが、今になってプラスになった」と振り返る。
▲サービスゲームに課題を残した
「(課題は)サービスの確率と、アグレッシブに前で攻めること。コートをもっと広く使えれば上にいける」。見据える先は、中大勢38年ぶり2人目のインカレ王者誕生だ。
▶大和田秀俊プロフィール
おおわだ・ひでとし 平成7年5月19日生 千葉県出身 東京学館浦安高卒 172㌢・57㌔ 右利き/バックハンド両手 趣味・折り紙
◆試合結果
▼男子シングルス準決勝
●大和田 0-2 逸崎(慶大)
(2-6,4-6)
◆大会結果
〈男子シングルス〉
▼1回戦
●西條一真主将(商4)0-2 仁井田(日大)
(3-6、0-6)
●古田海人(商4)0-2 甲斐(慶大)
(1-6、3-6)
●正林知大(商1)0-2 藪(法大)
(6-7、2-6)
○田中凛(商2)2-0 ヘルナンデス(専大)
(6-0、6-1)
○斎藤和哉(法2)2-0 鈴木(明大)
(6-3、6-1)
●西野目敏貴(文3)0-2 橋本(亜大)
(1-6、1-6)
●菱田亘槻(経3)0-2 小林紀(早大)
(4-6、3-6)
▼2回戦
○大和田 2-0 田中
(6-3、6-2)
●望月勇希(法1)0-2 徳本(青学大)
(6-3、5-7、6-4)
●斎藤 1-2 太田(法大)
▼3回戦
○大和田 2-1 木島(早大)
(6-4、4-6、6-4)
▼4回戦 ○大和田 2-0 徳本(青学大)
(6-2、6-3)
▼準々決勝
○大和田 2-0 加藤(亜大)
(6-4、7-5)
〈男子ダブルス〉
▼1回戦
●玉城翔平(文3)・斎藤 0-2 川橋・豊野(筑波大)
(4-6、5-7)
●杉森優輝(経1)・杉山和誠(文1)0-2 米田・楠原(法大)
(0-6、4-6)
●菱田・宇佐美晧一(経2)0-2 垣松・橋本(亜大)
(3-6、3-6)
▼2回戦
○松浦優太(法4)・古田 2-0 小林・小谷野(法大)
(6-4、6-4)
▼3回戦
●松浦・古田 1-2 ヘルナンデス・奈良部(専大)
(6-4、2-6、10-8)
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部